浅田進史研究室/歴史学

研究・教育・学会活動ノート

1960年代末・1970年代初頭は右翼的な転換期か――H-Soz-Kultのシンポジウム報告より

 2022年10月5日、ドイツ語圏の歴史系の総合ポータルサイト H-Soz-Kult に、「右翼的な転換期か――1960年代末・1970年代初頭における極右政治の移行段階」というタイトルのシンポジウム報告が掲載されました。

 

 

 シンポジウムは、2022年6月29日・30日の2日間にわたって、フリッツ・バウアー研究所とポツダムの極右現代史ワーキンググループ主催で開かれました。

 5つのパネルからなっており、それぞれ「新しい兵士・新しい若者――NPDを焦点に」、「『時代の模範像』としてのソドムとゴモラ――極右と社会の自由化傾向」、「退廃と近代――極右イデオロギー文化政策」、「メタ政治と幹部修練――極右の『教育オファー』」、「どれも文化退廃主義のみか――歴史政策と新たな敵設定」というものです。

 1980・90年代に「ヨーロッパ新右翼」は、政治学で大きなテーマとなって議論された記憶がありますが、1960年代末にまでさかのぼって歴史学のテーマになったと理解しています。アクチュアルなテーマですね。