2022年5月、ドイツの出版社Ch. Link社から、歴史家クラウス=ディートマー・ヘンケさんの研究成果が出版されます。それは、コンラート・アーデナウアー政権下で連邦情報局が、当時の対立政党であるドイツ社会民主党に対するスパイ活動を行っていたことをテーマとしたものです。
2022年4月9日、刊行前に、ツァイト紙オンライン版に著者へのインタビュー記事が掲載されました。
記事の表題は、「ボンで起きたことは、ウォーターゲート事件以上だ」といった意味です。異例の権力乱用で、連邦情報局が長年にわたって組織的にドイツ社会民主党幹部にスパイ行為を行い、その結果を首相であったコンラート・アーデナウアーに伝えていた、とのことです。法治国家としての、また民主主義のルールを破るものだ、と強く批判されています。
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【2022年5月11日追記】
2022年4月19日、同書についての現代史家ノルベルト・フライのインタビュー記事がツァイト紙オンライン版に掲載されました。