2022年8月30日、ドイツ社会民主党系のフリードリヒ・エーベルト財団の歴史ブログに、「共産主義労働者運動のモザイク石――175年前に設立された『ブリュッセル・ドイツ労働者協会』」という記事が掲載されました。
冒頭部分を要約します。
外国に居住していたドイツの人びとが協会に集った都市は、ロンドン、パリ、ブリュッセルのような大都会から、スイスのビール(Biel)のような小さな町まで多様でした。そこでは、1830年代に遍歴するドイツの職人たちが協会文化を確立しました。総じて、それらの場所は政治的亡命の会合場所であり、また19世紀の労働者移民の拠点となりました。
そこでは、学者、知識人、亡命した活動家が集まり、遍歴中の職人たちと求職中の労働者たちが集いました。たとえば、1846年19月に、2200人弱のドイツ人がブリュッセルにおり、そのうちおよそ半数が手工業者、労働者、日雇い労働者、家事使用人、そして10名の売春婦がいたとのことです。
これらの西ヨーロッパの各都市は、社会運動と組織化の実験の場に発展していきました。それらは、3月前期、つまり1848年3月革命以前の時期に労働者運動の出発点をつくりました。
この導入部分に続いて、「ブリュッセルでの方針決定」、「ブリュッセルでのネットワーク化および綱領づくり」、「『ブリュッセル・ドイツ労働者協会』――協会生活と意義」、最後に推薦文献リストがついています。
著者のユルゲン・シュミットさんは、2018年に以下の文献を刊行しています。
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Jürgen Schmidt: Brüder, Bürger und Genossen: Die deutsche Arbeiterbewegung zwischen Klassenkampf und Bürgergesellschaft 1830-1870, Bonn: Verlag J.H.W. Dietz Nachf., 2018.