ナチズム、ホロコースト
2023年2月15日、『南ドイツ新聞(Süddeutsche Zeitung)』オンライン版に「司法とナチズム――新たなローブをまとった褐色の法律家」というタイトルの記事が掲載されました。 Ronen Steinke, Justiz und Nationalsozialismus: Braune Juristen in frischen Rob…
2023年1月25日、「権力への憎しみとともに――1933年ナチの権力掌握」というタイトルの、デジタルドイツ女性アーカイブによるポッドキャスト番組の紹介文が同ホームページに掲載されました。 Mit Hass an die Macht – die NS-Machtübernahme 1933, in: Digital…
ドイツ連邦文書館のウェブサイトに、ナチ期の駐在武官(Militärattachés)についてのヴァーチャル展示が公開されていることを知りました。リンクはこちらです。 Militärattachés, in: Bundesarchiv - Internet 全部で11点の写真および文書が掲載されているほ…
2023年2月5日にダス・エルステ(Das Erste、第1ドイツ・テレビ)局より放送された、作家マックス・チョレックによる近著『和解劇場』を取り上げた番組が放送されました。 "Versöhnungstheater": Max Czollek über einseitige deutsche Erinnerungskultur, in…
戦後西ドイツと米国のナチズム・ホロコースト研究における亡命経験をもつ歴史家たちに焦点を合わせた研究が、オープンアクセスで公刊されました。以下にダウンロードできるウェブサイトへのリンクを貼っておきます。 Anna Corsten, Unbequeme Erinnerer: Emi…
2022年1月24日、ローザ・ルクセンブルク財団のウェブサイトに、「ラーフェンスブリュック強制収容所におけるレズビアン女性」というタイトルのインザ・エッシェバッハさんによる講演録画が公開されました。 Lesbische Frauen im Konzentrationslager Ravensb…
2023年2月1日、ドイツ語圏の現代史系ウェブサイト、Geschichte der Gegenwart(現在の歴史)に、ドイツの1933年1月30日、つまりヒンデンブルクによってヒトラーが首相に任命されたナチによる権力掌握の日の記憶にかかわる2冊の基本文献を紹介する論説が掲載…
2023年1月20日、ドイツ連邦政治教育センターが発行する雑誌『政治と現代史から(Aus Politik und Zeitgeschichte)』より、「グローバル史的視角のなかの1933年」と題した論説が公表されました。 Sven Reichardt, 1933 in globalgeschichtlicher Perspektive…
アメリカ黒人解放運動、パン=アフリカニズムの指導者として名高い、W.E.B.デュボイスは、1936年、ナチ支配下のドイツを訪れました。2022年、その旅行記のドイツ語訳が出版されました。 W. E. B. Du Bois, 'Along the color line': Eine Reise durch Deut…
2022年11月30日、ハンブルク近郊にある、ナチのホロコーストを追悼・記録・検証するノイエンガメ強制収容所記念館が新しいオンライン展示の公開を告知しました。 Neue Online-Ausstellung #WaswillstDutun? 紹介文を要約します。 このオンライン展示は、反ユ…
2022年11月2日、ドイツのラジオ放送、ドイチュラントフンク(Deutschlandfunk)のウェブサイトに、「1949年後の西ドイツ・エリート官僚――どのように元ナチと協力者が新国家を建設したか」というタイトルのプログラムを放送しました。 Maximilian Brose, West…
2022年10月、ベルリナーレの創設以来のディレクター、アルフレート・バウアーのナチズムの過去を調査していた、ミュンヒェン=ベルリン現代史研究所の委託研究の結果が公表されました。研究所の紹介ページへのリンクは以下の通りです。 Schaufenster im Kalt…
2022年11月30日、ドイツ語圏の歴史系ウェブサイト「現在の歴史(Geschichte der Gegenwart)」に、ハプスブルク帝国時代のウィーン市長で、反ユダヤ主義者として知られるカール・ルエーガーとその過去をめぐる歴史政策についての記事が掲載されました。 Benj…
2022年をもって、ドイツ連邦共和国の諜報機関である連邦情報局の1968年までの歴史を分析してきた連邦情報局歴史家委員会の事業として、最後の刊行物が出版されたとの報道がありました。2022年11月26日のフランクフルター・アルゲマイネ紙オンライン版に掲載…
研究ノートです。 ドイツ語圏の書評サイト sehepunkte に『東欧の癒えない傷――第二次世界大戦の記憶の場への旅』という本の書評が掲載されました。 Offene Wunden Osteuropas, in: Sehepunkte, 22: 11 (2022), rezensiert von Bert Hoppe. 2022年に刊行され…
昨日に続いて、ナチズムの犠牲者のオンライン検索関連の話題です。 フランクフルト・アム・マインにあるショアー・メモリアル・フランクフルトのウェブサイトでは、ナチによるショアーによって強制移送され殺害された、1万2000人以上のユダヤ系の犠牲者につ…
ひと月ほど前に、プレッツェンゼー記念館(Gedenkstätte Plötzensee)のオンライン死亡者名簿 Totenbuch を知りました。この名簿について解説したページへのリンクを貼っておきます。もちろん名簿へのリンクがあります。 Die Totenbuch von Plötzensee 1933…
2022年11月7日、ドイツ語圏の現代史専門ウェブサイト、zeitgeschichte | online(現代史オンライン)に、ホロコーストを記憶し、研究するための資料リストが掲載されました。 Alina Müller, Erinnern an und forschen über den Holocaust. Eine Materialsamm…
1941年10月18日、ベルリンからユダヤ系の人びとに対する体系的な強制移送が始まりました。その強制移送の道すじをたどる音声ガイドのウェブサイトを知りまして、リンクを貼っておきます。 Audiowalk: "Ihr letzter Weg" ダウンロードできる音声データ、関連…
2022年10月、ローザ・ルクセンブルク財団のウェブサイトに、「ナチズムと『国民社会主義』――二つの基本概念の波乱に満ちた歴史」というオンライン冊子が掲載されました。PDF版を自由にダウンロードできます。 Rüdiger Hachtmann, Nazismus und "Nationalsozi…
2022年は「ナチズムの不正の補償」のための国際協定、いわゆる「ルクセンブルク協定」の調印から70周年ということで、ドイツ連邦文書館がヴァーチャル展示を開催しています。 背景説明によれば、ルクセンブルク協定は、1952年9月10日に、ユダヤ系のナチ迫害…
フェアブレッヒャー出版社の近刊書『オルガ・ベナリオ・プレステス――伝記的アプローチ』を紹介します。 Anita Leocádia Prestes, Olga Benario Prestes: Eine biografiische Annäherung, Berlin: Verbrecher Verlag, 2022. Aus dem Portugiesischen vom Cole…
ドイツの法分野および司法関係者養成におけるナチ期との連続性を問う興味深いドイツ語ポッドキャストを知りました。 Mal nach den Rechten schauen 「右翼/法律をちょっと見てみよう」といった意味です。右翼と法・権利の複数形が同じ die Rechte なので、…
2022年10月26日、ローザ・ルクセンブルク財団ウェブサイトに、「ダッハウ強制収容所におけるスペイン人収容者――迫害された者たちの視点からの基礎研究」というタイトルの短い書評が掲載されました。 Meerwald: Spanische Häftlinge in Dachau, Göttingen 20…
2022年10月11日、ドイツ語圏の左派系オンライン・ジャーナル、ジャコバン紙に「新たなドイツの戦闘用意か」という趣旨の論説が掲載されました。 Christian Dietrich, Neue deutsche Kampfbereitschaft? in: JACOBIN Magazin, 11. Oktober 2022. ロシアによる…
2022年10月8日、ドイツ語圏の労働運動史雑誌である、Arbeit-Bewegung-Geschichte (労働-運動-歴史)の2022年10月に刊行された第21巻第3号の目次がアップされました。特集テーマは、「シーシュポスとなる運命――1945年以降の反ファシズム」です。 21. Jahrg…
HANNAH というウェブサイトを知りまして、こちらで紹介しておきます。 HANNAH こちらは、2020年から2022年にかけて欧州連合プログラム「権利、平等、市民権」に共同出資された、反ユダヤ主義的な「神話」を克服するための取り組みです。ドイツ、ポーランド、…
2022年9月29日に、ズーザン・ナイマンさんとミヒャエル・ヴィルトさんによって編集された論文集、Historiker streiten: Gewalt und Holocaust - die Debatte(歴史家は論争する――暴力とホロコースト、その議論)が出版されました。出版社のウェブサイトはこ…
少し前の記事ですが、2021年10月8日、ナチズムによって迫害された犠牲者・生存者に関する史資料を収集・保管する活動に取り組むアーロルゼン・アーカイブズのホームページに、「ミレーネ・イェセンスカ――ジャーナリスト、フェミニスト、レジスタンス闘士」と…
ベルリンの極右勢力の情勢を監視し、情報収集と資料保存の取り組みを進める団体 apabiz のウェブサイトで、年次報告書『ベルリン情勢(Berliner Zustände)』 の発行停止が告知されました。 Einstellung der »Berliner Zustände«: Zeit für neue Wege, in: a…