浅田進史研究室/歴史学

研究・教育・学会活動ノート

歴史博物館関係

ドイツ移民関係資料センター兼博物館とTheodor Wonja Michaelについて

ケルンにドイツ移民関係史資料センター兼博物館があることをはじめて知りました。以下にホームページへのリンクを貼っておきます。 DOMiD e.V. – Dokumentationszentrum und Museum über die Migration in Deutschland そのサイトに、Theodor Wonja Michael…

バラザニ・ベルリン――植民地主義に抵抗するウェブサイトについて

ローザ・ルクセンブルク財団のSNSより、2020年12月14日に ”BARAZANI.berlin” というウェブサイトが立ち上がったという知らせが発信されました。そのリンク先はこちらです。 BARAZANI.berlin – Forum Kolonialismus und Widerstand このウェブサイトのタイト…

「ベルリンにおける抵抗 1933ー1945年」――ドイツ抵抗記念館オンライン出版シリーズ

ベルリンにあるドイツ抵抗記念館のホームページには、ナチズムに対するベルリンでの抵抗運動について、各地区ごとにまとめた冊子が掲載されています。 Gedenkstätte Deutscher Widerstand - Widerstand in Berlin 1933-1945 今のところ、全14巻が出版され、…

ドイツの博物館教育・知識伝達のための新マニュアル

2020年12月、ドイツ博物館同盟(Deutscher Museumsbund)とドイツ連邦博物館教育連盟(Bundesverband Museumspädagogik)が共同で編集した博物館教育・知識伝達のための新しい手引書が刊行されました。 その解説文が掲載されたウェブサイトへのリンクを貼っ…

ドイツの「運命の日」について――ドイツ歴史博物館より

ドイツでは、11月9日は歴史上重要な出来事が起きた特別な日として、「運命の日(Schicksalstag)」と呼ばれます。すでに、日本語でも色々なウェブサイトで紹介されているので、ご存知の方も多いと思います。 さて、ドイツ歴史博物館(Deutsches Historisches…

「新しい女性運動の女性パイオニア」――FrauenMediaTurmについて

2020年10月19日、デジタルドイツ女性アーカイブ(Digitales Deutsches Frauenarchiv、DDF)にケルンのフェミニズム資料館・図書館、フラウエン・メディア・トゥルム(FrauenMediaTurm、FMT、女性メディア塔の意)が「新しい女性運動の女性パイオニア」という…

Grenzenlos――植民地主義から問い直すハンブルクの歴史展示

ドイツ植民地主義にかかわる歴史展示の紹介です。 ハンブルクの労働博物館(Museum der Arbeit)で、2020年9月30日から2021年4月1日まで "Grenzenlos: Kolonialismus, Industrie und Widerstand" と題した特別展示が開催されています。副題は「植民地主義、…

「アパルトヘイト、NO!」――冷戦下東西ドイツの国際連帯について

2019年12月、ローザ・ルクセンブルク財団ウェブサイトに、「アパルトヘイト、NO!――ドイツ民主共和国とドイツ連邦共和国における連帯の諸相」という論集が掲載されました。 Andreas Bohne, Bernd Hüttner, Anja Schade, Apartheid No! Facetten von Solidari…

「ゲルマン人」展について――James-Simon-GalarieとNeues Museumにて2021年3月まで開催

ベルリンの博物館島(Museumsinsel)にある ジェームズ・サイモン・ギャラリー(James-Simon-Galarie)と新博物館(Neues Museum)で「ゲルマン人――ある考古学的目録調査」展が2021年3月まで開催されています。新型コロナ感染の再拡大で今後、どうなるかはわ…

ホロコースト記念館の生存者の証言映像について

ヤド・ヴァシェム、すなわちホロコースト記念館(The World Holocaust Remembrance Center、Internationale Holocaust Gedenkstätte)については、いまさら紹介するまでもないかもしれません。一応、ここにリンクを貼っておきます。 Yad Vashem - The World …

ドイツ技術博物館における大西洋奴隷貿易の展示替え――「犠牲者の語り」からの脱却

2020年8月21日のベルリン日刊紙『デア・ターゲスシュピーゲル(Der Tagesspiegel)』のウェブサイトに、ドイツ技術博物館にある「海運(Shifffahrt)」部門の展示内容についての記事が掲載されました。 Andreas Conrad, Weg mit dem Menschenkäfig: Im Techn…

イギリスの博物館とBlack Lives Matter運動――BBC Newsより

2020年6月29日に、BBC Newsのウェブサイトで、「どのようにイギリスの博物館がブラック・ライヴズ・マターに応えているのか」と題した論説が掲載されました。 How UK museums are responding to Black Lives Matter この論説には、「ブラック・ライヴズ・マ…

ミニチュア模型特別展示「分断された都市、1945-1990年」――フォーラム・ヴィリー・ブラント・ベルリンより

第二次世界大戦後のベルリンの歴史に関心のある人には興味が引かれる情報かもしれません。*1 ヴィリー・ブラント財団より。Forum Willy Brandt Berlinでミニチュア模型特別展示「分断された都市、1945-1990年」が開催中です。入場無料とのことです。2020年1…

「署名のない手紙」――BBCラジオのなかのドイツ民主共和国史

今日は「署名のない手紙」という博物館展示についてです。ローザ・ルクセンブルク財団からの情報で知りました。すでに色々な方が紹介していますが、こちらでも情報提供します。*1 ベルリン情報通信博物館(Die Ausstellung im Museum für Kommunikation Berl…

ナチズムに対するシンティ・ロマの抵抗についての教材――ベルリンのドイツ抵抗記念館より

ベルリンにドイツ抵抗記念館という施設があります。*1 Gedenkstätte Deutscher Widerstand そこに「Bildungsangebote」という項目があり、さらにその下部に「Lernmaterialien」という教材提供ページがあります。 そのページに新たに、ナチズムに対するシンテ…

H・アーレントと20世紀――ドイツ歴史博物館展示(2020年3月27日ー10月18日)

ドイツ歴史博物館(Deutsches Historisches Museum)には、ベルリンに研究調査に行くたびに、興味ある展示があるかどうか、あるいはこれまでの展示のカタログでいいものがないかと訪問します。 新型コロナ感染症の問題がなければ、今夏もベルリンに研究調査…