2021年9月29日、ドイツ、オーストリア、スイスの公共放送局が共同で提供する衛星放送総合テレビ・プログラム、3satのウェブサイトに「元々どこから来たの――ドイツにおける黒人」というタイトルのドキュメンタリー放送がアップされました。リンク先はこちら。58分強です。
リード文では、偏見・無知・人種主義が今日までアフロ・ドイツ人およびヨーロッパ人の日常を特徴づけていること、そしてこれらの人々がどのように自らの歴史と関わってきたのか、どのような植民地主義・人種主義的モデルが今日もなおドイツ社会に刻印されているのか、と問いかけています。
アントン・ヴィルヘルム・アモ(Anton Wilhelm Amo)についての言及もあります。彼がたどった歴史については、2020年に世界的に盛り上がったブラック・ライブズ・マター運動と結びついてドイツ語圏のメディアで度々回顧されました。このブログでも少し言及しています。
植民地主義の歴史から解説している点がいいですね。映像でみることができるのがありがたいです。
このドキュメンタリーに言及する形で、ドイツ連邦文書館のSNSで、ヴァーチャル展示へのリンクが紹介されていました。「脱植民地化――ヴェルサイユ条約の調印とともにドイツは植民地を放棄した」というタイトルです。
また、同じテーマのWDRのドキュメンタリーについては、こちらをどうぞ。