浅田進史研究室/歴史学

研究・教育・学会活動ノート

ドイツ史|植民地主義

ドイツ・テューリンゲン州の植民地主義的過去への取り組み

今回は、ドイツのテューリンゲン州における植民地主義的過去についての取り組みを紹介します。 Koloniales Erbe in Thüringen. Wissenschaftliche Koordinationsstelle Erfurt/Jena. 直訳すれば「テューリンゲンにおける植民地遺産――エアフルト/イェナ学術…

ヨーロッパに在住するアフリカ系の人びとの組織化について――ローザ・ルクセンブルク財団より会議報告

2022年6月21日に「いかにヨーロッパにいる黒人が組織化し始めたか」というタイトルの論説が掲載されました。ベルリンで6月10日-12日に開催された「ブラック・ヨーロッパ」という会議の英文報告です。関心のある方はどうぞ。 Femi Awoniyi, How Black People…

ベルリンの植民地主義的過去への取り組み

ベルリンに「ベルリンを脱植民地化する(Decolonize Berlin)」という団体がありまして、そのウェブサイトへのリンクがこちらです。 Decolonize Berlin その Decolonize Berlin のウェブサイト内に、「Koordinierungsstelle(調整局)」というページがありま…

補償の三角形=アルジェリア・フランス・ドイツについて

研究ノートです。 2022年3月24日、ローザ・ルクセンブルク財団のウェブサイトに、「補償の三角形――アルジェリア、フランス、ドイツについての小論」という論説が掲載されました。 Claus Leggewie, Reparationsdreieck, in: Rosa-Luxemburg-Stiftung, 24. Mär…

ザクセン=アンハルト州でのネオナチによる暴力を記録する

2022年6月23-24日にライプツィヒ大学およびザクセン科学アカデミーで開催されたワークショップ「ザクセン・ポストコロニアル」に参加してきました。この催しについては、以前にこのブログでも紹介しました。 「ザクセン・ポストコロニアルについて」浅田進…

アフリカ系ドイツ人の歴史――ローザ・ルクセンブルク財団歴史ポッドキャストRosalux Historyより

2022年6月2日、ローザ・ルクセンブルク財団のSNSより、歴史ポッドキャスト Rosalux History に新しい音声放送がアップについてのお知らせがありました。今回で第18回目です。テーマは「アフリカ系ドイツの歴史」です。 Rosalux History - Rosa-Luxemburg-Sti…

ザクセン・ポストコロニアルについて

2022年6月23-24日、ライプツィヒ大学で、「ザクセン・ポストコロニアル」というタイトルのワークショップが開催されることになりました。ザクセンで(ポスト)植民地主義の問題について、さまざまな形で取り組む活動家・研究者に向けた、ネットワーク構築の…

「植民地主義の終焉」――ローザ・ルクセンブルク財団歴史ポッドキャストRosalux Historyより

このブログでは、ローザ・ルクセンブルク財団の歴史ポッドキャストRosalux Historyに投稿された音声放送を紹介してきました。今回は、第17回「植民地主義の終焉」についてです。以下のリンク先から視聴できます。 Rosalux History - Rosa-Luxemburg-Stiftung…

パン・アフリカ主義活動家 Joseph Ekwe Bilé のベルリン記念銘板

ベルリン州政府は、2022年4月12日のプレスリリースで、パン・アフリカ主義活動家ヨーゼフ(ジョゼフ)・エクウェ・ビレ(Joseph Ekwe Bilé, 1892-1959)がベルリン記念銘板で顕彰すると発表しました。そして、4月21日に記念式典が開催されました。 プレスリ…

東欧におけるドイツ植民地主義の遺産――Merkurより

『メルクーア(Merkur) 』という、1947年に創刊されたドイツ語圏のヨーロッパ思想を専門とする雑誌があります。2022年3月30日に同誌のウェブサイトに、「ドイツ、ウクライナ、ロシア、そして東ヨーロッパにおけるドイツ植民地主義の遺産」というタイトルの…

「黒人とドイツ人」――ドイツ連邦政治教育センターより

2022年3月に刊行されたドイツ連邦政治教育センターの雑誌、APuZ、すなわち Aus Politik und Zeitgeschichte(政治と現代史から)は、「黒人とドイツ人」特集です。ウェブサイトからフリー・ダウンロードできます。"Kostenloses Pdf"をクリックしてください。…

ドイツの歴史教科書会社ヴォッヘンシャウ・フェアラークのサイト

1949年に設立された政治・経済・地理・歴史分野の教科書会社ヴォッヘンシャウ・フェアラーク(Wochenschau Verlag)の歴史教科書のサイト(Geschichte unterrichten)を訪問しました。 Geschichte unterrichten 最近の刊行物として、「ドイツ史のなかの過激…

現代ドイツと植民地主義論争――メディコ・インターナショナルより

2021年9月21日、ドイツのフランクフルト・アム・マインを本拠地とする人権団体メディコ・インターナショナル(Medico International)のウェブサイトに、ハンブルク大学でドイツ植民地主義の研究で知られるユルゲン・ツィンメラー(Jürgen Zimmerer)さんへ…

ナチ期のベルリンでユダヤ系の人びとを救ったアラブ人ネットワークについて――ターゲスシュピーゲル紙のインタビュー記事より

2017年10月19日付のベルリンの日刊紙ターゲスシュピーゲル紙のウェブサイトに、「あるユダヤ系女性を救ったムスリム」というインタビュー記事が掲載されました。 Johannes C. Bockenheimer, Berlin während des Holocausts: Der Muslim, der eine Jüdin rett…

第一次世界大戦期のドイツ帝国による中東政策――SWRのラジオ放送より

2021年12月16日、ドイツ西南地域の公共放送 Südwestrundfunk のウェブサイトに、「ドイツ帝国にとってのジハード――第一次世界大戦におけるる中東政策」というタイトルの録音放送がアップされました。 Anselm Weidner, Dschihad für das Deutsche Reich: Orie…

Public History Weeklyの脱植民地化特集

すでにご存じの方も多いと思いますが、Public History Weekly というオンライン雑誌があります。その第9号に脱植民地化特集が組まれました。2021年11月に連続して5本が掲載されています。 以下にリンクを貼っておきます。英語版とドイツ語版があります。 Tho…

ドイツデジタル図書館による植民地関係資料オンライン・ポータル開始について

2021年11月30日、ドイツデジタル図書館のウェブサイトに植民地関係資料のオンライン・ポータル開始についてのプレス・リリースが掲載されました。 Onlineportal „Sammlungsgut aus kolonialen Kontexten“ gestartet, in: Deutsche Digitale Bibliothek, 30. …

ドイツ表現主義と植民地主義――ローザ・ルクセンブルク財団より

2021年11月22日、ローザ・ルクセンブルク財団のウェブサイトに、ドイツ表現主義と植民地主義の関連を問う論文集を紹介する記事が掲載されました。リンク先はこちらです。 Aagesen (Hrsg.): Kirchner und Nolde. Expressionismus Kolonialismus; 2021, in: Ro…

ベンヤミン・ブーム――ターゲスシュピーゲル紙より

2021年11月7日、ベルリンの日刊紙『ターゲスシュピーゲル(Tagesspiegel)』紙のオンライン版に、「希望の断章(パサージュ)」と題した論説が掲載されました。そのリード文は、「ヴァルター・ベンヤミンがブームだ!」と書き出し、2021年11月4-6日にベルリ…

ドイツにおけるアフリカ系の人びとの歴史――3satのドキュメンタリー

2021年9月29日、ドイツ、オーストリア、スイスの公共放送局が共同で提供する衛星放送総合テレビ・プログラム、3satのウェブサイトに「元々どこから来たの――ドイツにおける黒人」というタイトルのドキュメンタリー放送がアップされました。リンク先はこちら。…

「ドイツ人の教理問答」――ジェノサイド研究者A・ディルク・モーゼスの論説について

以前にこのブログで、ドイツ語歴史学系ウェブサイト「現在の歴史(Geschichte der Gegenwart)」に掲載されたマイケル・ロスバーグさんの論説を紹介しました。ロスバーグさんは「多方向的記憶(Multidirectional Memory)」で知られるホロコースト研究者です…

「AfDの新植民地修正主義」――ローザ・ルクセンブルク財団より

2021年9月28日、ローザ・ルクセンブルク財団ウェブサイトに、ドイツの右翼政党AfD、つまり「ドイツのための選択肢(Alternative für Deutschland)」の植民地修正主義的な主張を分析する論説が掲載されました。リンク先はこちらです。 Robert Heinze, Der ne…

フンボルト・フォーラムへの反植民地主義的批判――taz紙より

2021年9月20日、タッツ(taz)紙に「フンボルト・フォーラム――そしてそれ〔プロイセン文化財団〕はさらに漕いでさかのぼる」という記事が掲載されました。 Susanne Messmer, Humboldt Forum: Und sie rudern weiter zurück, in: taz.de, 20. September 2021.…

SYNAGOGA――ホロコースト後の最初の大きなユダヤ教・芸術展覧会カタログのデジタル化

ベルリンのユダヤ博物館(Jüdisches Museum Berlin)のウェブサイトに、1961年にノルトライン=ヴェストファーレン州のレクリングハウゼン(Recklinghausen)で開催された、ホロコースト後の最初の大きなユダヤ教・ユダヤ芸術展覧会のカタログがデジタル化さ…

ヴォルフガング・U・エッカート氏について

ドイツ帝国主義・植民地主義研究でも植民地医学は大きなテーマです。このテーマをリードしてきたヴォルガング・U・エッカート氏が2021年8月16日に亡くなりました。 ハイデルベルク大学医学部ホームページに弔辞へのリンクが掲載されています。以下にも貼って…

ホロコーストのアフリカ系犠牲者追憶のためのベルリン「躓き石(Stolpersteine)」設置

ドイツには道路など公共の場に、ホロコースト犠牲者を忘れず、追悼しつづけるための「躓きの石(Stolpersteine)」という取り組みがあります。 2021年8月25日、Dekoloniale というドイツ語メーリングリストで、同月29日にベルリンで2名のアフリカ系犠牲者の…

ナチ・ドイツ支配下の東部占領地域とブレーメン・ハンブルク商人たち――taz紙より

2021年8月21日、左派のドイツ語新聞、taz紙に、ナチ・ドイツ支配下の東部占領地域でブレーメンとハンブルクの商人たちがとくに利益を上げていたこと、そして多くの企業史料館では今日もなお史料公開が進んでいないことを指摘する記事が掲載されました。 Hist…

カール・リープクネヒトも生誕150周年

ドイツ植民地主義の歴史でも、ドイツ帝国議会で帝国主義批判・植民地主義批判を展開したカール・リープクネヒトは重要な人物です。 彼も2021年は生誕150周年ということを知りました。ローザ・ルクセンブルク財団ウェブサイトで、関連する論説が掲載されてい…

1921年のリーフ共和国の独立と挫折について――nd より

2021年7月23日、ドイツ語の左派のオンライン・ジャーナル nd に1921年にモロッコ北部で独立を宣言したリーフ共和国についての論説が掲載されました。リンクはこちらです。 Reiner Tosstorff, Ein kurzer Moment der Hoffnung, in: nd, 23. Juli 2021. リード…

ローザ・ルクセンブルク財団によるドイツ右翼・ファシスト歴史政策分析――「プロイセン」と「ジェンダー秩序」をテーマに

2021年6月、「現在の昨日――今日における右翼の歴史政策」と題する小冊子が、ローザ・ルクセンブルク財団ウェブサイトにオンライン刊行されました。「討論グループ『歴史』(Gesprächskreis «Geschichte»)」の編集グループが作成したものです。 Herausgeber*…