数多くの研究業績をもつドイツ近現代史研究者、Helmut Walser Smithさんのホームページに、W. E. B. デュボイスが1892年から1894年にかけてヨーロッパを旅行したルートを記した地図がアップされました。HWS Mapsと題されたページに掲載されています。
デュボイスについては、全米黒人地位向上協会(全国有色人種向上協会)のウェブサイトに掲載された解説をどうぞ。
デュボイスは、1892年から1894年にベルリン大学、現ベルリン・フンボルト大学で学びました。今後、記念の銘版が設置される予定です。ドイツ植民地主義研究の視点からも注目されています。
ちなみに、上記のHWS Mapsに掲載されている最新地図は、1844年のハインリヒ・ハイネのパリ・ハンブルク旅行です。『ドイツ――冬物語』の背景となる実際の旅との注釈がついています。
そのほか、帝政期ドイツで設置されたビスマルク記念碑の所在地を示した地図や1938年の11月ポグロムの間にバイエルンで破壊・冒涜されたシナゴーグの所在地を示した地図が掲載されています。講義で紹介する機会がありそう。