浅田進史研究室/歴史学

研究・教育・学会活動ノート

第一次世界大戦における戦時動員の神話――デジタルドイツ女性アーカイブより

 2022年11月11日、デジタルドイツ女性アーカイブのホームページに、「戦時動員の神話」というタイトルの論説が掲載されました。

 

 

 リード文は、第一次世界大戦は女性運動の触媒として機能したのかどうかという、いまなお流通する仮定についての熟考を促しています。

 最初に、ドイツにおける女性の戦時動員プロパガンダに利用された1916年のポストカードが紹介され、その後「戦争と女性の職業」、「戦前の強い女性運動」、「女性運動と分裂」の見出しが続きます。

 「神話」というタイトルの通り、この論説は、女性運動史の視点から、第一次大戦が女性の社会進出を促進したと安易に結論づける見方を批判するものになっています。