浅田進史研究室/歴史学

研究・教育・学会活動ノート

日歴協若手研究者問題特別委員会の取り組み――新型コロナウイルス感染症対応下の非常勤講師問題に寄せて

 2020年4月22日、日本歴史学協会(以下、日歴協)若手研究者問題特別委員会は、

を同会ホームページで公開しました。

 この取り組みは、Change.orgでNakayama Yoshikoさんが取り組んでいる「非常勤講師に賃金補償を!」を知ったこと、またこれまで関わってきた西洋史若手研究者問題検討ワーキンググループのなかで、新型コロナウイルス感染症下で大学で勤める非常勤講師への配慮がなおざりにされているのではないか、何かこのグループでできないかという意見が出されたことがきっかけでした。

 この間、西洋史若手研究者問題検討ワーキンググループから一部有志と、また新しいメンバーを加えて、2回の座談会がウェブ上で催されました。

 こちらのサイトでその2回の座談会記録を読むことができます。

 この動きと連動できればと思い、4月10日、日歴協若手研究者問題特別委員会のメーリングリストに、何らかの声明あるいは呼びかけをこの委員会から発することができないか、と提案しました。ウェブ上で委員会を開催し、集中的に議論しました。

 現在、声が寄せられるたびに、定期的に本会ホームページで公開し、そのつど文部科学省に通知しています。

 7月8日の更新では、持続化給付金の対象にならないケースの非常勤講師の意見・要望が掲載されています。

 対面式・非対面式の講義が並行する大学が出てくることで、いっそう負担が重くなっていると思います。この意見・募集、ウェブでの公開、文科省への通知活動は、引き続き継続しています。

 ぜひ大学を含め、教育機関に勤められている方々の間で、この問題の情報を共有し、改善のための取り組みが進むことを願います。