浅田進史研究室/歴史学

研究・教育・学会活動ノート

ドイツ堕胎罪をめぐる150年――デジタルドイツ女性アーカイブより

 2021年5月、デジタルドイツ女性アーカイブのホームページにドイツ堕胎罪をめぐる女性運動を特集したサイトが開設されました。

 

 

 4月末に、すでにこのホームページ上に、この特集についての解説記事が掲載されています。

 

 

 1871年5月15日、妊娠中絶に関する規定が最初のドイツ帝国刑法に議決されました。刑法218条は妊娠中絶した女性に5年間の懲役刑、同219条は中絶を補助した者を10年間の懲役刑に処すものでした。

 この解説記事のリード文では、いまだに女性による自らの身体の自己決定が自明ではないこと、またこれをめぐって世界的に闘わなければならないことを指摘しています。そして、この218条をめぐる闘争に、どのように赤い糸がドイツ語圏の女性運動史の150年を貫いていたかを問いかけています。