浅田進史研究室/歴史学

研究・教育・学会活動ノート

2023-01-01から1ヶ月間の記事一覧

カール・ハインツ・ロートさんの記念論文集

カール・ハインツ・ロートさん(Karl Heinz Roth)さんは、20世紀社会史財団(Stiftung für Sozialgeschichte des 20. Jahrhunderts)および社会史オンライン(Sozial.Geschichte Online)で活動してきました。 歴史家であると同時に、医師・評論家としても…

ドイツ史学習のためのオンライン・ポータルサイトLeMOと「植民地政策」

ドイツ史学習のためのオンライン・ポータルサイト、LeMO、すなわち「生きている博物館オンライン(Lebendiges Museum Online)」は、ドイツ歴史博物館や「ドイツ歴史の家」財団、ドイツ連邦文書館による共同プロジェクトです。便利なので講義準備の際に、よ…

グローバル化のなかの農業問題――ワークショップ報告

2022年12月14日、スイスの歴史学専門ポータルサイト、infoclio.chに、「グローバル化のなかの農業問題――新しい農業史に照らした視角」と題したワークショップ報告書が掲載されました。リンク先はこちらです。 Die Agrarfrage in der Globalisierung. Perspek…

W.E.B.デュボイス、ナチ・ドイツへの旅、1936年

アメリカ黒人解放運動、パン=アフリカニズムの指導者として名高い、W.E.B.デュボイスは、1936年、ナチ支配下のドイツを訪れました。2022年、その旅行記のドイツ語訳が出版されました。 W. E. B. Du Bois, 'Along the color line': Eine Reise durch Deut…

ティナ・モドッティ展――ベルリン・クロイツベルクの写真展示場 f³ – freiraum für fotografieより

ベルリン・クロイツベルク地区のオラーニエンプラッツにある写真展示場 f³ – freiraum für fotografie (写真のための自由空間)で、「革命と情熱――ティナ・モドッティ」展が開催されています(2022年11月19日-2023年2月5日)。 Revolution und Leidenschaf…

グローバル権威主義研究――IRGACより

2022年11月、権威主義と対抗戦略についての国際研究グループ(International Research Group on Authoritarinism and Counter-Strategies、IRGAC)が、transcript社より『グローバル権威主義――南からの視点と異議申し立て』と題した論文集を刊行しました。オ…

第一次世界大戦以前のドイツ社会民主主義がもった凝集力――フリードリヒ・エーベルト財団より

2022年にフリードリヒ・エーベルト財団より公刊された、第一次世界大戦以前のドイツ労働運動とドイツ社会民主主義の歴史を振り返る論文集が、オープンアクセスになっています。 Peter Beule/Stefan Müller (Hrsg.), Kohäsionskräfte in der deutschen Sozial…

移行期の東ドイツ社会と移民についてのインタビュー論集

「忘却に反対し、民主主義に賛成する」(Gegen Vergessen – Für Demokratie e. V.)という協会のホームページに、『東ドイツにおける移民社会と移行社会』というタイトルの論集が掲載されました。 Deniss Hanovs/ Dennis Riffel/ Anastasia Sudzilovskaya/ A…

ロシア人権団体メモリアルへの連帯の動きについて――ドイツ連邦政治教育センターへの投稿論説

ロシアの人権団体で、おもにソ連時代の人権侵害を記録する活動を行ってきたメモリアル(Memorial)は、2021年12月28日にロシア最高裁の決定によって解散が決まり、翌日、その判決が下されました。そのおよそ一年後、そのメモリアルは、2022年12月10日、オス…

ブレーマーハーフェンの「ドイツ移民の家」博物館とキューバ=ドイツ関係史特別展

東ドイツ時代から今日までのキューバ=ドイツ関係史を扱った展示が、ブレーマーハーフェンにある博物館「ドイツ移民の家(Deutsches Auswandererhaus)」で開催されています(2023年2月28日まで)。 „… bisschen anders, aber genauso.“ Kubanisch-deutsche …

1990年代の右翼の暴力――ドイツ連邦政治教育センターより

ドイツ連邦政治教育センターが発行する雑誌 Aus Politik und Zeitgeschichte(APuZ、政治と現代史から)の2022年12月号の特集は、「1990年代における右翼の暴力」です。無料でPDF版がダウンロードできます。 Rechte Gewalt in den 1990er Jahren, in: Aus Po…

ゲッティンゲン・ポストコロニアルの映画プロジェクト

ゲッティンゲン・ポストコロニアルという地域から植民地主義を批判するポストコロニアル的社会活動を行う団体があります。 そのウェブサイトでは、クラウドファンディングによるドキュメンタリー映画の制作プロジェクトが紹介されています。最近、知りました…

ノイエンガメ強制収容所記念館の新しいオンライン展示

2022年11月30日、ハンブルク近郊にある、ナチのホロコーストを追悼・記録・検証するノイエンガメ強制収容所記念館が新しいオンライン展示の公開を告知しました。 Neue Online-Ausstellung #WaswillstDutun? 紹介文を要約します。 このオンライン展示は、反ユ…

21世紀のオーラル・ヒストリー――H-Soz-Kult の書評

2022年12月2日、ドイツ語圏の歴史学系総合ポータルサイト H-Soz-Kult に、リンデ・アーペル編『記憶する、語る、歴史を書く――21世紀のオーラル・ヒストリー』というタイトルの論文集の書評が掲載されました。 Linde Apel (Hrsg.), Erinnern, Erzählen, Gesch…

歴史学関係イベント情報(2023年1月~)

そろそろ在外研究も終盤になりまして、忘れていたこのページについて、気づいたら更新するようにします。 学会・研究会そのほか、歴史学にかかわるイベントの周知への協力と同時に、自分の備忘録として活用します。 2023年3月 歴研シンポジウム:『アカデミ…

東フェミニズムは存在するか――デジタルドイツ女性アーカイブより

2022年11月9日、デジタルドイツ女性アーカイブに、「東フェミニズムは存在するか」というタイトルの記事が掲載されました。 Gibt es einen Ostfeminismus? in: Digitales Deutsches Frauenarchiv, 9. November 2022. リード文を紹介します。 1989年11月9日、…

ポツダム現代史研究所ライプニッツ・センターが提供する現代史ポッドキャスト番組

歴史研究者・歴史研究機関のポッドキャスト番組を知る機会が多くなりました。 今回は、ポツダム現代史研究所ライプニッツ・センター(ZZF、Leibniz-Zentrum für Zeithistorische Forschung Potsdam)が提供するポッドキャスト番組を紹介します。 まずリンク…

体制転換とドイツ中央文書館――ドイツ連邦文書館より

2022年11月30日、ドイツ連邦文書館ウェブサイトに、「1933年と1945年の体制転換におけるドイツ中央文書館」というタイトルのプレスリリースが掲載されました。 Deutsche Zentralarchive in den Systemumbrüchen nach 1933 und 1945, in Bundesarchiv, 30. No…

第二次世界大戦後のドイツ連邦共和国エリート官僚のナチ経歴――ドイチュラントフンクより

2022年11月2日、ドイツのラジオ放送、ドイチュラントフンク(Deutschlandfunk)のウェブサイトに、「1949年後の西ドイツ・エリート官僚――どのように元ナチと協力者が新国家を建設したか」というタイトルのプログラムを放送しました。 Maximilian Brose, West…

ドイツ連邦文書館所蔵の地図の利用についての手引き

ドイツ連邦文書館のウェブサイトに、地図ほかの利用について解説するページを知りました。 Bundesarchiv Internet - Karten 私のテーマですと、植民地行政に関わる地図資料へのリンクも貼られています。

閲覧回数の多かった記事(2023年1月時点)

このブログを管理していると、アクセス解析の項目がありまして、Twitter、Google、Yahoo!検索、はてなブログ、Bingごとに閲覧回数の多かった記事が分かります。 必ずしも、スマホ画面での閲覧回数順位と一致するわけではなく、たまにあれっ、と思うような記…