浅田進史研究室/歴史学

研究・教育・学会活動ノート

ベルトルト・ブレヒト「のちの時代のひとびとに」の動画について

 ローザ・ルクセンブルク財団のSNSで、1939年6月15日、ドイツの劇作家・詩人ベルトルト・ブレヒトが『ディ・ノイエ・ヴェルトビューネ(Die Neue Weltbühne)』に自らの詩「のちの時代のひとびとに」を発表したことを知りました。

 

 ブレヒトは、亡くなる3年前にこの詩を朗読し、その録音が残っています。以下のYouTube動画で聴くことができます。解説欄に詩の本文も記載されています。

 

 

 日本語訳の詩の朗読は、以下のYouTube動画で視聴できます。

 

 

 『ディ・ノイエ・ヴェルトビューネ(Die Neue Weltbühne)』(新世界舞台の意)は「亡命雑誌(Exilzeitschrift)」と紹介されます。『ヴェルトビューネ』誌の後継雑誌であるこの雑誌は、ナチ政権が成立した1933年に発禁処分になったからです。

 ドイツデジタル図書館に転記されている、ドイツ連邦文書館の解説では、その後、同誌はタイトルに「新しい」を意味する Neue を付け加え、1933年から1938年までプラハ、1938年から1939年までパリの郊外セーヴルで発行されたと説明されています。

 

 

 「雑誌データバンク(Zeitschriftendatenbank)」で、所蔵館を知ることもできます。

 

 

 『ヴェルトビューネ』については、竹本真希子さんの研究をどうぞ。

 

 

【2022年3月2日追記】

 関連書籍です。

 

 

【2022年11月20日追記】

 ドイツ語圏の歴史学系書評ジャーナル Sehepunkte に、上記の本の書評が掲載されました。