浅田進史研究室/歴史学

研究・教育・学会活動ノート

「シンティ・ロマのためのヨーロッパ・ホロコースト記念日」ウェブサイトほか

 8月2日は「シンティ・ロマのためのヨーロッパ・ホロコースト記念日」(European Holocaust Memorial Day for Sinti and Roma)です。以下のウェブサイトで、その歴史や生存者の証言記録などのほか、追悼式典の映像を視聴できます。

 

 

 また、ドイツ語の反ファシズム雑誌 Der Rechte Rand のウェブサイトでは、1944年5月16日にアウシュヴィッツ=ビルケナウ絶滅収容所で起きたシンティ・ロマの収容者たちの抵抗――命令拒否と収容所からの脱出――とその後の帰結に関する記事が掲載されています。

 

 

 この抵抗後、ナチ親衛隊はアウシュヴィッツに収容されていた2000人から3000人のシンティ・ロマの人たちは別の強制収容所に移送され、強制労働を課されました。そして、1944年8月2日の夜から3日にかけて、働くことができないと判断された、子ども、老人、病人など約4300人がガス室で殺害されました。

 この記事では、犠牲者を悼む8月2日だけではなく、5月16日の抵抗記念日も想起すべきことが指摘されており、トレブリンカ絶滅収容所での抵抗などにも言及されています。