浅田進史研究室/歴史学

研究・教育・学会活動ノート

東ドイツ・ポストコロニアル――PERIPHERIEより

 「周辺(PERIHERIE)」という、イマニュエル・ウォーラーステインを想起させるドイツ語圏の雑誌を知りました。その今年刊行された第42巻第165・166合併号は、「東ドイツポストコロニアル」です。

 

 

 このブログで以前に紹介したワークショップ「ザクセン・ポストコロニアル」もそうですが、ポスト社会主義×ポストコロニアルというテーマ設定は、社会主義体制を経験した州で、かなり意識されるようになっていることが分かります。

 

 モザンビーク出身の元契約労働者、いわゆる「マッド・ジャーマンズ」へのインタビューとコトブスを事例にした論考のほか、関連する文献の書評がオープン・アクセスになっています。ほかの論考を読むには購読者になるか、個別に料金を支払うシステムになっています。

 

【2023年2月3日追記】

 2023年1月17日、ローザ・ルクセンブルク財団のウェブサイトに、東ドイツで契約労働者として働いた人にその生活についてインタビューした記録が掲載されました。リンクを貼っておきます。