浅田進史研究室/歴史学

研究・教育・学会活動ノート

ドイツ史|ナチズム、ホロコースト

ハイパー資本主義者としてのナチズム――Jacobin誌より

2022年7月8日、ドイツの左派系ジャーナルのジャコバン誌(Jacobin)に「ナチたちはハイパー資本主義者だった」というタイトルのインタビュー記事が掲載されました。 Nils Schniederjann, Die Nazis waren Hyperkapitalisten, in: Jacobin Magazin, 8. Juli 2…

マイケル・ロスバーグ、ホロコーストとアルジェリア独立闘争との関連性を語る――ローザ・ルクセンブルク財団より

研究メモです。 以前に、マイケル・ロスバーグさんの『多方向的記憶』について紹介しました。 「『歴史家論争2.0』――マイケル・ロスバーグの論説より」浅田進史研究室/歴史学ブログ、2021年1月20日 2022年7月4日、ローザ・ルクセンブルク財団のホームページ…

アルトゥーア・ローゼンベルクについて

2022年6月8日、ドイツの左派系オンライン・ジャーナル Jacobin 誌に、「アルトゥーア・ローゼンベルク――ドイツの忘れられたマルクス主義者」という記事が掲載されました。 Jairus Banaji, Arthur Rosenberg: Deutschlands vergessener Marxist, in: Jacobin …

ザクセン=アンハルト州でのネオナチによる暴力を記録する

2022年6月23-24日にライプツィヒ大学およびザクセン科学アカデミーで開催されたワークショップ「ザクセン・ポストコロニアル」に参加してきました。この催しについては、以前にこのブログでも紹介しました。 「ザクセン・ポストコロニアルについて」浅田進…

マルゴット・ホイマンを語る――Geschichte der Gegenwartより

2022年6月12日、ドイツ語圏の歴史学系ウェブサイト、Geschichte der Gegenwart(現在の歴史)にホロコースト生存者マルゴット・ホイマン(Margot Heuman)を語る3人の歴史家による討論「マルゴット・ホイマンの素晴らしい人生――劇場、ホロコースト、クイア史…

ナチ不正に対する補償に関するポータルサイト――Archivportal-Dより

2022年6月1日、ドイツ文書館総合ポータルサイト Archivportal-D で、テーマ別ポータルサイト「ナチ不正の補償」がオンライン公開されました。 Themenportal: Wiedergutmachung nationalsozialistischen Unrechts, in: Archivportal-D. 同サイトSNSでの情報発…

ホーエンツォレルン家の旧財産返還交渉と右翼の友人たち――反ファシズム雑誌 Der rechte Rand より

以前にこのブログで、反ファシズム雑誌 Der rechte Rand とホーエンツォレルン家をめぐるドイツ語圏の議論について紹介しました。 Der rechte Rand については、こちら。 「反ファシズム雑誌 Der rechte Rand の特集号「反フェミニズム」について」浅田進史…

ヴァイマル期ドイツ社会民主党と反ユダヤ主義――ローザ・ルクセンブルク財団より

今日も研究書の書評を取り上げます。 2022年5月17日、ローザ・ルクセンブルク財団ホームページに、2020年にフランクフルト・アム・オーデルのヨーロッパ大学(Viadrina)に提出された教授資格論文を基にした学術成果が紹介されました。 Florian Weis, Christ…

ジャネット・ヴォルフについて――フリードリヒ・エーベルト財団歴史ブログより

ドイツ社会民主党系のフリードリヒ・エーベルト財団のホームページに、歴史ブログ「FEShistory - der Blog」というページがあることを知りました。 FEShistory - der Blog 2022年5月19日にそこに、「ジャネット・ヴォルフ――『聖書とベーベル』ともに正義と民…

ナチ期に迫害されたレズビアン女性のための祈念碑と委託研究――マグヌス・ヒルシュフェルト連邦財団の委託

2022年5月2日、マグヌス・ヒルシュフェルト連邦財団(Bundesstiftung Magnus Hirschfeld)のホームページに、ベルリン自由大学教授マルティン・リュッケさんによる論文「ナチズムにおけるレズビアン女性の迫害」が紹介されました。 Martin Lücke: Die Verfol…

パン・アフリカ主義活動家 Joseph Ekwe Bilé のベルリン記念銘板

ベルリン州政府は、2022年4月12日のプレスリリースで、パン・アフリカ主義活動家ヨーゼフ(ジョゼフ)・エクウェ・ビレ(Joseph Ekwe Bilé, 1892-1959)がベルリン記念銘板で顕彰すると発表しました。そして、4月21日に記念式典が開催されました。 プレスリ…

ベルリンの「躓きの石」について

ベルリンを歩いていると、本当に「躓きの石(Stolperstein)」によく出くわして、そのたびに立ち止まっています。「ベルリンの躓きの石」というウェブサイトがあり、そこで情報を入手できます。 Stolpersteine in Berlin このウェブサイトを知ったきっかけは…

東欧におけるドイツ植民地主義の遺産――Merkurより

『メルクーア(Merkur) 』という、1947年に創刊されたドイツ語圏のヨーロッパ思想を専門とする雑誌があります。2022年3月30日に同誌のウェブサイトに、「ドイツ、ウクライナ、ロシア、そして東ヨーロッパにおけるドイツ植民地主義の遺産」というタイトルの…

インゲ・ドイチュクローンさん逝去――Tagesspiegel紙より

2022年3月9日、ベルリンの日刊紙ターゲスシュピーゲルのオンライン版に、ホロコースト生存者であり、ベルリン名誉市民でもあるインゲ・ドイチュクローン(Inge Deutschkron)さんの死亡記事が掲載されました。 Holocaust-Überlebende mit 99 Jahren gestorbe…

Gedenkort-T4――ナチ「安楽死」犯罪に関するウェブサイトについて

Gedenkort-T4は、ベルリンのティーアガルテン通り4番地で行われたナチによる「安楽死」殺人の犠牲者を祈念し、その歴史についての情報を発信するオンライン・サイトです。2011年以降、このサイトは設置されているとのことです。 T4 Gedenk- & Informationsor…

ヴァイマル共和国時代のドイツ社会学について――Archivportal-Dより

ドイツ文書館総合ポータルサイト Archivportal-D の "Im Blickpunkt(視点のなかで)" というオンライン史料展示企画のなかで、ヴァイマル共和国時代のドイツ社会学をテーマとした論説が掲載されました。 Sebastian Klauke, Soziologie in der Weimarer Repu…

オットー・ヴェルス――ドイツ連邦文書館ヴァーチャル展示より

2022年2月2日、ドイツ連邦文書館の情報発信で、「オットー・ヴェルス――『自由と命は奪われても、名誉は奪われない』」と題したヴァーチャル展示が紹介されました。 Virtuelle Ausstelung: Otto Wels. „Freiheit und Leben kann man uns nehmen, die Ehre nic…

「これは非ナチ化ではなく、ホロコーストの歪曲・軽視だ」――シュピーゲル誌のインタビュー記事より

2022年2月28日、ベルリンの代表的な週刊誌『シュピーゲル』のウェブサイトに、ロシア大統領ウラジミール・プーチンがウクライナ侵攻を正当化する際に、「非ナチ化」だと主張することを批判するインタビュー記事が掲載されました。 Isabel Metzger, Ukraine-K…

2010年1月27日、ドイツ連邦議会でのポーランド人歴史家ティッチのゲスト・スピーチ――ナチズムの犠牲者を悼んで

ドイツ連邦議会のウェブサイトに、ゲスト・スピーカー一覧のページがあります。 Deutscher Bundestag - Reden ausländischer Gäste im Plenum des Deutschen Bundestages その一つとして、2010年1月27日に行われたナチズムの犠牲者を悼むために、招待された…

ナチ・ドイツによるウクライナ侵攻、1943・44年――nd紙の書評より

プーチン政権下のロシアによるウクライナ侵略戦争が起きています。 2022年2月1日、ドイツ語の左派系オンライン新聞、nd紙に、「限りない残酷さ」というタイトルで、1943・44年のナチ・ドイツによるウクライナ侵略における暴力を研究した本の書評が掲載されま…

ミヒャエル・ヴィルト『飛散した時代』についての書評、インタビュー

2022年1月30日、ドイツ現代史家のミヒャエル・ヴィルトによる2022年1月に出版された近著、Zerborstene Zeit(飛散した時代)についての書評が、『南ドイツ新聞』に掲載されました。 Dietmar Süß, Mit Gespür für historische Umbrüche, in: Süddeutsche Zeit…

『義勇軍とファシズム』――絶滅戦争を担った義勇兵の事典について

"Freikorps und Faschismus(義勇軍とファシズム)"というタイトルの本が出版されました。この本は、1918-1923年に突出した義勇兵闘士で後に絶滅戦争で重要な役割を果たした人物だけでなく、政治家として義勇軍のテロ行為を支えたり、あるいは傍観したり、…

Z世代とナチズム――ターゲスシュピーゲル紙より

2022年1月25日、ベルリンの日刊紙『ターゲスシュピーゲル(Tagesspiegel)』オンライン版に、「Z世代とナチズム――若者は親よりもナチ期に関心がある」というタイトルの論説が掲載されました。 Christoph David Piorkowski, Generation Z und Nationalsoziali…

新しい反ユダヤ主義か――ローザ・ルクセンブルク財団の書評より

2022年1月21日、ローザ・ルクセンブルク財団のウェブサイトで、2004年に刊行され、2019年に新版が発行された『新しい反ユダヤ主義か』という題名の論集が紹介されました。新版は副題が変わっており、2004年版は「グローバルな議論」で、2019年版は「グローバ…

ユダヤ系の人びとによるナチズムへの抵抗について――『南ドイツ新聞』近刊3冊の書評より

2022年1月23日、『南ドイツ新聞』のウェブサイトに、ナチ・ドイツのテロ行為にユダヤ系の人びとの抵抗にかんして、近刊の3冊を紹介する論説が掲載されました。「ホロコースト――決死の覚悟をもった人たち」という意味の題名です。 Stephan Lehnstaedt, Holoca…

国際ホロコースト記念日に寄せて――ドイツ連邦文書館ウェブサイトより

1945年1月27日は、「ホロコースト犠牲者を想起する国際デー」です。2015年1月21日付の国連広報センターのプレスリリースはこちら。 「1月27日は『ホロコースト犠牲者を想起する国際デー』 国連広報センター、2015年1月21日 ドイツ連邦文書館ウェブサイトでは…

現代ドイツと植民地主義論争――メディコ・インターナショナルより

2021年9月21日、ドイツのフランクフルト・アム・マインを本拠地とする人権団体メディコ・インターナショナル(Medico International)のウェブサイトに、ハンブルク大学でドイツ植民地主義の研究で知られるユルゲン・ツィンメラー(Jürgen Zimmerer)さんへ…

ファシズムに抗する研究調査プロジェクト――「反ファシスト・ヨーロッパ」について

ファシズムに抗する「反ファシスト・ヨーロッパ」という研究プロジェクトを知りました。ホームページへのリンクはこちらです。 Antifascist Europe 極右および右翼ポピュリスト政党の展開とトランスナショナルなネットワークを監視することを目的としていま…

ナチ期に焚書に遭った本の図書館について

アウクスブルク大学のウェブサイトに、Bibliothek der verbrannten Bücher(焚書の図書館)というページがあることを知りました。リンクはこちらです。 Bibliothek der verbrannten Bücher ナチ・ドイツで禁止され、追いやられたドイツ語文献の初版本が対象…

ナチ期のベルリンでユダヤ系の人びとを救ったアラブ人ネットワークについて――ターゲスシュピーゲル紙のインタビュー記事より

2017年10月19日付のベルリンの日刊紙ターゲスシュピーゲル紙のウェブサイトに、「あるユダヤ系女性を救ったムスリム」というインタビュー記事が掲載されました。 Johannes C. Bockenheimer, Berlin während des Holocausts: Der Muslim, der eine Jüdin rett…