2020年8月2日、ドイツのラジオ放送局ドイチュラントフンク(Deutschlandfunk)のウェブサイトで、 マリアンネ・ヴェーバー(Marianne Weber, 2. August 1870 - 12 März 1954)生誕150周年特集記事が掲載されました。
「女性のために、そして家父長制と闘った闘士」というタイトルです。
医師の家庭に生まれ、1892年にマックス・ヴェーバーと知り合い、翌年結婚し、彼が大学を異動するたびに彼女も各都市を移動しました。自らも哲学・社会学・経済学を学び、1900年に『Fichtes Sozialismus und sein Verhältnis zur Marxschen Doktrin(フィヒテの社会主義とマルクス主義的教義とのその関係)』という本を出版しました。その後、1907年に女性法制史の基本文献となる『Ehefrau und Mutter in der Rechtsentwicklung. Eine Einführung(法の発展のなかの妻と母――入門書)』を発表しました。
また、同時に市民層の女性運動に参加し、女性の家事奉公人とウェイトレスの法的保護のための組織をつくり、また男女平等のためのいくつもの講演を行ったとのことです。
1920年にマックス・ヴェーバーが亡くなると、そのショックからマリアンネもハイデルベルクに戻り、一時、表舞台から離れます。そして、マックス・ヴェーバーの著作の編集と彼の伝記を執筆しました。その後、1954年に亡くなるまで、ハイデルベルクで学者・著述家として活動しました。
2010年にマリアンネ・ヴェーバーの伝記が出版されています。
- Bärbel Meurer, Marianne Weber: Leben und Werk, Tübingen: Mohr Siebeck, 2010