浅田進史研究室/歴史学

研究・教育・学会活動ノート

ドイツ史|戦後史・冷戦史・現代史

写真集『ドイツ民主共和国のなかのシンティ――マイノリティの日常』(2020年)――Der Freitag紙の書評より

2020年10月、東ドイツ時代のシンティをテーマにした写真集が出版されました。タイトルを訳せば、「ドイツ民主共和国のなかのシンティ――マイノリティの日常」になります。 Markus Hawlik-Abramowitz/ Simone Trieder, Sinti in der DDR. Alltag einer Minderh…

ナチ党の権力掌握とヴィルヘルム・フォン・プロイセン――クリストファー・クラークへのインタビュー記事ほか

まだ経緯をしっかり理解しているわけではないのですが、ヴァイマル共和国の崩壊とナチの権力掌握におけるホーエンツォレルン家、具体的には最後の皇太子であったヴィルヘルム・フォン・プロイセンの役割がドイツのメディアでかなり議論になっています。ホー…

東西ドイツ再統一についての史資料検索サイト――ドイツ連邦文書館ウェブサイトより

2015年に25周年を記念して、1989・90年のドイツ再統一についての特集ウェブサイトがドイツ連邦文書館のホームページにアップされました。 25 Jahre Wiedervereinigung: Portal des Bundesarchivs 史料、図像・ポスター、映像、音声の4つの項目が立てられ、そ…

カンボジア、ドイツ、冷戦――マルチメディア・プロジェクト "Bruderhilfe" について

冷戦期のドイツ、とくにドイツ民主共和国、すなわち東ドイツとカンボジアの関係を振り返るマルチメディア・プロジェクトへのリンクを貼っておきます。 BRUDERHILFE – KAMBODSCHA, DEUTSCHLAND UND DER KALTE KRIEG このウェブサイトの説明によると、カンボジ…

アンジェラ・デイヴィスとドイツ民主共和国

2020年10月16日、中部ドイツ放送(Mitteldeutscher Rundfunk)のウェブサイトに、「アンジェラ・デイヴィス、ドイツ民主共和国における一人の米国人女性」という記事が掲載されました。 Angela Davis, eine Amerikanerin in der DDR, in: Mitteldeutscher Ru…

東欧の体制転換から30年――ローザ・ルクセンブルク財団特集サイトより

ローザ・ルクセンブルク財団ホームページに、「東欧における体制転換30年」という特集サイトが立ち上がりました。 30 Jahre Transformation in Osteuropa, in: Rosa-Luxemburg-Stiftung 2020年10月以降に掲載された記事のうち、いくつかのものへのリンクを貼…

労働運動史関係文書館・図書館支援協会ウェブサイト――Förderkreis Archive und Bibliotheken zur Geschichte der Arbeiterbewegung e. V.

労働運動史関係の文書館・図書館を支援するドイツ語ウェブサイトを紹介します。 Förderkreis Archive und Bibliotheken zur Geschichte der Arbeiterbewegung e. V. 「労働運動史文書館・図書館支援協会」という訳語をあててみました。ウェブサイト内の "Vor…

東ドイツ女性からみた東西ドイツ統一30年――デジタル・ドイツ女性アーカイブ討論企画

2020年9月21日、デジタルドイツ女性アーカイブのウェブサイトに東西ドイツ統一30年討論会の案内が掲載され、30日以降、録画映像も追加されました。 この討論会の説明文には、東西ドイツ統一30年を経ても、体制転換と移行についての語りに、東ドイツのフェミ…

フェミニズムによる抵抗と対抗公共圏についての共同プロジェクト――ausZeiten と LIESELLE

2020年、デジタルドイツ女性アーカイブは、ルール地域におけるフェミニズム的抵抗と対抗公共圏というテーマで、ボーフムのフェミニズム資料館アウス・ツァイテン(Archiv ausZeiten)と学生女性図書館リーゼレ(Studentische Frauen*bibliothek LIESELLE)と…

「アパルトヘイト、NO!」――冷戦下東西ドイツの国際連帯について

2019年12月、ローザ・ルクセンブルク財団ウェブサイトに、「アパルトヘイト、NO!――ドイツ民主共和国とドイツ連邦共和国における連帯の諸相」という論集が掲載されました。 Andreas Bohne, Bernd Hüttner, Anja Schade, Apartheid No! Facetten von Solidari…

「ファシズムの世紀」について――ローザ・ルクセンブルク財団より

やはり昨今の状況のせいでしょうか。ファシズム研究がふたたび盛んになっている感があります。 2020年、フリードリヒ・ブルシェルが編集した「ファシズムの世紀――西洋、アイデンティティ、ヨーロッパ、新自由主義についての新右翼的言説」というタイトルの論…

ヴァルター・ベンヤミンの弟、ゲオルク・ベンヤミンについて

2020年9月5日、『ノイエス・ドイチュラント(Neues Deutschland)』紙のウェブサイトにヴァルター・ベンジャミンの弟、ゲオルク・ベンヤミンを紹介する記事が掲載されました。 Georg und Walter Benjamin: Aufrecht zwischen den Stühlen, in: Neues Deutsch…

東ドイツにとっての体制転換を振り返る――ドイツ連邦政治教育センターより

2020年9月8日、ドイツ連邦政治教育センター(Bundeszentrale für politische Bildung、bpb)のウェブサイトのコーナー Deutschland Archiv(ドイツ文書館)に、東西ドイツ統一についての論説が掲載されました。 ここではドイツ民主共和国、つまり東ドイツに…

戦後ドイツの移民たちの自己組織化について――ローザ・ルクセンブルク財団より

2020年9月のことですが、ローザ・ルクセンブルク財団ウェブサイトに「移民の長征――戦後ドイツにおける移民自己組織化の開始」というタイトルの冊子PDFがアップされました。 紹介ページへのリンクはこちらです。 Albert Scharenberg (2020) Der lange Marsch …

移民女性の視点からドイツ再統一を再考する――1992年ロストック=リヒテンハーゲンでの人種主義的暴動について

デジタルドイツ女性アーカイブのウェブサイトに「見境のない嫌悪」と題したレポートがアップされました。 Eine Kooperation von DaMigra und DDF (2020), Grenzenloses Unbehagen, in: Digitales Deutsches Frauenarchiv このレポートは、1992年8月22日に始…

「ベルリンの壁」建設の新史料――Welt紙オンライン記事より

もう2年前となる記事ですが、2018年8月12日付のヴェルト(Welt)紙オンライン版で、「ベルリンの壁」建設の開始となった1961年8月13日についてのドイツ民主共和国(東ドイツ)内務省の内部史料の発見が報道されました。リンク先はこちらです。 Tobias Westho…

ネオナチにとっての「ベルリンの壁の崩壊」――北ドイツ放送ウェブサイト記事について

ドイツ民主共和国の消失は、ドイツ連邦共和国のネオナチにとってどのような意味を持ったのでしょうか。また、ドイツ民主共和国時代に「ネオナチ」はそもそも存在していたのでしょうか。 この問いについて、当事者のインタビューを中心に構成された番組(30分…

「68年以前」――ドイツにおける冷戦と新左翼についての新しい研究

2020年、ミヒャエル・フライ『1968年以前――ドイツ連邦共和国とアメリカ合州国における冷戦と新左翼』と題した研究が公刊されました。 Michael Frey, Vor Achtundsechzig. Der Kalte Krieg und die Neue Linke in der Bundesrepublik und den USA, Göttingen:…

現代ドイツにおける移民の権利向上に向けた多様な取り組み――ローザ・ルクセンブルク財団ウェブサイトより

現代移民問題への社会的な関心が高まっていますが、ローザ・ルクセンブルク財団のウェブサイトに次のような論説が掲載されました。 Jonas Engelmann, »Diese Schrift ist eine Kampfhandlung«. in Rosa Luxemburg Stiftung, 2020. この論説では、日常的な人…

1956年、西ドイツにおけるドイツ共産党の非合法化について――ローザ・ルクセンブルク財団より

ローザ・ルクセンブルク財団のウェブサイトで、以下の資料をみつけました。 Das KPD-Verbot 1956: Vorgeschichte und Folgen der Illegalisierung der KPD in Westdeutschland, in Rosa Luxemburg Stiftung, 2016. 1956年のドイツ共産党の非合法化についての…

東ドイツ出身の歴史家、東西ドイツ統一後の学界での差別を語る

2020年8月12日、ベルリンの日刊紙『ベルリナー・ツァイトゥング』(Berliner Zeitung)に、東ドイツ出身の歴史家ウルリヒ・ファン・デア・ハイデン(Ulrich van der Heyden)氏の寄稿が掲載されました。 Ulrich van der Heyden, DDR-Wissenschaftler : „Nie …

1970年代西ドイツにおける移民と労働闘争――ローザ・ルクセンブルク財団ウェブサイトより

2020年8月、ローザ・ルクセンブルク財団のウェブサイトに、1970年代西ドイツにおける移民労働者とその闘争に関する論説が掲載されました。 Efsun Kızılay, Migration und Arbeitskämpfe: Ein Blick zurück in die Zeit der «Gastarbeiter*innen» und ihre Kä…

新しい世代の「右翼の現代史」研究――zeitgeschichte | online(現代史オンライン)より

いつもながらローザ・ルクセンブルク財団からの情報で、「右翼」をめぐる現代史研究の新しい動向を知りました。 Zeitgeschichte der Rechten. Neue Arbeiten zu einem jungen Forschungsfeld 「右翼の現代史――最近の研究領域への新しい研究」といった意味で…

女性移民およびアフリカ系ディアスポラからみたドイツ再統一――デジタルドイツ女性アーカイブより

また、今回も東西ドイツ統一30周年企画に関する記事の紹介です。 デジタルドイツ女性アーカイブのウェブサイトで、女性移民およびアフリカ系ディアスポラからみたドイツ再統一についての討論会記事が掲載されました。リンク先はこちらになります。 Eine Koop…

東西ドイツ統一と東ドイツ女性の多様な経験――MONAliesAのインタビュー・プロジェクト

1989・90年のドイツ統一から30年ということで、デジタルドイツ女性アーカイブのウェブサイトでは、現在、色々な取り組みがアップされています。 今回は、1990年の東西ドイツ間の「通貨・経済・社会同盟」がドイツ民主共和国の女性にとっていかに多様な意味を…

戦後75年、ドイツの記憶をめぐる政治について――ローザ・ルクセンブルク財団ウェブサイトより

2020年7月に、戦後75年を記念して戦争とナチ支配をめぐる記憶に関する小冊子が、ローザ・ルクセンブルク財団のウェブサイトに掲載されました。リンク先は以下の通りです。PDFのマークがあるアイコンをクリックしてください。 Jan Korte, Umkämpftes Gebiet: …

『ドイツ再統一後の東ドイツの歴史家たち』(2017年)について

研究のためのメモ書きです。 Sunny Pressから2017年にハードカバー版、2018年にペーパーバック版として、以下の論集が公刊されています。 Axel Fair-Schulz/ Mario Kessler (eds.), East German Historians since Reunification: A Discipline Transformed, …

1972年BMW工場でのイタリア人労働者によるストライキについて

2020年7月11日、Abendzeitung紙のウェブサイトに、1972年にBMW工場でのイタリア人労働者ストライキを研究したジーモン・ゲーケ(Simon Goeke)さんへのインタビュー記事が掲載されました。 リンク先はこちらになります。 Der BMW-Streik, von dem kaum jeman…

東ドイツの中近東政策――ローザ・ルクセンブルク財団ウェブサイトの書評

2020年7月1日、ローザ・ルクセンブルク財団のウェブ・サイトにドイツ民主共和国の中近東政策についての2冊の専門書を取り上げた書評が掲載されました。 Angelika Timm, Zwei Publikationen zur Nahostpolitik der DDR: Kritische Würdigung zweier Neuersche…

東西ドイツ統一への新しいパースペクティヴ――8人の女性と同性愛者のライフ・ストーリー

2020年7月2日、ローザ・ルクセンブルク財団のウェブサイトに、「ベルリンの壁の崩壊」した転換期をテーマに東西ドイツの女性・同性愛者8人についての経歴を収録した冊子の書評が掲載されました。 Peggy Piesche (Hg.), Labor 89. Intersektionale Bewegungsg…