浅田進史研究室/歴史学

研究・教育・学会活動ノート

「ローザ・ルクセンブルクのインターナショナリズム」――トリビューン紙より

 研究メモです。

 2021年3月5日、トリビューン紙のウェブサイトより「ローザ・ルクセンブルクインターナショナリズム」という論説が掲載されています。

 

 

 ローザ・ルクセンブルクにとって「祖国」とは社会主義インターナショナルであったが、それがいわゆる「民族問題(national question)」に対する立場に議論を呼ぶものであったことが議論されています。

 例として、彼女の出身地であるポーランドに対して、その独立に反対しただけではなく、ポーランドの自己決定権へのボルシェヴィキの支持を拒否さえしたことを挙げています。

 ただし、この論説ではルクセンブルクの国際主義を『資本蓄積』から読み直し、またその国境のない連帯、反戦への訴え、ナショナリズムへの警句が論じられています。