浅田進史研究室/歴史学

研究・教育・学会活動ノート

現代社会・経済

アントニオ・ネグリ――ローザ・ルクセンブルク財団のYouTubeチャンネルより

日本でも『〈帝国〉』や『マルティチュード』の翻訳書で知られる、2023年12月15日にアントニオ・ネグリさんが逝去されたとの報道に触れました。大学院生のときに『〈帝国〉』をゼミで発表した記憶があります。 ローザ・ルクセンブルク財団のSNSで、同財団のY…

抗議/建築――H-Soz-Kultの近著書評

2023年11月18日に、ドイツ語圏の歴史学総合ポータルサイト、H-Soz-Kultに、抗議活動・社会運動と建築という二つのテーマを重ね合わせた論集についての書評が掲載されました。ちょっと興味がわきましたので、リンクを貼っておきます。 Rezension zu: Protest/…

世界人権宣言75周年を記念したローザ・ルクセンブルク財団特集サイトについて

2024年になってしまいましたが、2023年は世界人権宣言75周年でした。1948年12月10日に国際連合総会で採択された、この宣言について、ローザ・ルクセンブルク財団のウェブサイトでは、その意義について考える特集が組まれています。リンクはこちらです。 75 J…

50年前のドイツ労働総同盟の不一致決議について――フリードリヒ・エーベルト財団ブログより

2023年9月29日に、フリードリヒ・エーベルト財団のブログで、「寛容の限界――ドイツ労働総同盟の不一致決議50年」という記事が掲載されました。 Marcel Bois/ Alexandra Jaeger, Die Grenzen der Toleranz: 50 Jahre Unvereinbarkeitsbeschlüsse des DGB, in:…

労働運動史関係文書館・図書館支援サークルの会報第64号について

以前にこのブログで、労働運動史に関する文書館・図書館をサポートする協会 Förderkreis Archive und Bibliotheken zur Geschichte der Arbeiterbewegung e.V. (労働運動史関係文書館・図書館支援サークル)を紹介しました。 「労働運動史関係文書館・図書…

DeKolについて――ドイツ・ニーダーザクセン州における脱植民地的ネットワーク

DeKolというホームぺージを知りました。 DeKol 「脱植民地的ネットワーク・ノルトヴェスト(Dekoloniales Netzwerk Nordwest)」を名乗っていまして、ドイツのニーダーザクセン州、とくに農村地域におけるBIPoC(Black, Indigenous and People of Color 黒人…

経営トップに占める女性の割合についての東西ドイツ比較――ターゲスシャウより

2023年7月25日、北ドイツ放送が制作し、第1ドイツテレビジョン(Der Erste)で放映されるターゲスシャウ(tagesschau)のホームぺージに、「西ドイツよりも東ドイツに多い女性上司」という番組の内容を説明する記事を知りました。 Warum gibt es im Osten me…

metoohistory――第54回ドイツ歴史家大会における特別部会案内

2023年9月19日-22日まで、ライプツィヒにて第54回ドイツ歴史家大会が開催されましたが、その2日目、9月20日11時30分-13時の間で、「ミー・トゥー・ヒストリー――ドイツ学術体制における権力濫用についての討論会」が開催されました。その趣旨説明へのリンク…

ナチズムに関連する「記憶の場」への攻撃に対抗する連帯の呼びかけ――ザクセン州より

2023年8月22日、ザクセン州のナチズムを対象とする機関、Sächsische Landesarbeitsgemeinschaft Auseinandersetzung mit dem Nationalsozialismus(sLAG、「ザクセン州作業共同体・ナチズムへの取り組み」)が、ナチズムに関わる記念施設への攻撃に対して、…

オスナブリュック博物館地区の多様な都市史の展示について

ドイツのニーダーザクセン州の都市オスナブリュックの「博物館地区( Museumquartier)」というウェブサイトを知りました。そこに、多様な視点から、オスナブリュックの移民・難民・差別の歴史へ様々なまなざしを向ける展示についての解説ページがあり、関連…

より民主的な社会主義を――ローザ・ルクセンブルク財団の1968年・1973年特集

ローザ・ルクセンブルク財団のウェブサイトで、1968年8月のソ連による「プラハの春」の弾圧と1973年9月に起きたチリにおけるアジェンデ政権に対する軍事クーデタを振り返る、特集サイトが開設されました。 Dossier: Demokratischer Sozialismus, in: Rosa-Lu…

ドイツ学術評議会によるジェンダー研究のいっそうの確立をもとめるプレスリリースについて

2023年7月10日、ドイツ学術評議会(Wissenschaftsrat)がジェンダー研究がいっそう普及することを求めるプレスリリースを発表しました。 Geschlechterforschung breiter verankern! Wissenschaftsrat nimmt Stellung zu Status und Weiterentwicklung des Fo…

グラフでみるドイツの東西格差――ローザ・ルクセンブルク財団より

2023年5月25日、ローザ・ルクセンブルク財団のウェブサイトに、グラフで東西ドイツの格差を示すグラフが掲載されました。 Eine Infografik zeigt: Auch mehr als 30 Jahre nach der Wende ist die Spaltung zwischen Ost und West tief,in: Rosa-Luxemburg-S…

スイスのフェミニスト・ストライキについて

2023年6月14日にスイス各地で「フェミニスト・ストライキ(Feministischer Streik!)」と銘打ったデモンストレーションがありました。 Feministischer Streik am 14. Juni 2023 | Frauenstreik 女性へのより高い賃金、年金、支払い可能な育児の仕組みを求め…

ドイツ政治教育連邦委員会による極右教育活動家との対応についての立場表明

2023年7月6日、ドイツ政治教育連邦委員会(Bundesausschuss Politische Bildung (bap) e.V.)が、極右の教育活動家への対応についての立場表明を発表しました。 Positionspapier des Bundesausschusses Politische Bildung (bap) e.V. zum Umgang mit extrem…

Forum Justizgeschichteについて

Forum Justizgeschichte(フォーラム・司法史)というドイツの法学系の学会とそのウェブサイトを知りました。 Forum Justizgeschichte Startseite - Forum Justizgeschichte 司法史のページを開くと、「ナチ加害者」、「迫害された法学者」、「迫害されたグ…

いかにナチ富豪が戦後ドイツでさらに豊かになったのか――Jacobin誌より

だいぶ前になりましたが、2023年1月10日、ドイツの左派系メディア、Jacobin誌に「どのようにナチ億万長者が戦後ドイツでさらに豊かになったのか」という記事が掲載されました。 Wie Nazi-Milliardäre im Nachkriegsdeutschland noch reicher wurden, in: JAC…

移民視点の東ドイツ史図像記録――De-Zentralbildより

移民視点からドイツ民主共和国史の記憶を作ろうとするウェブサイト、De-Zentralbild (脱中心的イメージの意)を知りました。 De-Zentralbild – Migrant:innen in der DDR このトップページでは、私的な写真や記憶を記録することで、ドイツ民主共和国の図像…

ベルリンの1848年革命についての講演――Helle Pankeより

ヘレ・パンケというローザ・ルクセンブルク財団系列の協会がありまして、2023年6月29日、そのYouTubeチャンネルに、リューディガー・ハハトマンさんの講演「ベルリン1848年とヨーロッパ革命」がアップされました。YouTube動画ですが、関連書籍の書影と音声の…

ローザ・ルクセンブルク財団歴史ポッドキャスト第23回「1945年以降の極右」について

ローザ・ルクセンブルク財団の歴史ポッドキャスト Rosalux History の第23回放送が同ホームページにアップされています。今回は、「1945年以降の極右――選挙政党から右翼テロリズムまで」です。リンク先はこちら。 Rosalux History, in: Rosa-Luxemburg-Stift…

日本学術会議のあり方をめぐる大学フォーラムの見解について

「大学の危機をのりこえ、明日を拓くフォーラム」を掲げる大学フォーラムに賛同しています。2023年7月27日、同フォーラムは以下の見解を公表しました。 【見解】政府による「日本学術会議の在り方に関する有識者懇談会」の設置について ―内容的にも組織的に…

『歴史家論争2.0』、『ムベンべの彼方』へのH-Soz-Kult掲載書評

2023年6月15日、ドイツ語圏の歴史学総合ポータルサイト、H-Soz-Kultに、以下の2冊についての書評が掲載されました。 Neiman, Susan/ Michael Wildt (Hrsg.): Historiker streiten. Gewalt und Holocaust – die Debatte. Berlin: Propyläen Verlag, 2022. Böc…

ポストコロニアルな高等教育を目指して――ドイツの学術フォーラム誌 Forum Wissenschaft よりsenschaft

Forum Wissenschaft(フォーラム・学術)というドイツ語雑誌を知りました。2023年6月に刊行された号の特集は、Postkoloniale Hochschule: Zwischen Amnestie und Aufarbeitung(ポストコロニアル大学――赦しと検証のはざまで)です。リンクを貼っておきます。…

#Westsplainingと#Eastsplaining――現在の歴史より

2023年5月28日、ドイツ語圏の現代史オンライン・ウェブサイト Geschichte der Gegenwart(現在の歴史)に、#Westsplaining und #Eastsplainingというタイトルの論説が掲載されました。 Sylvia Sasse, #Westsplaining und #Eastsplaining, in: Geschichte der…

旧東ドイツ・アイデンティティと左派政治――ローザ・ルクセンブルク財団評論誌『ルクセンブルク』より

2023年5月、ローザ・ルクセンブルク財団の評論誌 Luxembuerg: Gesellschaftsanalyse und linke Praxis に、ドイツ民主共和国、つまり旧東ドイツ出身であることのアイデンティティが左派の政治にどのようなインスピレーションを与えるか、というテーマの対談…

グリゴリス・ランブラキスについて――ローザ・ルクセンブルク財団より

ギリシャ現代史に関心がありまして、2023年5月25日、ローザ・ルクセンブルク財団ホームページに、グリゴリス・ランブラキス(1912-1963年)の足跡をたどる論説が掲載されましたので、リンクを貼っておきます。 Evi Gkotzaridis, "When Feelings Precede Tho…

ドイツにおける難民政策についての歴史的位置について――Geschichte der Gegenwartより

2023年5月24日、ドイツ語圏の現代史をテーマとしたウェブサイト、Geschichte der Gegenwart(現在の歴史)に、「『難民妥協』――現在の調停の試みの歴史的位置づけ」というタイトルの論説が掲載されました。 Stefan Zeppenfeld, Der „Asylkompromiss“. Histor…

ベルリンの左派社会運動の書店シュヴァルツェ・リッセについてのインタビュー記事――nd紙より

2023年5月22日、ドイツ語圏の左派系ジャーナル nd 紙Kollectiveökonomie(協同経済)の欄に、左派社会運動系の書店シュヴァルツェ・リッセ(Schwarze Risse、黒い裂け目、割れ目の意)についてのインタビュー記事が掲載されました。 Niels Seibert, Kollekti…

マリア・ミースの追悼記事について

2023年5月15日、日本でも『国際分業と女性――進行する主婦化』(奥田暁子訳、日本経済評論社、1997年)や共著の『世界システムと女性』(古田睦美・善本裕子訳、藤原書店、1995年)で知られる、マリア・ミースさんが亡くなりました。 エラスムス・ロッテルダ…

ドイツのストライキと移民、1973-2023年――ローザ・ルクセンブルク財団より

ローザ・ルクセンブルク財団ノルトライン=ヴェストファーレン支局は、2023年8月から10月にかけて、半世紀前からのストライキの過去を振り返る映画鑑賞や討論企画を各地で開催するとのことです。*1 „Ihr Kampf ist unser Kampf!“ Streik 1973 bis 2023 und d…