浅田進史研究室/歴史学

研究・教育・学会活動ノート

ドイツ史|戦後史・冷戦史・現代史

東ドイツ時代のモードから過去の多様性を問う映画――デジタルドイツ女性アーカイブより

2022年10月6日より、ドイツで上映開始された In einem Land, das es nicht mehr gibt(もう存在しないある国で)の紹介記事が、デジタルドイツ女性アーカイブに掲載されました。 Subkultur & Modeszene: Untypische DDR-Bilder auf großer Kinoleinwand, in:…

ルクセンブルク協定についてのドイツ連邦文書館ヴァーチャル展示

2022年は「ナチズムの不正の補償」のための国際協定、いわゆる「ルクセンブルク協定」の調印から70周年ということで、ドイツ連邦文書館がヴァーチャル展示を開催しています。 背景説明によれば、ルクセンブルク協定は、1952年9月10日に、ユダヤ系のナチ迫害…

Mal nach den Rechten schauen――法分野におけるナチ期との連続性を問うポッドキャスト

ドイツの法分野および司法関係者養成におけるナチ期との連続性を問う興味深いドイツ語ポッドキャストを知りました。 Mal nach den Rechten schauen 「右翼/法律をちょっと見てみよう」といった意味です。右翼と法・権利の複数形が同じ die Rechte なので、…

ベルリンのカール・マルクス通りとハンザ地区の世界文化遺産登録への呼びかけ

冷戦期東ベルリンの大通り、つまり今日のカール・マルクス通り(Karl Marx Allee)と西ベルリンのハンザ地区をユネスコ世界文化遺産に登録しようという呼びかけがあることを知りました。 2022年10月22日、ベルリンのラジオ放送局 rbb Kultur のオンラインサ…

ウクライナにおける戦争とドイツ記憶文化―― Jacobin 紙より

2022年10月11日、ドイツ語圏の左派系オンライン・ジャーナル、ジャコバン紙に「新たなドイツの戦闘用意か」という趣旨の論説が掲載されました。 Christian Dietrich, Neue deutsche Kampfbereitschaft? in: JACOBIN Magazin, 11. Oktober 2022. ロシアによる…

1945年以降の反ファシズム特集号――ドイツ語圏の労働運動史雑誌より

2022年10月8日、ドイツ語圏の労働運動史雑誌である、Arbeit-Bewegung-Geschichte (労働-運動-歴史)の2022年10月に刊行された第21巻第3号の目次がアップされました。特集テーマは、「シーシュポスとなる運命――1945年以降の反ファシズム」です。 21. Jahrg…

1982年、サブラ・シャティーラの虐殺から40年――taz紙より

2022年9月16日、ドイツの左派系メディア taz 紙より、40年前に起きたレバノンの首都ベイルート近郊のパレスチナ難民キャンプ、シャティーラとサブラで3日間に及んだ虐殺事件、いわゆる「サブラ・シャティーラの虐殺」(1982年9月16-18日)についての記事が…

女性の権利・平和運動家マリアンネ・コンツェへのインタビュー動画――ローザ・ルクセンブルク財団ウェブサイトより

2022年5月13日に撮影されたマリアンネ・コンツェさんへのインタビュー動画がローザ・ルクセンブルク財団ウェブサイトで公開されています。 Marianne Konze – Frauenrechtlerin, Friedensaktivistin, Kommunistin, in: Rosa-Luxemburg-Stiftung YouTubeでのイ…

1960年代末・1970年代初頭は右翼的な転換期か――H-Soz-Kultのシンポジウム報告より

2022年10月5日、ドイツ語圏の歴史系の総合ポータルサイト H-Soz-Kult に、「右翼的な転換期か――1960年代末・1970年代初頭における極右政治の移行段階」というタイトルのシンポジウム報告が掲載されました。 Linn Sofie Børresen, Rechte Zeitenwende? Die Tr…

西ドイツの女性平和運動について――デジタルドイツ女性アーカイブより

少し前の記事になりますが、2020年3月3日に、デジタルドイツ女性アーカイブのウェブページに「西ドイツ女性平和運動(WFFB)」と題した紹介記事が掲載されました。 Helke Dreier: Westdeutsche Frauenfriedensbewegung (WFFB), in: Digitales Deutsches Frau…

1972年ミュンヒェン・オリンピックとテロ事件について――ドイツ連邦文書館のヴァーチャル展示

1972年に開催されたミュンヒェン・オリンピックから50周年ということで、最近、とくにテロ襲撃事件に焦点を当てたテレビ番組がドイツでよく放送されていました。 ドイツ連邦文書館のウェブサイトにも、ヴァーチャル展示「1972年オリンピック――テロ襲撃が『オ…

歴史家は論争する――アインシュタイン・フォーラムより

2022年9月29日に、ズーザン・ナイマンさんとミヒャエル・ヴィルトさんによって編集された論文集、Historiker streiten: Gewalt und Holocaust - die Debatte(歴史家は論争する――暴力とホロコースト、その議論)が出版されました。出版社のウェブサイトはこ…

移民史視点の1970・80年代西ドイツ労働運動について

研究メモです。 このブログでも、移民史の視点から第二次世界大戦後のドイツ連邦共和国における労働運動・労働組合・ストライキが移民史の視点から問われるようになってきたことを紹介してきました。*1 また関連書籍を目にしましたので、ここにリンクを貼っ…

マルゲリータ・フォン・ブレンターノについて

2022年9月9日、ローザ・ルクセンブルク財団のウェブサイトに、マルゲリータ・フォン・ブレンターノを紹介する記事が掲載されました。 Susan Neiman, Politik, Marxismus und Universiätsreform: Die Philosophin Margherita von Brentano (1922 – 1995) , in…

フェミニズム図書館MONAliesAの研究プロジェクトについて――デジタルドイツ女性アーカイブより

ドイツ・ザクセン州の都市ライプツィヒに女性とジェンダーをテーマにしたフェミニズム図書館 MONAliesA Leipzig があります。2022年9月1日、その図書館が進めるデジタルドイツ女性アーカイブの研究助成プロジェクトについての紹介が掲載されました。 Scheidu…

1970・80年代ドイツにおける新しい女性運動とナチ加害女性との関係――デジタルドイツ女性アーカイブより

2022年8月16日、デジタルドイツ女性アーカイブのウェブサイトに、「誰もが知らなかったのか――新しい女性運動とそのナチ加害女性との関係」という趣旨のタイトルで、女性教育センター・デンクトロイメ(Frauen*bildungszentrum DENKtRÄUME)が、このアーカイ…

ベルリンの壁の建設――ドイツ連邦文書館のヴァーチャル展示より

ドイツ連邦文書館ウェブサイトのヴァーチャル展示シリーズについてです。今回は、「1961年8月13日――ベルリンにおける東西国境閉鎖と壁の建設」です。 13. August 1961: Schließung der Sektorengrenzen in Berlin und Bau der Mauer, in Bundesarchiv Intern…

1992年ロストック=リヒテンハーゲンでのポグロムについて

1992年8月、ロストック=リヒテンハーゲンで起きた大規模なポグロム、人種差別的な排斥運動・暴動から30年目ということで、当事者の経験を回顧するインターネットラジオ放送や論説を紹介します。 まず、Radio Dreyeckland というインターネットラジオ放送か…

ナチ犯罪を裁く法廷のアウシュヴィッツ生存者について――近刊書紹介へのリンク

近刊の研究書の紹介です。 『法廷を前にした生存者たち――ナチ裁判における証人としてのアウシュヴィッツ収容者(1950-1976年)』という本の紹介を目にしましたので、メモ代わりにリンクを貼っておきます。 Katharina Stengel: Die Überlebenden vor Gericht…

European Network Remembrance and Solidarity (ENRS) について

2022年8月21日-27日までポーランドで開催された第23回国際歴史学会議ポズナン大会に参加してきました。26日にリサーチ・フォーラムという一日かけた研究プロジェクト紹介の回がありまして、そこで、European Network Remembrance and Solidarity (ENRS、想…

ホロコーストと記憶へのアフリカ的パースペクティブ――Geschichte der Gegenwartより

2022年7月31日、「ホロコーストと記憶へのアフリカ的パースペクティブ」と題した論説が、「現在の歴史(Geschichte der Gegenwart)」のウェブサイトに掲載されました。 Charlotte Wiedemann, Afri­ka­ni­sche Perspek­tiven auf Holo­caust und Erin­ne­run…

東ドイツ・ポストコロニアル――PERIPHERIEより

「周辺(PERIHERIE)」という、イマニュエル・ウォーラーステインを想起させるドイツ語圏の雑誌を知りました。その今年刊行された第42巻第165・166合併号は、「東ドイツ・ポストコロニアル」です。 DDR postkolonial, in: PERIHERIE: Politik - Ökonomie - K…

ストライキ!――ハンブルク労働博物館企画展について

ハンブルクに労働博物館(Museum der Arbeit)がありまして、2022年5月21日から10月3日まで、「ストライキ!――労働闘争の写真史」と題した企画展が開催されています。 Streik! Fotogeschichten von Arbeitskämpfen, in: Museum der Arbeit 展示されている写…

ドイツ記憶文化とナチ遺産――ベルリナー・ツァイトゥング紙より

2022年7月6日、ベルリンの日刊紙、ベルリナー・ツァイトゥング紙より、「シュトシェク、クヴァント、フリック――どのようにドイツの財閥がナチ責任の容疑から逃れているか」という論説が掲載されました。 David de Jong, Stoschek, Quandt, Flick: Wie sich d…

マイケル・ロスバーグ、ホロコーストとアルジェリア独立闘争との関連性を語る――ローザ・ルクセンブルク財団より

研究メモです。 以前に、マイケル・ロスバーグさんの『多方向的記憶』について紹介しました。 「『歴史家論争2.0』――マイケル・ロスバーグの論説より」浅田進史研究室/歴史学ブログ、2021年1月20日 2022年7月4日、ローザ・ルクセンブルク財団のホームページ…

グローバリゼーション批判運動小史――ローザ・ルクセンブルク財団より

2022年6月、ローザ・ルクセンブルク財団のホームページに、『グローバリゼーション批判運動小史』という小冊子がアップされました。解説ページから小冊子PDFへのリンクが貼られています。 Ulrich Brand, Patrick Makal, Kleine Geschichte der globalisierun…

革命記念碑と記憶政策について――Geschichte der Gegenwartより

研究ノートです。 2022年6月26日、ドイツ語圏の歴史学系ウェブサイトGeschichte der Gegenwart(現在の歴史)に「共産主義はどれほど記憶に値するか――ミース・ファン・デア・ローエの革命記念碑の再建計画について」という論説が掲載されました。 Claus Legg…

ヨーロッパに在住するアフリカ系の人びとの組織化について――ローザ・ルクセンブルク財団より会議報告

2022年6月21日に「いかにヨーロッパにいる黒人が組織化し始めたか」というタイトルの論説が掲載されました。ベルリンで6月10日-12日に開催された「ブラック・ヨーロッパ」という会議の英文報告です。関心のある方はどうぞ。 Femi Awoniyi, How Black People…

アルトゥーア・ローゼンベルクについて

2022年6月8日、ドイツの左派系オンライン・ジャーナル Jacobin 誌に、「アルトゥーア・ローゼンベルク――ドイツの忘れられたマルクス主義者」という記事が掲載されました。 Jairus Banaji, Arthur Rosenberg: Deutschlands vergessener Marxist, in: Jacobin …

補償の三角形=アルジェリア・フランス・ドイツについて

研究ノートです。 2022年3月24日、ローザ・ルクセンブルク財団のウェブサイトに、「補償の三角形――アルジェリア、フランス、ドイツについての小論」という論説が掲載されました。 Claus Leggewie, Reparationsdreieck, in: Rosa-Luxemburg-Stiftung, 24. Mär…