浅田進史研究室/歴史学

研究・教育・学会活動ノート

ヴォルフガング・U・エッカート氏について

 ドイツ帝国主義・植民地主義研究でも植民地医学は大きなテーマです。このテーマをリードしてきたヴォルガング・U・エッカート氏が2021年8月16日に亡くなりました。

 ハイデルベルク大学医学部ホームページに弔辞へのリンクが掲載されています。以下にも貼っておきます。

 

 

 わたしの研究に直接かかわるものとして、第一次世界大戦以前の中国で活動したドイツ人医師に関する研究や植民地主義帝国主義と医学に関するドイツの事例を網羅しようとした大著があります。

 

  • Deutsche Ärzte in China 1897-1914. Medizin als Kulturmission im Zweiten Deutschen Kaiserreich, Stuttgart: G. Fischer 1989.
  • Medizin und Kolonialimperialismus. Deutschland 1884-1945, Paderborn: Schöningh, 1997.

 

  2012年にはナチズムと医学についての研究も発表しました(Medizin in der NS-Diktatur. Ideologie, Praxis, Folgen, Köln/Wien: Böhlau)。

 

 新聞でもその死を悼む記事が掲載されています。

 

 

 ラジオ放送はこちら。

 

 

 日本語訳もあります。

 

  • ヴォルフガング・エッカルト『医学の歴史』今井道夫・石渡隆司訳、東信堂、2014年