浅田進史研究室/歴史学

研究・教育・学会活動ノート

東西ドイツ統一への新しいパースペクティヴ――8人の女性と同性愛者のライフ・ストーリー

 2020年7月2日、ローザ・ルクセンブルク財団のウェブサイトに、「ベルリンの壁の崩壊」した転換期をテーマに東西ドイツの女性・同性愛者8人についての経歴を収録した冊子の書評が掲載されました。

  • Peggy Piesche (Hg.), Labor 89. Intersektionale Bewegungsgeschichte*n aus West und Ost, Berlin: Verlag Yılmaz-Günay, 2020.

 書評へのリンク先はこちらになります。

 1989年のベルリンの壁の崩壊を、アフリカ系・アジア系のクィアあるいはフェミニストの経験から照らし出そうという試みです。

 レズビアン、フリカ系フェミニスト、シンティ・ロマの女性活動家など、その生まれもドイツだけではなく、韓国、ヴェトナム、トルコなど多岐にわたります。この女性たちは1956年から1969年の間に生まれており、1989年には20~33歳の若さでした。

 関連する展示が、2020年1月24日から2020年5月24日にかけてフリードリスハイン=クロイツベルク博物館(Friedrichshain-Kreuzberg Museum)で開催されたとのことです。展示のリンク先はこちらになります。