浅田進史研究室/歴史学

研究・教育・学会活動ノート

H・アーレントと20世紀――ドイツ歴史博物館展示(2020年3月27日ー10月18日)

 ドイツ歴史博物館(Deutsches Historisches Museum)には、ベルリンに研究調査に行くたびに、興味ある展示があるかどうか、あるいはこれまでの展示のカタログでいいものがないかと訪問します。

 新型コロナ感染症の問題がなければ、今夏もベルリンに研究調査に行き、その際、同博物館に訪れたでしょう。残念ながら、今年は難しいですね。

 そういったときに興味深い展示があるものです。あまり運が良いほうではないと思っていますので、仕方ありません。以下に展示についてのリンクを貼っておきます。

 会場展示について、遠目からですがウェブ上で様子がアップされています。また、こういった時期なので、チケットはオンラインでの購入が推奨されています。

 同じタイトル名の書籍も刊行されています。書誌情報は、こちららどうぞ。

 関連して、2020年5月13日のベルリン州立図書館の総館長GeneraldirektorinのBarbara Schneider-Kempさんのツイートで、現在のベルリン州立図書館(Unter den Linden)で1931年にアーレントがRahel Varnhagenについての教授資格論文に取り組んでいたとのことを知りました。*1

 ポツダム広場の方をよく使っており、改装後のウンター・デン・リンデンの方はまだ訪れていませんが、それでも感慨深いです。改装前のウンター・デン・リンデンも留学時代にはよく訪れていましたので。

*1:本書の初版はロンドンで1957年に刊行。日本語訳は、ハンナ・アーレント(大島かおり訳)『ラーエル・ファルンハーゲン――ドイツ・ロマン派のあるユダヤ女性の伝記』みすず書房、1999年。