浅田進史研究室/歴史学

研究・教育・学会活動ノート

ティナ・モドッティ展――ベルリン・クロイツベルクの写真展示場 f³ – freiraum für fotografieより

 ベルリン・クロイツベルク地区のオラーニエンプラッツにある写真展示場  f³ – freiraum für fotografie (写真のための自由空間)で、「革命と情熱――ティナ・モドッティ」展が開催されています(2022年11月19日-2023年2月5日)。

 

 

 上記の展示紹介では、彼女は、写真の歴史のなかでもっとも多彩な人物の一人であり、役者・写真家・革命家であったと説明されています。以下、要約します。

 

 貧困家庭に生まれ、12歳で家計を助けるようになり、17歳でより良い生活を求めて、ジェノヴァから渡米しました。1923年にサンフランシスコで著名な写真家エドワード・ウェストンと知り合います。その後、政治と革命の高揚する雰囲気に包まれて、ウェストンとともにメキシコへ渡りました。

 そのメキシコ滞在中に彼女の写真家としての代表作が生まれます。彼女はより公正な世界のために取り組んだ、自己の政治色をもった写真を撮影し、それらは唯一無二の貴重な価値をもつ歴史資料となりました。政治面でも積極的に活動し、1930年に国外退去を命じられます。ベルリン、モスクワ、スペインでの滞在の後、1939年にふたたびメキシコに戻りますが、1942年にタクシーでの移動中に、心臓発作によって、46歳の若さで亡くなりました。

 

 彼女のことは初めて知りました。ニューヨーク近代美術館にも紹介ページがありましたので、リンクを貼っておきます。