浅田進史研究室/歴史学

研究・教育・学会活動ノート

ヒトラー総統府文書史料集の完結――ドイツ連邦文書館より

 2022年7月12日、ドイツ連邦文書館のホームページに、ヒトラー政権期の総統府文書史料集の第11巻(1944/45年)が刊行され、完結したとのプレスリリースが公開されました。

 

 

 この第11巻は、1944年から1945年5月までの戦争の最終局面に関わる中核的な史料を含んでいるとのことです。すでに国防軍があらゆる前線から部隊の撤退を進めている間、ナチ体制は大きな損失を被りながらも敗北を食い止めようとしていたと説明されています。

 この史料集 Akten der Reichskanzlei. Regierungszeit Hitler の第1巻の刊行は1983年だったそうです。来年には二部構成(1933-1939年、1940-1945年)でオンライン化されるということです。ありがたいですね。

 

 ちなみに、1968年から1990年にかけて刊行されたヴァイマル期についての23巻本の史料集 Akten der Reichskanzlei. Weimarer Republik は、2007年よりオンラインで閲覧できるようになっています。リンクを貼っておきます。