浅田進史研究室/歴史学

研究・教育・学会活動ノート

ジェンダー公正と労働組合――ハンス=ベックラー財団ウェブサイト「労働組合の歴史」より

 これまでもこのブログで、ドイツ社会民主党系のハンス=ベックラー財団ウェブサイト「労働組合の歴史」を取り上げてきました。

 今回は、「テーマ(Themen)」のタグにある「ジェンダー公正と労働組合(Gender-Gerechtigkeit und Gewerkschaften)」のページに気づきまして、リンクを貼っておきます。

 

 

 リード文を紹介します。

 19世紀末・20世紀初頭の労働組合と女性の関係は矛盾していた。女性はたしかにメンバーとして歓迎されたが、政治的な決定を行ったのは男性だった。それが変わるまでに長い時間がかかった。1970年代にようやく、実感できるほどにその関係は改善された。労働組合でもまた、女性は前進したものの、すべての目標が達成されたわけではなかった。

 

 そのうえで、「草創期から19世紀末まで」、「1920年代――「女性問題」への放逐」、「ナチ独裁に対する抵抗のなかで」、「いまなおアクチュアル――ジェンダー公正」の節が立てられています。

 

 各節ごとに重要な人物の紹介へのリンクが貼られており、また最後に参考文献一覧が付されています。勉強になりますね。

 

 関連して、同財団ウェブサイト「社会民主主義の記憶文化(Erinnerungskulturen der sozialen Demokratie)」のポッドキャスト 「歴史は作られる――記憶(想起)する、理解する、形作られる(Geschichte wird gemacht. Erinnern. Verstehen. Gestalten)」に掲載された、「連帯を掲げて――男女ともに決定する生活と労働をめぐる闘いのなかの女性」の放送回へのリンクを貼っておきます。