浅田進史研究室/歴史学

研究・教育・学会活動ノート

フリッツ・トビアス関係資料のオンライン公開――1933年2月ドイツ国会議事堂放火事件との関わりで

 昨日の経済史講義で、ドイツ国会議事堂放火事件について触れました。ちょうどドイツ連邦文書館より、フリッツ・トビアス氏(Fritz Tobias, 1912-2011年)関係資料のデジタル化と大部分のオンライン公開についての記事を知りました。

 

 

 とくに、トビアス氏の言論活動とドイツ国会議事堂放火事件に関する収集資料が主なものです。彼は、オランダの憲法擁護活動と並んで、著述家であり、1959・60年に、シュピーゲル誌にこの放火事件の単独犯説を主張する一連の論説を寄稿しました。これは激しい論争を呼び起こしました。

 

 ドイツ国会議事堂放火事件についての一般的な理解は、LeMO(Lebendiges Museum Online)の解説とドイツ連邦政治教育センター(Bundeszentrale für politische Bildung)の特集が役立つでしょう。

 

 

【2022年1月16日追記】

 ドイツ国会議事堂放火事件について、ドイツ連邦文書館のウェブサイトに、ヴァーチャル展示のページがありました。画像資料と解説も豊富です。リンク先は以下の通りです。