浅田進史研究室/歴史学

研究・教育・学会活動ノート

研究ノート

ハイパー資本主義者としてのナチズム――Jacobin誌より

2022年7月8日、ドイツの左派系ジャーナルのジャコバン誌(Jacobin)に「ナチたちはハイパー資本主義者だった」というタイトルのインタビュー記事が掲載されました。 Nils Schniederjann, Die Nazis waren Hyperkapitalisten, in: Jacobin Magazin, 8. Juli 2…

マイケル・ロスバーグ、ホロコーストとアルジェリア独立闘争との関連性を語る――ローザ・ルクセンブルク財団より

研究メモです。 以前に、マイケル・ロスバーグさんの『多方向的記憶』について紹介しました。 「『歴史家論争2.0』――マイケル・ロスバーグの論説より」浅田進史研究室/歴史学ブログ、2021年1月20日 2022年7月4日、ローザ・ルクセンブルク財団のホームページ…

革命記念碑と記憶政策について――Geschichte der Gegenwartより

研究ノートです。 2022年6月26日、ドイツ語圏の歴史学系ウェブサイトGeschichte der Gegenwart(現在の歴史)に「共産主義はどれほど記憶に値するか――ミース・ファン・デア・ローエの革命記念碑の再建計画について」という論説が掲載されました。 Claus Legg…

ヨーロッパに在住するアフリカ系の人びとの組織化について――ローザ・ルクセンブルク財団より会議報告

2022年6月21日に「いかにヨーロッパにいる黒人が組織化し始めたか」というタイトルの論説が掲載されました。ベルリンで6月10日-12日に開催された「ブラック・ヨーロッパ」という会議の英文報告です。関心のある方はどうぞ。 Femi Awoniyi, How Black People…

ベルリンの植民地主義的過去への取り組み

ベルリンに「ベルリンを脱植民地化する(Decolonize Berlin)」という団体がありまして、そのウェブサイトへのリンクがこちらです。 Decolonize Berlin その Decolonize Berlin のウェブサイト内に、「Koordinierungsstelle(調整局)」というページがありま…

アイルランドと世界史―― Radical History Reviewより

2022年5月に公刊された『ラディカル・ヒストリー・レヴュー』第143号は、「アイルランドと世界史」特集です。 "Irish and World Histories," Radical History Review 143 (May 2022) 同名の巻頭論文(Peter Hession and Aidan Beatty)とアイルランドのポス…

ホーエンツォレルン家の旧財産返還交渉と右翼の友人たち――反ファシズム雑誌 Der rechte Rand より

以前にこのブログで、反ファシズム雑誌 Der rechte Rand とホーエンツォレルン家をめぐるドイツ語圏の議論について紹介しました。 Der rechte Rand については、こちら。 「反ファシズム雑誌 Der rechte Rand の特集号「反フェミニズム」について」浅田進史…

ヴァイマル期ドイツ社会民主党と反ユダヤ主義――ローザ・ルクセンブルク財団より

今日も研究書の書評を取り上げます。 2022年5月17日、ローザ・ルクセンブルク財団ホームページに、2020年にフランクフルト・アム・オーデルのヨーロッパ大学(Viadrina)に提出された教授資格論文を基にした学術成果が紹介されました。 Florian Weis, Christ…

脱植民地化について――Cambridge Core Blogより

2022年5月13日、「世界における西欧近代」を研究テーマとするクリストフ・カルターさん(ノルウェーのアグデル大学)が、Cambridge Core Blogに「脱植民地化について」と題する論考を投稿しました。 Christoph Kalter, "On decolonization," in Cambridge Co…

中央アジアのソ連理解――オープンアクセスの論文集

2021年12月に、ローザ・ルクセンブルク財団のウェブサイトに、『中央アジアにおけるソ連的なるものの理解』というタイトルの論文集のPDF版ががアップされました。いまのところ、PDF版が自由にダウンロードできます。 Oksana Šatalova / Georgij Mamedov (Hrs…

Sozial.Geschichte Onlineと最新号(第31号、2022年)について

Sozial.Geschichte Online(社会史オンライン)というオンライン雑誌について、以前もこのブログで紹介しましたが、第31号(2022年)が公開されていまして、改めてリンクを貼っておきます。 Sozial.Geschichte Online: Zeitschrift für historische Analyse …

論文集『労働の過ぎ去った未来』の書評――H-Soz-Kultより

研究メモです。 ドイツの歴史系総合ポータルサイト H-Soz-Kult のウェブサイトに、『労働の過ぎ去った未来――20世紀における展望、不安、自己獲得』といった意味のドイツ語論文集についての書評が掲載されました。 Franziska Rehlinghaus / Ulf Teichmann (Hg…

右翼テロリズムのトランスナショナル・ヒストリー

研究メモです。 2022年にラウトレッジ出版社から右翼テロリズムのトランスナショナル史という論文集が出版されました。ちょっと関心があるので、出版社の紹介リンクを貼っておきます。 Johannes Dafinger and Moritz Florin (eds.), A Transnational History…

「黒人とドイツ人」――ドイツ連邦政治教育センターより

2022年3月に刊行されたドイツ連邦政治教育センターの雑誌、APuZ、すなわち Aus Politik und Zeitgeschichte(政治と現代史から)は、「黒人とドイツ人」特集です。ウェブサイトからフリー・ダウンロードできます。"Kostenloses Pdf"をクリックしてください。…

東ヨーロッパを(忘れ)学ぶ――現代史オンラインより

2022年3月15日、ドイツ語圏の現代史研究ウェブサイト、zeitgeschichte | online(現代史オンライン)に、「東ヨーロッパを(忘れ)学ぶ――新しい歴史文化への論告」というタイトルの論説が掲載されました。 Elisa Satjukow, Osteuropa (ver)lernen: Ein Plädo…

1848年革命についてのシンポジウム報告

研究ノートです。 2021年11月4日・5日に開催された1848年革命についてのシンポジウム報告が、ドイツ語圏の人文社会科学系総合ポータルサイト、H-Soz-Kultに掲載されました。 Felix Gräfenberg, Die Revolution 1848/49. Wie nach 175 Jahren an den Meilenst…

ミヒャエル・ヴィルト『飛散した時代』についての書評、インタビュー

2022年1月30日、ドイツ現代史家のミヒャエル・ヴィルトによる2022年1月に出版された近著、Zerborstene Zeit(飛散した時代)についての書評が、『南ドイツ新聞』に掲載されました。 Dietmar Süß, Mit Gespür für historische Umbrüche, in: Süddeutsche Zeit…

「魔女とフェミニズム的解放へ?」――『労働-運動-歴史』雑誌掲載オープンアクセス論文の

2022年1月24日、ドイツ語圏の専門誌『労働-運動-歴史――歴史研究雑誌(Arbeit-Bewegung-Geschichte: Zeitschrift für Historische Studien)』に、1970・80年代における第二次フェミニズム運動期における魔女狩り研究が活性したことを取り上げた論文が掲…

現代ドイツと植民地主義論争――メディコ・インターナショナルより

2021年9月21日、ドイツのフランクフルト・アム・マインを本拠地とする人権団体メディコ・インターナショナル(Medico International)のウェブサイトに、ハンブルク大学でドイツ植民地主義の研究で知られるユルゲン・ツィンメラー(Jürgen Zimmerer)さんへ…

「ローザ・ルクセンブルクのインターナショナリズム」――トリビューン紙より

研究メモです。 2021年3月5日、トリビューン紙のウェブサイトより「ローザ・ルクセンブルクのインターナショナリズム」という論説が掲載されています。 Michael Löwy, "The Internationalism of Rosa Luxemburg," Tribune, March 5, 2021. ローザ・ルクセン…

Public History Weeklyの脱植民地化特集

すでにご存じの方も多いと思いますが、Public History Weekly というオンライン雑誌があります。その第9号に脱植民地化特集が組まれました。2021年11月に連続して5本が掲載されています。 以下にリンクを貼っておきます。英語版とドイツ語版があります。 Tho…

Sozialisitsche Monatshefte(社会主義月報)のオンライン版について

2021年12月14日、フリードリヒ・エーベルト財団のSNSで、85年前、つまり1936年12月14日に Sozialistische Monatshefte(社会主義月報、1897-1933年)の編集者、ヨーゼフ・ブロッホ(Joseph Bloch)がナチ支配から逃れるために亡命していたプラハで亡くなっ…

2021年のリンツ会議(労働運動史家国際会議)「世界の移民」について

2021年9月23日から25日にかけて、第56回労働運動史家国際会議(Internationale Tagung der HistorikerInnen der Arbeiter- und anderer sozialer Bewegungen)がリンツで開催されました。毎年、オーストリアのリンツで開催されるので、リンツ会議と呼ばれま…

ドイツデジタル図書館による植民地関係資料オンライン・ポータル開始について

2021年11月30日、ドイツデジタル図書館のウェブサイトに植民地関係資料のオンライン・ポータル開始についてのプレス・リリースが掲載されました。 Onlineportal „Sammlungsgut aus kolonialen Kontexten“ gestartet, in: Deutsche Digitale Bibliothek, 30. …

マーカス・レディカー「下からの歴史」を語る――Counter Punchより

2021年11月9日、オンライン上で論説を掲載するカウンター・パンチ(Counter Punch)誌に、歴史家・作家・活動家マーカス・レディカー(Marcus Rediker)へのインタビュー記事が掲載されました。タイトルは「下からの歴史を書くことについて(On Writing Hist…

ドイツデジタル図書館によるドイツ新聞ポータルの開始

2021年10月28日、ドイツデジタル図書館のホームページに、ドイツ新聞ポータル(Deutsche Zeitungsportal)の開始に関するプレスリリースが掲載されました。 Die Deutsche Digitale Bibliothek startet das Deutsche Zeitungsportal mit zentralem Zugang zu …

「ドイツ人の教理問答」――ジェノサイド研究者A・ディルク・モーゼスの論説について

以前にこのブログで、ドイツ語歴史学系ウェブサイト「現在の歴史(Geschichte der Gegenwart)」に掲載されたマイケル・ロスバーグさんの論説を紹介しました。ロスバーグさんは「多方向的記憶(Multidirectional Memory)」で知られるホロコースト研究者です…

「AfDの新植民地修正主義」――ローザ・ルクセンブルク財団より

2021年9月28日、ローザ・ルクセンブルク財団ウェブサイトに、ドイツの右翼政党AfD、つまり「ドイツのための選択肢(Alternative für Deutschland)」の植民地修正主義的な主張を分析する論説が掲載されました。リンク先はこちらです。 Robert Heinze, Der ne…

SYNAGOGA――ホロコースト後の最初の大きなユダヤ教・芸術展覧会カタログのデジタル化

ベルリンのユダヤ博物館(Jüdisches Museum Berlin)のウェブサイトに、1961年にノルトライン=ヴェストファーレン州のレクリングハウゼン(Recklinghausen)で開催された、ホロコースト後の最初の大きなユダヤ教・ユダヤ芸術展覧会のカタログがデジタル化さ…

ヴォルフガング・U・エッカート氏について

ドイツ帝国主義・植民地主義研究でも植民地医学は大きなテーマです。このテーマをリードしてきたヴォルガング・U・エッカート氏が2021年8月16日に亡くなりました。 ハイデルベルク大学医学部ホームページに弔辞へのリンクが掲載されています。以下にも貼って…