浅田進史研究室/歴史学

研究・教育・学会活動ノート

「ドイツ統一、ドイツの多様性――10月3日のための新しい語りへの探求」について

 これまで何度か、ドイツ語圏の歴史系ウェブサイト Geschichte der Gegenwart(現在の歴史)に掲載された論説を紹介してきました

 ありがたいことに、前回紹介したジェノサイド研究者A・ディルク・モーゼス(A. Dirk Moses)さんの論考は、文章だけでなく、それを読み上げた音声もアップされていました*1

 

 今回、リンクを紹介する論説もそのパターンです。「ドイツ統一、ドイツの多様性」というタイトルです。今年のアンゲラ・メルケル首相による「10月3日」、つまり東西ドイツの統一を記念する日の演説を振り返って、移民からみたドイツ統一の意味と人種主義的暴力について考察したものです。

 

 

 著者のヤーノシュ・シュトイヴァーさんは、ハレ=ヴィッテンベルク大学でナチズムの社会史と1960年代以降のヨーロッパ極右勢力を研究しています。また、Geschichte der Gegenwart の編集者でもあります。

 

 音声つき、いいですね。これがパブリック・ヒストリーの実践ということか、と思ってしまいます。わたしにとっても、歴史学系の論説が音声でも聴けるのは勉強になるし、学生にもおすすめできます。