浅田進史研究室/歴史学

研究・教育・学会活動ノート

現代社会・経済

ストップ・カット!――ドイツ学術交流会とアレクサンダー・フォン・フンボルト財団予算削減に反対する公開書簡について

2022年7月12日、ドイツ学術交流会とアレクサンダー・フォン・フンボルト財団の予算削減方針に反対する、"Stop the Cuts! Offener Brief gegen Kürzungen bei DAAD und AvH"という公開書簡が公表されました。 Stop the Cuts! Offener Brief gegen Kürzungen b…

マイケル・ロスバーグ、ホロコーストとアルジェリア独立闘争との関連性を語る――ローザ・ルクセンブルク財団より

研究メモです。 以前に、マイケル・ロスバーグさんの『多方向的記憶』について紹介しました。 「『歴史家論争2.0』――マイケル・ロスバーグの論説より」浅田進史研究室/歴史学ブログ、2021年1月20日 2022年7月4日、ローザ・ルクセンブルク財団のホームページ…

ドイツ・テューリンゲン州の植民地主義的過去への取り組み

今回は、ドイツのテューリンゲン州における植民地主義的過去についての取り組みを紹介します。 Koloniales Erbe in Thüringen. Wissenschaftliche Koordinationsstelle Erfurt/Jena. 直訳すれば「テューリンゲンにおける植民地遺産――エアフルト/イェナ学術…

グローバリゼーション批判運動小史――ローザ・ルクセンブルク財団より

2022年6月、ローザ・ルクセンブルク財団のホームページに、『グローバリゼーション批判運動小史』という小冊子がアップされました。解説ページから小冊子PDFへのリンクが貼られています。 Ulrich Brand, Patrick Makal, Kleine Geschichte der globalisierun…

革命記念碑と記憶政策について――Geschichte der Gegenwartより

研究ノートです。 2022年6月26日、ドイツ語圏の歴史学系ウェブサイトGeschichte der Gegenwart(現在の歴史)に「共産主義はどれほど記憶に値するか――ミース・ファン・デア・ローエの革命記念碑の再建計画について」という論説が掲載されました。 Claus Legg…

ベルリンの植民地主義的過去への取り組み

ベルリンに「ベルリンを脱植民地化する(Decolonize Berlin)」という団体がありまして、そのウェブサイトへのリンクがこちらです。 Decolonize Berlin その Decolonize Berlin のウェブサイト内に、「Koordinierungsstelle(調整局)」というページがありま…

補償の三角形=アルジェリア・フランス・ドイツについて

研究ノートです。 2022年3月24日、ローザ・ルクセンブルク財団のウェブサイトに、「補償の三角形――アルジェリア、フランス、ドイツについての小論」という論説が掲載されました。 Claus Leggewie, Reparationsdreieck, in: Rosa-Luxemburg-Stiftung, 24. Mär…

ホーエンツォレルン家の旧財産返還交渉と右翼の友人たち――反ファシズム雑誌 Der rechte Rand より

以前にこのブログで、反ファシズム雑誌 Der rechte Rand とホーエンツォレルン家をめぐるドイツ語圏の議論について紹介しました。 Der rechte Rand については、こちら。 「反ファシズム雑誌 Der rechte Rand の特集号「反フェミニズム」について」浅田進史…

「民主主義のもう一つの前史」――ミュンヒェン=ベルリン現代史研究所講演より

2022年6月7日、ミュンヒェン=ベルリン現代史研究所のホームページに、連続講演「民主主義――約束・展望・測定」の一環として、ウーテ・ダニエルさんの講演「民主主義のもう一つの前史」の紹介が掲載されました。 Eine andere Vorgeschichte der Demokratie, …

ミュンヒェンの反ファシズム情報記録文書館 a.i.d.a. について

以前に、ドイツの反ファシズム関係文書館の図書総合目録について、このブログで紹介しました。 「ドイツの反ファシズム関係7文書館の図書総合目録」浅田進史研究室/歴史学ブログ、2020年7月6日 そのうちの一つ、ミュンヒェンにある反ファシズム情報記録文書…

ザクセン・ポストコロニアルについて

2022年6月23-24日、ライプツィヒ大学で、「ザクセン・ポストコロニアル」というタイトルのワークショップが開催されることになりました。ザクセンで(ポスト)植民地主義の問題について、さまざまな形で取り組む活動家・研究者に向けた、ネットワーク構築の…

反ファシズム雑誌 Der rechte Rand の特集号「反フェミニズム」について

「反ファシズム雑誌」を掲げるドイツ語圏の隔月発行の雑誌を知りました。すべて小文字で "der rechte rand" という名前のホームページで、実際の雑誌の表紙には、スペースなしに "derrechterand" と印刷されています。 der rechte rand 意味は、「右の端」、…

ロシアによる対ウクライナ戦争によせたドイツ語圏の反応について

もうだいぶ時間が経ってしまった情報もありますが、ロシアによる対ウクライナ戦争についてのドイツ語圏の反応について、ローザ・ルクセンブルク財団や左派系メディアのジャコバン(Jacobin)誌などに掲載された論説をメモしておきます。 まず、ローザ・ルク…

「花はどこへ行った」――レナータ・リトヴィノヴァによるマレーネ・ディートリヒ

2022年4月22日、ロシアの俳優・映画監督・脚本家レナータ・リトヴィノヴァが、マレーネ・ディートリヒを演じて、「あなたたちはいつになれば学ぶのだろう」と歌った動画がYouTubeにアップされました。 Renata Litvinova, Когда же Вы наконец поймёте? / Whe…

「植民地主義の終焉」――ローザ・ルクセンブルク財団歴史ポッドキャストRosalux Historyより

このブログでは、ローザ・ルクセンブルク財団の歴史ポッドキャストRosalux Historyに投稿された音声放送を紹介してきました。今回は、第17回「植民地主義の終焉」についてです。以下のリンク先から視聴できます。 Rosalux History - Rosa-Luxemburg-Stiftung…

中央アジアのソ連理解――オープンアクセスの論文集

2021年12月に、ローザ・ルクセンブルク財団のウェブサイトに、『中央アジアにおけるソ連的なるものの理解』というタイトルの論文集のPDF版ががアップされました。いまのところ、PDF版が自由にダウンロードできます。 Oksana Šatalova / Georgij Mamedov (Hrs…

「報道の自由」について――ベルリンの「見ざる聞かざる言わざる」

2022年5月3日、「国境なき記者団」による今年度の世界各国の報道の自由度に関するランキングと分析が発表されましたね。 RSF’s 2022 World Press Freedom Index : a new era of polarisation, in: RSF, May 3, 2022. 先日、ベルリンのポツダム広場を歩いてい…

いかにバンドン会議の精神を現在のために維持できるか――ローザ・ルクセンブルク財団より

先日、ここのブログでバンドン会議について触れましたので、ちょっと前になりますが、2020年2月にローザ・ルクセンブルク財団ウェブサイトに掲載された、バンドン会議をテーマとした論考へのリンクを貼っておきます。 Paul Stubbs, Das emanzipatorische Nac…

アーデナウアー政権下のドイツ社会民主党へのスパイ行為――ツァイト紙より

2022年5月、ドイツの出版社Ch. Link社から、歴史家クラウス=ディートマー・ヘンケさんの研究成果が出版されます。それは、コンラート・アーデナウアー政権下で連邦情報局が、当時の対立政党であるドイツ社会民主党に対するスパイ活動を行っていたことをテー…

「黒人とドイツ人」――ドイツ連邦政治教育センターより

2022年3月に刊行されたドイツ連邦政治教育センターの雑誌、APuZ、すなわち Aus Politik und Zeitgeschichte(政治と現代史から)は、「黒人とドイツ人」特集です。ウェブサイトからフリー・ダウンロードできます。"Kostenloses Pdf"をクリックしてください。…

フェミニズムの歴史を学ぶドイツ語カード教材 Feminist History Walk――ローザ・ルクセンブルク財団ウェブサイトより

2022年3月にローザ・ルクセンブルク財団ウェブサイトに、「フェミニスト・ヒストリー・ウォーク」と題した、世界各地のフェミニズム運動の言葉と活動を紹介した学習教材がアップされました。教材全体の説明はこちら。 Anne Steckner, Feminist History Walk:…

ロシア帝国への回帰――プーチンの歴史政策について

2022年3月2日、ローザ・ルクセンブルク財団のウェブサイトに、「ロシア帝国への回帰――ウラジミール・プーチンの歴史政策について」と題した論説が掲載されました。 Fabian Wisotzky, Zurück zum russischen Imperium, in: Rosa-Luxemburg-Stiftung, 2. März …

1921年リガ平和条約を振り返る――nd紙より

2022年2月25日、ドイツの左派系メディアの nd 紙に、ロシアによるウクライナ侵攻を念頭に置きつつ、1921年3月18日のリガ平和条約を考察した記事が掲載されました。 Holger Politt, Ein Krieg wird legitimiert: Riskantes Spiel mit alten Rechnungen, in: n…

国際公文書館会議(ICA)のウクライナ文書館員との連帯声明について

2022年2月25日、International Council on Archives(ICA、国際公文書館会議)がウクライナの文書館・資料館専門職員との連帯声明をウェブサイトにて発表されていました。ICAの日本語での説明はこちらをどうぞ。 Solidarity with Ukrainian Archives and Rec…

Gedenkort-T4――ナチ「安楽死」犯罪に関するウェブサイトについて

Gedenkort-T4は、ベルリンのティーアガルテン通り4番地で行われたナチによる「安楽死」殺人の犠牲者を祈念し、その歴史についての情報を発信するオンライン・サイトです。2011年以降、このサイトは設置されているとのことです。 T4 Gedenk- & Informationsor…

#StandWithUkraine――Geschichte der Gegenwartより

2022年2月27日、ドイツ圏の歴史学ウェブサイト Geschichte der Gegenwart(現在の歴史)に「#StandWithUkraine」と題した声明が掲載されました。 #Stand­Wi­t­hU­kraine, in: Geschichte der Gegenwart, 27. Februar 2022. 冒頭の段落では、「われわれは議事…

「これは非ナチ化ではなく、ホロコーストの歪曲・軽視だ」――シュピーゲル誌のインタビュー記事より

2022年2月28日、ベルリンの代表的な週刊誌『シュピーゲル』のウェブサイトに、ロシア大統領ウラジミール・プーチンがウクライナ侵攻を正当化する際に、「非ナチ化」だと主張することを批判するインタビュー記事が掲載されました。 Isabel Metzger, Ukraine-K…

世界の大学におけるジェンダー平等政策の遅れについて――Times Higher Educationより

Times Higher Educationというウェブサイトに、「ほとんどの大学がジェンダー平等政策の証拠を示すことに失敗する」というタイトルの記事が掲載されました。世界大学ランキングを公表するウェブサイトで、その点では賛同できないのですが、論説のテーマは重…

ロシアによるウクライナ侵略戦争を非難するオーラル・ヒストリー学会(UK)声明

2022年3月1日、英国のオーラル・ヒストリー学会理事会(Oral History Society, UK)がロシアのウクライナ侵略に対する非難声明を発表しました。 Oral History Society Statement about the Russian Invation of Ukraine, 1. March 2022. ロシアのウクライナ…

映画監督マルガレーテ・フォン・トロッタが語るローザ・ルクセンブルク

2022年2月21日、映画監督マルガレーテ・フォン・トロッタ(Margarethe von Trotta)さんがローザ・ルクセンブルクについて語るインタビュー動画(34分27秒)がローザ・ルクセンブルク財団YouTubeチャンネルで公開されました。 «Sie hat das gelebt, was sie …