浅田進史研究室/歴史学

研究・教育・学会活動ノート

ザクセンの新右翼についての近刊書評――H-Soz-Kultより

 2024年8月28日、ドイツ語圏の歴史学系総合ポータルサイト H-Soz-Kult より、『「新しい」右翼の焦点――グローバルな展開とザクセンの情勢』と題して、2024年に出版された論集の書評が掲載されました。

 

 

 2024年9月1日に行われたドイツ東部のザクセン州議会選挙とテューリンゲン州議会選挙で、極右政党のAfDがそれぞれ第2位と第1位の得票数を獲得しました。タイムリーな論文集だと思います。

 書評では、1991年以降、ザクセンで右翼によって17人が殺害されていること、また「故郷(ハイマート)」と名称を変えたネオナチ党NPDの牙城であり、さらに2023年12月以降、AfDザクセン州連盟は人間の尊厳と民主主義原則に敵対する明確な極右勢力に分類されている、との指摘があります。

 本論文集はタイトルのとおり、グローバルな動向とローカルな展開を結びつけた分析が展開されているとのことです。