浅田進史研究室/歴史学

研究・教育・学会活動ノート

Working Class Historyよりサッコ=ヴァンゼッティ事件(1921年)によせて

 数年前のゼミで、学生による戦間期の米国社会についてのグループ発表がありました。そのときに、サッコ=ヴァンゼッティ事件について触れる機会がありました。また、ゼミで取り上げる学生がいるかもしれませんので、ここにメモしておきます。

 Working Class Historyアカウントの情報発信で、1921年5月24日がこの事件の裁判開始日であることを知りました。

 サッコとヴァンゼッティの二人がイタリア出身の移民で、またアナーキストであったことから、偏見によって強盗殺人事件の容疑者として逮捕されました。確たる証拠もないまま有罪判決を受け、1927年に死刑が執行されました。

 死刑執行から半世紀を経た1977年、マサチューセッツ州知事が無実の声明を発表しています。