3月17日にこのブログで、バイエルン州立図書館の東欧・中東欧・東南欧についてのエゴ・ドキュメントおよび遺稿集のデジタル化プロジェクトについて紹介しました。
このデジタル化プロジェクトの枠組みで、ドイツ帝国経済省の委託をうけて、1918年5月・6月にロシア調査旅行を行った、ある商人の報告書を編集し解説をつけた史料がオンライン公開されました。
解説も含めて、分量は14ページ程度です。
ブレスト=リトフスク条約後、ドイツの政治指導層がロシア革命のドイツへの波及を阻むためにロシア革命の情勢分析を求めていたこと、またブレスト=リトフスク条約そのものがソヴィエト=ロシア側にきわめて厳しい条件であったため、条約そのものが不安定化要因と捉えており、情報を求めていたと指摘されています。何かに使えるといいですね。