浅田進史研究室/歴史学

研究・教育・学会活動ノート

ナチズム、ホロコースト

I.G.ファルベンとブーナ=モノヴィッツ強制収容所――ニュルンベルク裁判記念館展示より

「記念館フォーラム(Gedenkstättenforum)」というウェブサイトの新着情報で、2024年6月18日に『ニュルンベルガー・ナーハリヒテン』紙に掲載された、「ニュルンベルク記念館展示――I.G.ファルベンとブーナ=モノヴィッツ強制収容所」というタイトルの記事…

IGメタルのナチズムからの解放70年――同時代証言プロジェクトのYouTube動画

ちょっとしたことから、IGメタルの同時代証言プロジェクト「始まりからの記憶」というYouTube動画を知りました。 Zeitzeugenprojekt: "Vom Erinnern an den Anfang", in: YouTube, 6. November 2015. この動画は、ナチズムからの解放から70年を経て、IGメタ…

ナチ司法の不正の検証についての歴史――ターゲスシュピーゲル紙より

2024年4月19日のTagesspiegel紙オンライン版で、「法学史――ナチ不正の時効に抗う競争」というタイトルの記事が掲載されました。 Jochen Staadt, Rechtsgechichte: Ein Rennen gegen die Zeit und die Verjährung, in: Tagesspiegel, 19. April 2024. 最初の…

ワルシャワ・ゲットーでの抵抗運動とある少女の経験についての本

メモです。 ローザ・ルクセンブルク財団のSNSの案内で、2023年に『炎のなかの若者――ワルシャワ・ゲットーにおける少女の抵抗と生存闘争』というタイトルの本について知りました。もとは2015年に出版された英語の本のドイツ語訳です。 Aliza Vitis-Shomron, J…

ナチ期におけるシンティ迫害についてのラジオ放送劇――ドイツの公共放送局ドイチュラントフンクから

2024年3月10日、ドイツの公共放送局ドイチュラントフンクのラジオ放送劇のコーナーに、アネッテ・クフナー作 "Keine Namen, niemand(誰もが名もなき人びと)"というドキュメンタリー作品が放送されました。83分5秒です。 Hörspiel: „Keine Namen, niemand“ …

1938年11月9日の「ポグロムの夜」のヴァーチャル展示――ドイツ連邦文書館より

ドイツ連邦文書館のヴァーチャル展示シリーズの一つとして、1938年11月9日から10日にかけての夜に、ドイツ全土でナチ体制が組織したユダヤ系の人々に対する襲撃が起きたポグロムが取り上げられました。 Reichspogromnacht – Antijüdische Ausschreitungen in…

21世紀のグローバルな記憶を議論するドイツ語新刊書について

研究メモです。 2023年10月に、21世紀におけるグローバルな記憶文化を議論する新刊書が出ました。出版社のウェブサイトからの紹介ページをリンクしておきます。 Mirjam Zadoff: Gewalt und Gedächtnis. Globale Erinnerung im 21. Jahrhundert, München: Han…

ドイツ語圏におけるユダヤ史――Clio-Guideより

ミリアム・リュールップさんによる「ドイツ語圏におけるユダヤ史」という論説を見つけました。こちらは、「クリオ・ガイド(Clio Guide)」という歴史学向けのデジタル資料ハンドブックの第3改訂新版に掲載されたものです。 Miriam Rürup, Clio-Guide: Jüdis…

ホロコーストと植民地主義をめぐるシンポジウム

研究メモです。 2023年11月23日に社団法人エーリヒ=ツァイガー=ハウスが "Holocaust und Kolonialismus – Deutungskämpfe um das Erinnern(ホロコーストと植民地主義――記憶をめぐる解釈闘争)"という題目でシンポジウムを開催しました。 Holocaust und Ko…

ミュンヘン一揆(ヒトラー・クーデタ)100年を振り返るnd紙の記事

コメント準備やら学会対応やらで、だいぶ更新に間隔が空いてしまいました。こちらは講義メモです。 日本語では、ミュンヘン一揆あるいはヒトラー一揆と訳される、Hitler Putschは直訳すれば「ヒトラー・クーデタ」となりますね。ドイツ語圏では、ミュンヘン…

ハンペル夫妻と「普通の」人びとのナチ体制への抵抗――ドイツ連邦文書館バーチャル展示より

今回は、ドイツ連邦文書館ホームページに掲載されている「ハンペル夫妻とナチ体制に対する『普通の』人びとの抵抗」というタイトルのヴァーチャル展示を紹介します。 Otto und Elise Hampel und der Widerstand "einfacher" Leute gegen das NS-Regime, in: …

プレッツェンゼーの「血の夜」について

ベルリンにあるプレッツェンゼー記念館のホームぺージに掲載された、「プレッツェンゼーの血の夜」という記事を知りました。 Die Blutnächte von Pöltzensee プレッツェンゼー記念館は、ナチ・ドイツの時代には処刑場でした。上のリンクを貼ったページの「血…

ナチズムに関連する「記憶の場」への攻撃に対抗する連帯の呼びかけ――ザクセン州より

2023年8月22日、ザクセン州のナチズムを対象とする機関、Sächsische Landesarbeitsgemeinschaft Auseinandersetzung mit dem Nationalsozialismus(sLAG、「ザクセン州作業共同体・ナチズムへの取り組み」)が、ナチズムに関わる記念施設への攻撃に対して、…

オーストリア抵抗史料館(DÖW)のウェブサイトについて

オーストリア抵抗史料館(DÖW、Dokumentationsarchiv des österreichischen Widerstandes)のウェブサイトを訪問しました。 DÖW そのトップページには、1938年から1945年までのオーストリアにおけるナチの犠牲者を調べることができるデータバンクの検索窓が…

ドイツ民主共和国におけるユダヤ――ベルリン・ユダヤ博物館の展示について

ベルリン・ユダヤ博物館で2024年1月14日まで、ドイツ民主共和国におけるユダヤ系の人びとの経験をテーマにした展示会が開催されています。 Ein anderes Land, in: Jüdisches Museum Berlin タイトルをどう訳すかは悩みますね。「(かつてと)違う国を」あた…

ドイツ連邦文書館所蔵ナチ関係史料のデジタル化プランについての続報

以前にこのブログでも、ドイツ連邦文書館所蔵ナチ関係史料のデジタル化計画について紹介したことがあります。 「ドイツ連邦文書館所蔵ナチ関係史料のデジタル化プラン」浅田進史研究室/歴史学ブログ(2021年10月19日) この時には、2033年までと伝えられて…

ナチによる焚書についてのヴァーチャル展示――ドイツ連邦文書館より

また、ドイツ連邦文書館のヴァーチャル展示の紹介です。ナチによる焚書がテーマです。 10. Mai 1933: Verbrennung von Büchern in Deutschland, in: Bundesarchiv Internet 背景説明には、1933年5月10日、ドイツの各都市で、ユダヤ系、社会主義、平和運動な…

偽造されたヒトラー日記についてのドイツ連邦文書館ヴァーチャル展示

2023年4月24日、メディア事業を展開するベルテルスマン社は、偽造された『ヒトラー日記』をドイツ連邦文書館に引き渡す、とのプレスリリースを発表しました。同社のプレスリリースはこちら。 Bertelsmann wird gefälschte „Hitler-Tagebücher“ an das Bundes…

ワルシャワ・ゲットー蜂起――ドイツ連邦文書館のヴァーチャル展示より

ドイツ連邦文書館のSNSで、同館ウェブサイトのヴァーチャル展示「1943年4月19日――ワルシャワ・ゲットー蜂起」について知りました。 19. April 1943: Aufstand im Warschauer Ghetto, in: Bundesarchiv - Internet, 10点の図像・文字史料がついています。 背…

アナ・ハーク(Anna Haag)について

ローザ・ルクセンブルク財団のSNSで、2023年7月10日がアナ・ハーク(Anna Haag)生誕135周年ということを知りました。アナ・ハークさんは、ドイツ語圏の女性の伝記をまとめているウェブサイト、FemBioでは、ジャーナリスト、作家、政治家、平和活動家として…

ドイツ政治教育連邦委員会による極右教育活動家との対応についての立場表明

2023年7月6日、ドイツ政治教育連邦委員会(Bundesausschuss Politische Bildung (bap) e.V.)が、極右の教育活動家への対応についての立場表明を発表しました。 Positionspapier des Bundesausschusses Politische Bildung (bap) e.V. zum Umgang mit extrem…

Forum Justizgeschichteについて

Forum Justizgeschichte(フォーラム・司法史)というドイツの法学系の学会とそのウェブサイトを知りました。 Forum Justizgeschichte Startseite - Forum Justizgeschichte 司法史のページを開くと、「ナチ加害者」、「迫害された法学者」、「迫害されたグ…

ナチ期のベルリンにおける抵抗と迫害についてのブログ

ナチ期のベルリンにおける抵抗と迫害について記録し伝える、"Black" & "Mieze" というブログを知りました。リンクを貼っておきます。 "Black" & "Mieze" Blog zu Widerstand und zu Verfolgung in der NS-Zeit ニコラス・バッセさんという修士号を取得された…

いかにナチ富豪が戦後ドイツでさらに豊かになったのか――Jacobin誌より

だいぶ前になりましたが、2023年1月10日、ドイツの左派系メディア、Jacobin誌に「どのようにナチ億万長者が戦後ドイツでさらに豊かになったのか」という記事が掲載されました。 Wie Nazi-Milliardäre im Nachkriegsdeutschland noch reicher wurden, in: JAC…

ローザ・ルクセンブルク財団歴史ポッドキャスト第23回「1945年以降の極右」について

ローザ・ルクセンブルク財団の歴史ポッドキャスト Rosalux History の第23回放送が同ホームページにアップされています。今回は、「1945年以降の極右――選挙政党から右翼テロリズムまで」です。リンク先はこちら。 Rosalux History, in: Rosa-Luxemburg-Stift…

いかに戦後西ドイツの歴史学界が米国亡命歴史家のホロコースト研究に抵抗したか――『南ドイツ新聞』より

2023年6月25日に『南ドイツ新聞(Süddeutsche Zeiung)』のオンライン版に、「部外者の正確なまなざし(Der präzise Blick der Außenseiter)」というタイトルの記事が掲載されました。 Probst Robert, Holocaust-Forschung nach 1945: Präziser Blick der A…

ザクセンにおけるナチズムについての記憶事業――ハンナ・アーレント全体主義研究所ブログ「手すりなき思考」より

2023年5月10日、Hypothesesという人文社会科学系プラットフォームのブログに、ハンナ・アーレント全体主義研究所ブログの投稿記事「ザクセンにおけるナチズムについての記憶事業」が掲載されました。 Francesca Weil/Uwe Hirschfeld/Jonas Kühne/Fruzsina Mü…

ナチ独裁と労働組合の破壊――ドイツ語圏のポータルサイト・労働組合の歴史より

以前にこのブログで、ドイツ語圏のポータルサイト「労働組合の歴史」を紹介しました。 「ドイツ労働組合の歴史についてのポータルサイト」浅田進史研究室/歴史学ブログ、2021年4月9日 SNSなどで、このサイト内の、"NS-Diktatur und Zweiter Weltkrieg(ナチ…

1933年4月1日の「ユダヤ・ボイコット」について――ドイツ連邦文書館より

ドイツ連邦文書館SNSより、1933年4月1日、ドイツでユダヤ系商店・事業者に対するボイコットが全国的に広がった事件についての同時代の図像史料と背景説明のウェブページが紹介されました。 Sabine Dumschat, "Judenboykott", in: Bundesarchiv Internet. 193…

亡命知識人の事例としてのアルバート・アインシュタイン――ドイツ連邦文書館ヴァーチャル展示より

ドイツ連邦文書館のSNSでは、同館のヴァーチャル展示がよく紹介されますが、そのひとつとして「亡命知識人エリート――アルバート・アインシュタイン」を知りました。リンク先はこちらです。 Intellektuelle Elite im Exil: Albert Einstein, in: Bundesarchiv…