浅田進史研究室/歴史学

研究・教育・学会活動ノート

ケルン市ナチ資料センターを仮想訪問してみました

 4月ですね。講義・ゼミの資料を探す季節です。

 ケルン市ナチ資料センターのウェブサイトで、同館の展示がヴァーチャル見学できることを知りました。以下は同サイトのトップページのリンク先です。

 

 

 トップページの左欄の "360° Rundgang" をクリックするとページに飛びます。

 たしかに画面を360度回転させることができます。そして、緑色で◎と→が組み合わさったアイコンをクリックすると中に入れます。このアイコンが次の画面への移動するポイントになります。

 展示物の文章は虫メガネのアイコンをクリックすると拡大され、読めるようになります。言語はドイツ語、英語、フランス語など8ヵ国語に対応しています。画面の右側に映った上から2番目に言語切り替え用アイコンがあります。クリックして選択してください。

 あれ、試しにやってみたら、ドイツ語から英語にうまく切り替わりません。まだ対応されていないのか、わたしのPC環境の問題か。ひとまずドイツ語での見学を続けます。
 右側のアイコンの上から3つめをクリックすると同館の地図があり、それぞれの階と部屋に飛ぶことができます。

 いいですね。学生に紹介します。

 

 2021年1月27日、ホロコースト犠牲者を追悼する国際デーに合わせて、同館のSNSより、アウシュヴィッツ強制収容所に移送されたヘルムート・ゴルトシュミットさんの両親宛ての葉書が公開されました。

 

 

 一部試訳します。「私の愛する両親へ。まさにアウシュヴィッツに向かう移動の最中です。私たちがもう一度会えると思いませんが、勇気を失わないように試みます。お元気で、心からの挨拶とキスとともに、私は、あなたたちの不幸なヘルムートです。」

 アウシュヴィッツ強制収容所に向かう列車から放り投げられたこの葉書は、見知らぬ支援者によって両親のもとに届けられたとのことです。ヘルムート・ゴルトシュミットさんは、1945年4月、ブーヘンヴァルト強制収容所で解放されました。戦後は建築家となり、ケルンのシナゴーグの再建を含む多くのユダヤ系コミュニティの施設やシナゴーグの建設を成し遂げたことが紹介されています。