浅田進史研究室/歴史学

研究・教育・学会活動ノート

ナチ期に迫害されたレズビアン女性のための祈念碑と委託研究――マグヌス・ヒルシュフェルト連邦財団の委託

 2022年5月2日、マグヌス・ヒルシュフェルト連邦財団(Bundesstiftung Magnus Hirschfeld)のホームページに、ベルリン自由大学教授マルティン・リュッケさんによる論文「ナチズムにおけるレズビアン女性の迫害」が紹介されました。

 

 

 実際の論文は、Zeitschrift für Geschichtswissenschaft(歴史学雑誌)の第70巻第5号(2022年)に掲載されたもので、そちらのリンクも貼っておきます。

 

 

 この論文の背景には、同財団が、これまでほかのドイツのレズビアンホモセクシュアル活動団体と共同で取り組んできた、「ドイツ・オーストリアの自立するフェミニズム女性・レズビアン」イニシアチブのプロジェクトがあります。

 その一環として、ナチ・ドイツによる女性用のラーフェンスブリュック強制収容所に収容された女性を適切に追悼することが議論されました。2022年5月、ブランデンブルク追悼施設財団は、このイニシアチブの要請によって、ラーフェンスブリュック警鐘・祈念館にレズビアンの収容者のための祈念碑を設置するとのことです。

 

 論文の執筆者であるリュッケさんは、この取り組みの学術的な所見の作成を担当しました。上記の論文はそれを発展させたものです。

 

 ここ数年、同性愛について卒論で書きたいという何人かの学生を指導しましたが、ドイツ語が読めれば、これは大きな助けになるのに、と思ってしまいました。

 マグヌス・ヒルシュフェルトやラーフェンスブリュック強制収容所については、このブログで以前にも紹介したことがあります。関心のある方はどうぞ。