浅田進史研究室/歴史学

研究・教育・学会活動ノート

研究ノート

ミヒャエル・ヴィルト『飛散した時代』についての書評、インタビュー

2022年1月30日、ドイツ現代史家のミヒャエル・ヴィルトによる2022年1月に出版された近著、Zerborstene Zeit(飛散した時代)についての書評が、『南ドイツ新聞』に掲載されました。 Dietmar Süß, Mit Gespür für historische Umbrüche, in: Süddeutsche Zeit…

「魔女とフェミニズム的解放へ?」――『労働-運動-歴史』雑誌掲載オープンアクセス論文の

2022年1月24日、ドイツ語圏の専門誌『労働-運動-歴史――歴史研究雑誌(Arbeit-Bewegung-Geschichte: Zeitschrift für Historische Studien)』に、1970・80年代における第二次フェミニズム運動期における魔女狩り研究が活性したことを取り上げた論文が掲…

現代ドイツと植民地主義論争――メディコ・インターナショナルより

2021年9月21日、ドイツのフランクフルト・アム・マインを本拠地とする人権団体メディコ・インターナショナル(Medico International)のウェブサイトに、ハンブルク大学でドイツ植民地主義の研究で知られるユルゲン・ツィンメラー(Jürgen Zimmerer)さんへ…

「ローザ・ルクセンブルクのインターナショナリズム」――トリビューン紙より

研究メモです。 2021年3月5日、トリビューン紙のウェブサイトより「ローザ・ルクセンブルクのインターナショナリズム」という論説が掲載されています。 Michael Löwy, "The Internationalism of Rosa Luxemburg," Tribune, March 5, 2021. ローザ・ルクセン…

Public History Weeklyの脱植民地化特集

すでにご存じの方も多いと思いますが、Public History Weekly というオンライン雑誌があります。その第9号に脱植民地化特集が組まれました。2021年11月に連続して5本が掲載されています。 以下にリンクを貼っておきます。英語版とドイツ語版があります。 Tho…

Sozialisitsche Monatshefte(社会主義月報)のオンライン版について

2021年12月14日、フリードリヒ・エーベルト財団のSNSで、85年前、つまり1936年12月14日に Sozialistische Monatshefte(社会主義月報、1897-1933年)の編集者、ヨーゼフ・ブロッホ(Joseph Bloch)がナチ支配から逃れるために亡命していたプラハで亡くなっ…

2021年のリンツ会議(労働運動史家国際会議)「世界の移民」について

2021年9月23日から25日にかけて、第56回労働運動史家国際会議(Internationale Tagung der HistorikerInnen der Arbeiter- und anderer sozialer Bewegungen)がリンツで開催されました。毎年、オーストリアのリンツで開催されるので、リンツ会議と呼ばれま…

ドイツデジタル図書館による植民地関係資料オンライン・ポータル開始について

2021年11月30日、ドイツデジタル図書館のウェブサイトに植民地関係資料のオンライン・ポータル開始についてのプレス・リリースが掲載されました。 Onlineportal „Sammlungsgut aus kolonialen Kontexten“ gestartet, in: Deutsche Digitale Bibliothek, 30. …

マーカス・レディカー「下からの歴史」を語る――Counter Punchより

2021年11月9日、オンライン上で論説を掲載するカウンター・パンチ(Counter Punch)誌に、歴史家・作家・活動家マーカス・レディカー(Marcus Rediker)へのインタビュー記事が掲載されました。タイトルは「下からの歴史を書くことについて(On Writing Hist…

ドイツデジタル図書館によるドイツ新聞ポータルの開始

2021年10月28日、ドイツデジタル図書館のホームページに、ドイツ新聞ポータル(Deutsche Zeitungsportal)の開始に関するプレスリリースが掲載されました。 Die Deutsche Digitale Bibliothek startet das Deutsche Zeitungsportal mit zentralem Zugang zu …

「ドイツ人の教理問答」――ジェノサイド研究者A・ディルク・モーゼスの論説について

以前にこのブログで、ドイツ語歴史学系ウェブサイト「現在の歴史(Geschichte der Gegenwart)」に掲載されたマイケル・ロスバーグさんの論説を紹介しました。ロスバーグさんは「多方向的記憶(Multidirectional Memory)」で知られるホロコースト研究者です…

「AfDの新植民地修正主義」――ローザ・ルクセンブルク財団より

2021年9月28日、ローザ・ルクセンブルク財団ウェブサイトに、ドイツの右翼政党AfD、つまり「ドイツのための選択肢(Alternative für Deutschland)」の植民地修正主義的な主張を分析する論説が掲載されました。リンク先はこちらです。 Robert Heinze, Der ne…

SYNAGOGA――ホロコースト後の最初の大きなユダヤ教・芸術展覧会カタログのデジタル化

ベルリンのユダヤ博物館(Jüdisches Museum Berlin)のウェブサイトに、1961年にノルトライン=ヴェストファーレン州のレクリングハウゼン(Recklinghausen)で開催された、ホロコースト後の最初の大きなユダヤ教・ユダヤ芸術展覧会のカタログがデジタル化さ…

ヴォルフガング・U・エッカート氏について

ドイツ帝国主義・植民地主義研究でも植民地医学は大きなテーマです。このテーマをリードしてきたヴォルガング・U・エッカート氏が2021年8月16日に亡くなりました。 ハイデルベルク大学医学部ホームページに弔辞へのリンクが掲載されています。以下にも貼って…

ロシア革命とブラック・アトランティック――近刊の論文集について

研究メモです。 2021年8月、ロシア革命と大西洋をまたいだアフリカン・アメリカ人の運動の接点を扱った論文集が刊行されました。 David Featherstone and Christian Høgsbjerg (eds.), The Red and the Black: The Russian Revolution and the Black Atlanti…

トーマス・ヴェルスコップ氏について

2021年8月19日、ドイツ社会史の拠点として知られるビーレフェルト大学で労働史・社会史・文化史を研究してきたトーマス・ヴェルスコップ(Thomas Welskopp)氏が逝去されました。 大学院生時代、研究会を通じて知り合った若手研究者どうしで、彼が共編者とな…

オンライン雑誌『現在の歴史(Geschichte der Gegenwart)』――5周年を振り返る論説について

以前にこのブログでオンライン雑誌 Geschichte der Gegenwart(現在の歴史)について紹介しました。*1 このオンライン雑誌は今年で創刊5周年というで、有名なドイツの社会史系の学会誌『歴史と社会(Geschichte und Gesellschaft)』第47号に、活動を振り返…

カール・リープクネヒトも生誕150周年

ドイツ植民地主義の歴史でも、ドイツ帝国議会で帝国主義批判・植民地主義批判を展開したカール・リープクネヒトは重要な人物です。 彼も2021年は生誕150周年ということを知りました。ローザ・ルクセンブルク財団ウェブサイトで、関連する論説が掲載されてい…

「排除された者たちの同盟か」――『他者たちの社会』の著者へのインタビュー記事

2021年5月、ウェブサイト「ルクセンブルク――社会分析と左翼の実践(Luxemburg. Gesellschaftsanalyse und linke Praxis)」に、ヤナ・ヘンゼル(Jana Hensel)と共著で『他者たちの社会(Die Gesellschaft der Anderen)』(2020年)を刊行した、ナイカ・フ…

現代史オンライン特集「記憶のなかのプロイセンとドイツ帝国」について

以前にこのブログでドイツ帝国創建150年に関するウェブ上の論説へのリンク記事を掲載しましたが、その続きです。*1 2021年7月23日、現代史オンライン(zeitgeschichte|online)に、「記憶のなかのプロイセンとドイツ帝国――ホーエンツォレルン王朝の記憶と受…

ローザ・ルクセンブルク財団によるドイツ右翼・ファシスト歴史政策分析――「プロイセン」と「ジェンダー秩序」をテーマに

2021年6月、「現在の昨日――今日における右翼の歴史政策」と題する小冊子が、ローザ・ルクセンブルク財団ウェブサイトにオンライン刊行されました。「討論グループ『歴史』(Gesprächskreis «Geschichte»)」の編集グループが作成したものです。 Herausgeber*…

2021年10月ミュンヒェン開催の第53回ドイツ歴史家大会、VHD創立125周年企画、若手研究者問題

2021年に開催される第53回ドイツ歴史家大会(Historikertag)は、2021年10月5日から8日にかけてミュンヒェン大学をホストにオンラインで開催されます。大会全体のテーマは「解釈闘争(Deutungskämpfe)」です。詳細はこちらをどうぞ。 Historikertag 2021 – …

東洋文庫論叢:久保亨・瀧下彩子編『戦前日本の華中・華南調査』東洋文庫、2021年について

2021年3月、東洋文庫近代中国研究班のメンバーより、以下の論文集が公刊されました。 久保亨・瀧下彩子編『戦前日本の華中・華南調査』東洋文庫、2021年 非売品です。6月に東洋文庫論叢のリポジトリでウェブ公開されました。上記にリンクを貼っています。目…

ドイツ語ポッドキャスト Zeit für Gender について

2021年4月24日、ドイツ語ポッドキャスト Zeit für Gender(ジェンダーのための時間の意)に、「組織化できないもの――繊維・衣服産業における女性の組合活動」というタイトルの企画の録音がアップされました。放送時間は22分です。 'Die Unorganisierbaren': …

マルセル・ファン・デア・リンデンの「一つの世界階級」論

研究メモです。 2021年4月30日、ドイツ語日刊紙ユンゲ・ヴェルト( Junge Welt)にグローバル労働史を提唱するマルセル・ファン・デア・リンデン氏の論説が掲載されました。 Marcel van der Linden, Einfach Weltklasse, in: Tageszeitung junge Welt, 30. A…

デジタル化されたコミンテルンの反帝国主義同盟関係資料について

研究メモです。 反帝国主義同盟(League against Imperialism)に関するコミンテルンのファイルのデジタル化資料が閲覧できるとのことです。以下のリンクのドイツ語史料のなかに、1926年2月のベルリン市庁舎地下室での会合出席者のリストがあるそうです。 До…

ドイツ連邦文書館の画像資料を検索する――ドイツ太平洋植民地を事例に

ドイツ連邦文書館のSNSで、ドイツの太平洋植民地、ドイツ語ではしばしば「南洋植民地」と表記されますが、その図像資料を多く含む、ハインリヒ・ハーゲドルン(Heinrich Hagedorn)関連資料についての情報提供がありました。 それに関連して、ドイツ連邦文書…

Archiv für Sozialgeschichte 第60巻(2020年)について

ドイツ社会民主党系のフリードリヒ・エーベルト財団が刊行する『社会史アルヒーフ(Archiv für Sozialgeschichte)』の第60巻が2020年に刊行されました。「連帯」が特集テーマでして、タイトルを日本語で仮訳すれば、「『インターナショナルに誓って・・・』…

歴史雑誌『労働-運動-歴史』の特集「労働者と他者」より

Arbeit-Bewegung-Geschichte(労働-運動-歴史)という労働史を専門とするドイツ語の学術雑誌があります。その2021年第1号の特集が、「労働者と他者」です。目次はこちらからどうぞ。 20. Jahrgang - Heft 2021/I | Arbeit – Bewegung – Geschichte: Zeit…

ドイツ連邦文書館所蔵のドイツ植民地主義関連史料について

ドイツ連邦文書館は、同館に所蔵されているドイツ植民地主義の歴史に関する史料のデジタル化を進めています。これに関連して、以下のようなページにたどりつきました。 Bundesarchiv Internet - Grenzexpedition und Völkermord – Quellen zur Kolonialgesch…