浅田進史研究室/歴史学

研究・教育・学会活動ノート

近著紹介:『グローバル経済史にジェンダー視点を接続する』日本経済評論社、2020年

 近著を紹介しておきます。経済史関係の学術図書は初版の発行部数が少ないので、関心のある方はぜひお早目にご注文くださるとうれしいです。

 以下に日本経済評論社の紹介ページへのリンクを貼っておきます。

 

 

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 政治経済学・経済史学会2017年度春季総合研究会を基に編集されたものです。当日のプログラムは同学会のページから確認することができます。

 

 

 また、当日の議論の様子については、『歴史と経済』第60巻第1号(2017年)に掲載されています。J-Stageからダウンロードできます。

 

 

 この間、公私ともに仕事に追われまして、本来の刊行予定より1年以上遅れてしまいました。執筆者の皆さんにご迷惑をおかけしましたが、何とか刊行できてほっとしています。

 この企画の経緯について、日本経済評論社のPR誌『評論』第219号に小文を寄せました。同社のウェブサイトにも公開されています。ぜひそちらもご覧ください。

 

 

 本署の目次を紹介しておきます。

 

序章 グローバル経済史にジェンダー視点を接続する(浅田進史)

第1部 産業革命・グローバル史・ジェンダー

第1章 産業革命ジェンダー

             ――アレン=ハンフリーズ論争をめぐって(山本千映)

第2章 18-19世紀イギリスの綿製品消費とジェンダー

      ――グローバル史の視点から(竹田泉)

第3章 18世紀フランスにおけるプロト工業化とジェンダー

   (仲松優子)

コラム1 工業化期イギリスの女性投資家(坂本優一郞)

第2部 19世紀グローバル化のなかのジェンダー

第4章 ハワイにおける珈琲業の形成

     ――グローバル・レイバーヒストリーの試み(榎一江)

第5章 市場の表裏とジェンダー

    ――20世紀初頭南部アフリカにおける還流型移民を中心に

   (網中昭世)
第6章 ドイツ植民地に模範的労働者階級を創造する

    ――青島の事例を中心に(浅田進史)

コラム2 家事労働の比較経済史へ向けて(谷本雅之)

第3部 グローバル経済の現段階とジェンダーの交差

第7章 生産領域のグローバル化ジェンダー分析

     ――バングラデシュの縫製産業を事例に(長田華子)

第8章 ポスト国際分業期におけるフィリピン女性家事労働者

    ――市場と権力に揺れ動くジェンダー(福島浩治)

コラム3 グローバル経済史とジェンダー史の交差の可能性

    (姫岡とし子)

 

 これだけの執筆者がこの企画に参加してくれたのは、やはり学会のバックアップのおかげです。

 所属大学のウェブサイトでも紹介してくれました。

 

 

【追記 2021年2月16日】

 所属大学の学部HPでも紹介してくれました。

 

 

【追記 2021年10月18日】

 世界史研究所のウェブサイトで、大門正克さんの書評が掲載されました。