浅田進史研究室/歴史学

研究・教育・学会活動ノート

1970年代西ドイツにおける移民と労働闘争――ローザ・ルクセンブルク財団ウェブサイトより

 2020年8月、ローザ・ルクセンブルク財団のウェブサイトに、1970年代西ドイツにおける移民労働者とその闘争に関する論説が掲載されました。

 

 

 著者のEfsun Kızılay氏は、同財団の移民問題担当です。この論説では、人種主義と排除に対する闘争と結びついた移民労働者による1970年代の労働闘争、とくに1973年に焦点をあてて論じています。

 西ドイツの労働力不足を埋め合わせるために進められた、1955年以降の二国間の労働者募集のための協定について概観した後、労働組合と移民たちの自己組織化について論じます。そのうえで、1973年のストライキとその後について分析を加えています。

 ドイツの戦後労働運動史もいよいよ移民研究の視点が欠かせなくなってきたと思います。

 

【2020年12月13日追記】

 以下の関連記事を知りました。リンクを貼っておきます。

 

 

【2021年6月2日追記】

 LabourNet Germany というウェブサイトに関連ページ「ドイツにおけるフォード」がありました。1973年、ケルンで起きたフォード工場でのストライキをテーマとしています。