2022-11-01から1ヶ月間の記事一覧
ドイツの法分野および司法関係者養成におけるナチ期との連続性を問う興味深いドイツ語ポッドキャストを知りました。 Mal nach den Rechten schauen 「右翼/法律をちょっと見てみよう」といった意味です。右翼と法・権利の複数形が同じ die Rechte なので、…
『エクスプレス――社会主義的経営・組合事業のための新聞』という月刊誌を知りました。 express: Zeitung für sozialistische Betriebs- und Gewerkschaftsarbeit 自己紹介欄によれば、この雑誌は、1962年に前身となる express international が設立され、197…
以前にこのブログでも、一部の放送を紹介した気がしますが、歴史上の女性を紹介するドイツ語ポッドキャスト、HerStory へのリンクを貼っておきます。 HerStory 最新の放送は、スペイン人征服者コルテスの通訳を担った女性、マリンチェについてです。これまで…
2022年10月26日、ローザ・ルクセンブルク財団ウェブサイトに、「ダッハウ強制収容所におけるスペイン人収容者――迫害された者たちの視点からの基礎研究」というタイトルの短い書評が掲載されました。 Meerwald: Spanische Häftlinge in Dachau, Göttingen 20…
冷戦期東ベルリンの大通り、つまり今日のカール・マルクス通り(Karl Marx Allee)と西ベルリンのハンザ地区をユネスコ世界文化遺産に登録しようという呼びかけがあることを知りました。 2022年10月22日、ベルリンのラジオ放送局 rbb Kultur のオンラインサ…
2022年10月21日、ドイツ語圏の左派系オンライン・メディア nd 紙に、「逃亡ではなく、闘争を」という趣旨で、レオ・トロツキーの反ユダヤ主義への闘争に焦点を当てた論説が掲載されました。 Nathaniel Flakin, Nicht Flucht, sondern Kampf: Mario Keßler er…
研究ノートです。ドイツ語圏の歴史学系書評ジャーナル Sehepunkte のウェブサイトに、ドイツ青年運動についての研究書が紹介されました。 Antje Harms, Von linksradikal bis deutschnational: Jungendbewegung zwischen Kaiserreich und Weimarer Republik,…
2022年10月11日、ドイツ語圏の左派系オンライン・ジャーナル、ジャコバン紙に「新たなドイツの戦闘用意か」という趣旨の論説が掲載されました。 Christian Dietrich, Neue deutsche Kampfbereitschaft? in: JACOBIN Magazin, 11. Oktober 2022. ロシアによる…
あるSNSで、シャルロッテ・ザーロモン(Charlotte Salomon, 1917-1943)という女性画家のことを知りました。 ナチ支配から逃れてフランスのコート・ダジュールで亡命生活を送った彼女は、その18ヵ月の間に、1300以上のグワッシュ画を描きました。その略歴と…
2022年10月8日、ドイツ語圏の労働運動史雑誌である、Arbeit-Bewegung-Geschichte (労働-運動-歴史)の2022年10月に刊行された第21巻第3号の目次がアップされました。特集テーマは、「シーシュポスとなる運命――1945年以降の反ファシズム」です。 21. Jahrg…
ピッツバーグ大学のマーカス・レディカーさんのウェブサイトに、「いかに下からの歴史を書くか」と題した、学士号取得者向けに「下からの歴史」、「民衆史」、「ラディカル・ヒストリー」を学ぶための文献リストが掲載されています。 How to Write History f…
2022年9月16日、ドイツの左派系メディア taz 紙より、40年前に起きたレバノンの首都ベイルート近郊のパレスチナ難民キャンプ、シャティーラとサブラで3日間に及んだ虐殺事件、いわゆる「サブラ・シャティーラの虐殺」(1982年9月16-18日)についての記事が…
2022年5月13日に撮影されたマリアンネ・コンツェさんへのインタビュー動画がローザ・ルクセンブルク財団ウェブサイトで公開されています。 Marianne Konze – Frauenrechtlerin, Friedensaktivistin, Kommunistin, in: Rosa-Luxemburg-Stiftung YouTubeでのイ…
2022年10月5日、国際連合ジュネーブ事務局のSNSアカウントより、国際連盟関係史料のデジタル化プロジェクト Total Digital Access to the League of Nations Archives Project (LONTAD) が完了した、との告知がありました。このプロジェクトについては、こち…
2022年9月21日、ローザ・ルクセンブルク財団ウェブサイトに、「ローザ・ルクセンブルクは民主主義革命の偉大な理論家だった」というタイトルの論説が掲載されました。 Peter Hudis, "Rosa Luxemburg Was the Great Theorist of Democratic Revolution," in: …
2022年10月5日、ドイツ語圏の歴史系の総合ポータルサイト H-Soz-Kult に、「右翼的な転換期か――1960年代末・1970年代初頭における極右政治の移行段階」というタイトルのシンポジウム報告が掲載されました。 Linn Sofie Børresen, Rechte Zeitenwende? Die Tr…
2018年にヴォルフガング・ヒーン氏が著した『肉体の労働――ドイツ・オーストリアにおける高度工業化からネオリベラルの現代まで』という本の改訂版が出ました。出版社のウェブサイトへの本紹介ページのリンクを貼っておきます。 Wolfgang Hien, Die Arbeit de…
2022年9月26日、ドイツ語圏の左派系オンライン紙 nd に、イェナ大学のジェンダー史教授職が、デジタル人文学に置き換えられる予定となった経緯を探るインタビュー記事が掲載されました。タイトルは「大学政策――巻き添えとしてのジェンダー研究」です。 Tanja…
研究メモです。 すでに終わっていますが、2022年10月21-22日の2日間にわたって、ドイツのハインリヒ・ベル財団ほか主催で、「脱植民地化――グローバル化した世界のポスト帝国的視角」というシンポジウムが開催されました。シンポジウムのプログラムは以下の…
研究動向のメモです。ちょうど似た時期に知りまして。 一つは、2023年11月23日-24日にフリードリヒ・エーベルト財団が主催予定のシンポジウム「20世紀における労働現場での暴力――労働組合史への新たな視角」への報告ペーパー募集です。 Gewalt am Arbeitspl…
少し前の記事になりますが、2020年3月3日に、デジタルドイツ女性アーカイブのウェブページに「西ドイツ女性平和運動(WFFB)」と題した紹介記事が掲載されました。 Helke Dreier: Westdeutsche Frauenfriedensbewegung (WFFB), in: Digitales Deutsches Frau…
「新しい時代には新しい語り方が必要だ」と謳う、デジタル資料でのオンライン展示に取り組む、MUSEALIS というウェブサイトを知りました。 MUSEALIS そのプロジェクトをチェックしますと、色々なデジタル資料を見ることができます。そのうちの一つ、「ヴァイ…
HANNAH というウェブサイトを知りまして、こちらで紹介しておきます。 HANNAH こちらは、2020年から2022年にかけて欧州連合プログラム「権利、平等、市民権」に共同出資された、反ユダヤ主義的な「神話」を克服するための取り組みです。ドイツ、ポーランド、…