このブログでは、ドイツ語圏のオンライン学会誌 Arbeit - Bewegung - Geschichte: Zeitschrift für historische Studien(労働=運動=歴史――歴史研究のための雑誌)の特集について、これまでも紹介してきました。
2024年9月に公刊された第23巻第3号は、設立から100年を記念した「赤い援助(Rote Hilfe)」特集です。副題は「連帯の実践」です。序論と巻頭論文がオープンアクセスになっています。
ローテ・ヒルフェは、インターナショナル・レッド・エイド(International Red Aid)のドイツ支部であり、またドイツ共産党の下部組織として、1924年に左派からの連帯を掲げて、拘留あるいは投獄された共産主義者に支援する目的で設立されました。1936年まで活動しましたが、ナチによって解体させられます。1970年代に入って、同じ名前の組織が活動を再開しますが、内部分裂を経験しました。そして、1986年に社団法人として再建され、現在まで続いています。
同団体のHPでも、100周年を記念したウェブページが公開されています。