浅田進史研究室/歴史学

研究・教育・学会活動ノート

2022-01-01から1ヶ月間の記事一覧

ヴァイマル期ドイツにおける最初の女性議員たち――ドイツ連邦文書館のヴァーチャル展示

ドイツ連邦文書館ウェブサイトに、ヴァーチャル展示「国民議会の女性たち――最初の女性議員」が掲載されています。 Die Frauen in der Nationalversammlung: Die ersten Parlamentarierinnen, in: Bundesarchiv. 「ヴァイマル共和国100年」の企画の一つという…

ナチ期に焚書に遭った本の図書館について

アウクスブルク大学のウェブサイトに、Bibliothek der verbrannten Bücher(焚書の図書館)というページがあることを知りました。リンクはこちらです。 Bibliothek der verbrannten Bücher ナチ・ドイツで禁止され、追いやられたドイツ語文献の初版本が対象…

「ローザ・ルクセンブルクのインターナショナリズム」――トリビューン紙より

研究メモです。 2021年3月5日、トリビューン紙のウェブサイトより「ローザ・ルクセンブルクのインターナショナリズム」という論説が掲載されています。 Michael Löwy, "The Internationalism of Rosa Luxemburg," Tribune, March 5, 2021. ローザ・ルクセン…

ドイツ公文書のなかの女性に対する呼びかけ "Frau"と"Fräulein"について――ドイツ連邦文書館ヴァーチャル展示より

ドイツ公文書での女性の呼びかけについて、1972年1月16日、ドイツ連邦内務省はある回状通達を出しました。それは現在でも有効であり、結婚していない女性に対しても "Fräulein(フロイライン)"ではなく、"Frau(フラウ)" と呼びかけることができると指示す…

世界エイズデーに寄せたドイツ連邦文書館のヴァーチャル展示

もうだいぶ過ぎてしまいましたが、12月1日は世界エイズデーということで、ドイツ連邦文書館のウェブサイトでは、関連するヴァーチャル展示が公開されています。リンク先はこちら。 "Gemeinsam die Herausforderung annehmen" – 1. Dezember Welt-AIDS-Tag, i…

ナチ期のベルリンでユダヤ系の人びとを救ったアラブ人ネットワークについて――ターゲスシュピーゲル紙のインタビュー記事より

2017年10月19日付のベルリンの日刊紙ターゲスシュピーゲル紙のウェブサイトに、「あるユダヤ系女性を救ったムスリム」というインタビュー記事が掲載されました。 Johannes C. Bockenheimer, Berlin während des Holocausts: Der Muslim, der eine Jüdin rett…

ハラスメントと「学問の自由」について――Geschichte der Gegenwartより

ひきつづきオンライン・ハラスメントについての勉強ノートです。 以前に、ドイツ語歴史ウェブサイト、Geschichte der Gegenwart(現在の歴史)に掲載された論説 「神話ではなく権力関係を――学問の自由の解放的理解のために(Machtverhältnisse statt Mythen.…

ウェブ事典「赤いウィーン」について

戦間期のウィーンは、「赤いウィーン(Das rote Wien)」として知られています。この期間のウィーンの変化は、1934年にナチズムによって民主主義が崩れ去るまで、築き上げた社会民主主義勢力の成果と理解されています。 ちょっとした機会から、「赤いウィー…

ヴァンゼー会議記念館のオンライン展示について

2022年1月8日がラインハルト・ハイドリヒがヴァンゼー会議を招集して80年目です。ヴァンゼー会議記念館のSNSが発信していました。同館のウェブサイトを訪問したところ、史資料の公開、教材、さらにオンライン展示も充実していました。 オンライン展示のリン…

Der Funke――フリードリヒ・エーベルト財団ウェブサイトよりオンライン公開

Internationaler Sozialistischer Kampfbund(ISK、国際社会主義闘争同盟)が発行しした日刊紙、Der Funke (デア・フンケ)がフリードリヒ・エーベルト財団のウェブサイトでオンライン公開されています。リンク先はこちら。 Der Funke: Tageszeitung für Re…

ドイツ語圏アナーキズム研究プロジェクトのウェブサイトについて

2022年1月1日、ローザ・ルクセンブルク財団のSNSより、フリッツ・ブルップバッハー(Fritz Brupbacher, 1874-1945)についての情報発信がありました。 1945年1月1日にチューリッヒで亡くなった、スイスの最も有名なアナーキストの一人として、紹介されてい…

AAS(アジア研究協会)によるオンライン・ハラスメントに関する声明

オンライン・ハラスメントについて勉強中です。 2021年9月29日、Association for Asian Studies(AAS、アジア研究協会)がオンライン・ハラスメントに関する声明をウェブサイトにて公表しました。 Northeast Asia Council Statement on Academic Integrity a…

ドイツ女性協議会について――デジタルドイツ女性アーカイブより

2021年4月7日、デジタルドイツ女性アーカイブのウェブサイトに、ドイツ女性協議会(Deutscher Frauenrat)の歩みを紹介する論説が掲載されました。 Helke Dreier/ Tanja Roth (2021) Deutscher Frauenrat: Lobby der Frauen in Deutschland e.V. (DF), in: D…

ドイツ連邦共和国の「赤狩り」から50年――taz紙より

2021年12月26日、およそ50年前にドイツ連邦共和国で制定された「過激派取締令 (Radikalenerlass)」を振り返る記事が taz 紙に掲載されました。 Katharina Schipkowski, 50 Jahre Radikalenerlass: Jagd auf Linke, in: taz, 26. Dezember 2021. 1972年1月2…

第一次世界大戦期のドイツ帝国による中東政策――SWRのラジオ放送より

2021年12月16日、ドイツ西南地域の公共放送 Südwestrundfunk のウェブサイトに、「ドイツ帝国にとってのジハード――第一次世界大戦におけるる中東政策」というタイトルの録音放送がアップされました。 Anselm Weidner, Dschihad für das Deutsche Reich: Orie…

現代ドイツ労働法とナチ期との連続性について――ドイチュラントフンクより

2021年12月14日、ドイチュラントフンクより「ハンス・カール・ニッパーダイの家父長主義的労働法――企業家に心服する」というタイトルの記事と録音放送が掲載されました。 Peter Kessen, Das paternalistische Arbeitsrecht des Hans Carl Nipperdey: Den Unt…

アメリカ歴史学会(AHA)のオンライン・ハラスメントに対処するための指針について

オンライン・ハラスメントについて色々と勉強する必要がありまして、2019年6月にアメリカ歴史学会(American Historical Association、AHA)が採択・公表したガイドラインの内容を要約しておきます。 American Historical Association (2019) Guide for Deal…

Public History Weeklyの脱植民地化特集

すでにご存じの方も多いと思いますが、Public History Weekly というオンライン雑誌があります。その第9号に脱植民地化特集が組まれました。2021年11月に連続して5本が掲載されています。 以下にリンクを貼っておきます。英語版とドイツ語版があります。 Tho…

Sozialisitsche Monatshefte(社会主義月報)のオンライン版について

2021年12月14日、フリードリヒ・エーベルト財団のSNSで、85年前、つまり1936年12月14日に Sozialistische Monatshefte(社会主義月報、1897-1933年)の編集者、ヨーゼフ・ブロッホ(Joseph Bloch)がナチ支配から逃れるために亡命していたプラハで亡くなっ…

1937・38年ソ連での大テロルにおけるドイツ出身・ドイツ国籍者の犠牲者――ローザ・ルクセンブルク財団よりオープンアクセス文献

2006年3月、ローザ・ルクセンブルク財団のウェブサイトで、以下の文献が公開されました。オープンアクセスです。 Ulla Plener/ Natalia Mussienko (Hrsg.) (2006) Verurteilt zur Höchststrafe: Tod durch Erschießen, in: Rosa-Luxemburg-Stiftung. 「死刑…

ナチ親衛隊によるルンブラでの虐殺――ドイチュラントフンクより

1941年11月30日と同年12月8日、ラトビアのリガ近郊に位置するルンブラの森で、2万7500人のユダヤ系の住民がドイツのナチ親衛隊と警察部隊によって射殺されました。その80周年を機に、2021年12月8日、ドイチュラントフンクのウェブサイトに特集記事が掲載され…