浅田進史研究室/歴史学

研究・教育・学会活動ノート

2022-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ベルリンの占領博物館計画をめぐって――taz紙より

2022年7月26日、taz紙より「ベルリン占領博物館――自己満足、視野を狭める」と題した記事が掲載されました。 Stephan Lehnstaedt, Besatzungsmuseum in Berlin: Selbstzufrieden, den Blick verengt, in: taz, 26. Juli 2022. リード文では、ドイツ歴史博物館…

ハンブルクのローテンバウム博物館(旧民族学博物館)展示評――H-Soz-Kultより

少し前になりますが、2022年12月7日23日にドイツ語圏の歴史学系総合ポータルサイト H-Soz-Kult に、ハンブルクのローテンバウム博物館で開催された「ベニン――略奪された歴史」という展示評が掲載されました。 Isabel Eiser: Rezension zu: Benin. Geraubte G…

東ドイツ・ポストコロニアル――PERIPHERIEより

「周辺(PERIHERIE)」という、イマニュエル・ウォーラーステインを想起させるドイツ語圏の雑誌を知りました。その今年刊行された第42巻第165・166合併号は、「東ドイツ・ポストコロニアル」です。 DDR postkolonial, in: PERIHERIE: Politik - Ökonomie - K…

150年前のベルリン住宅闘争――nd紙より

2022年7月15日、ドイツ語圏の左派系メディア nd 紙に、「歴史的な住宅賃貸狂乱」というタイトルで、150年前のベルリンのブルーメンシュトラーセという通りで起きた立ち退きをめぐる抗議と騒乱について紹介する論説が掲載されました。 Axel Weipert, Mietenpr…

ドイツ皇帝のトレジャー・ハンター――南ドイツ新聞の書評より

2021年9月、『ドイツ皇帝のトレジャー・ハンター――オリエントでの略奪遠征』と題した本が、Ch.リンクス社から出版されました。 Jürgen Gottschlich / Dilek Zaptcioglu-Gottschlich: Die Schatzjäger des Kaisers. Deutsche Archäologen auf Beutezug im Or…

ストライキ!――ハンブルク労働博物館企画展について

ハンブルクに労働博物館(Museum der Arbeit)がありまして、2022年5月21日から10月3日まで、「ストライキ!――労働闘争の写真史」と題した企画展が開催されています。 Streik! Fotogeschichten von Arbeitskämpfen, in: Museum der Arbeit 展示されている写…

ノルトライン=ヴェストファーレンと帝国主義――H-Soz-Kultより

研究ノートです。 2021年6月24-26日にオンライン・シンポジウム「ノルトライン=ヴェストファーレンと帝国主義」のカンファレンス・レポートを見つけました。 Stephanie Zloch / Michael Rösser: Nordrhein-Westfalen und der Imperialismus, in: H-Soz-Kul…

ドイツ記憶文化とナチ遺産――ベルリナー・ツァイトゥング紙より

2022年7月6日、ベルリンの日刊紙、ベルリナー・ツァイトゥング紙より、「シュトシェク、クヴァント、フリック――どのようにドイツの財閥がナチ責任の容疑から逃れているか」という論説が掲載されました。 David de Jong, Stoschek, Quandt, Flick: Wie sich d…

ドイツ歴史家連合による歴史学博士課程のネットワーク化への呼びかけについて

2022年7月11日、ドイツ歴史家連合(Verband der Historiker und Historikerinnen Deutschlands)のホームページに、歴史学で博士号取得を目指す博士課程院生に向けて、ネットワーク化を呼びかける文書が掲載されました。 VHD: Aufruf zur Vernetzung an Prom…

ハイパー資本主義者としてのナチズム――Jacobin誌より

2022年7月8日、ドイツの左派系ジャーナルのジャコバン誌(Jacobin)に「ナチたちはハイパー資本主義者だった」というタイトルのインタビュー記事が掲載されました。 Nils Schniederjann, Die Nazis waren Hyperkapitalisten, in: Jacobin Magazin, 8. Juli 2…

ストップ・カット!――ドイツ学術交流会とアレクサンダー・フォン・フンボルト財団予算削減に反対する公開書簡について

2022年7月12日、ドイツ学術交流会とアレクサンダー・フォン・フンボルト財団の予算削減方針に反対する、"Stop the Cuts! Offener Brief gegen Kürzungen bei DAAD und AvH"という公開書簡が公表されました。 Stop the Cuts! Offener Brief gegen Kürzungen b…

マイケル・ロスバーグ、ホロコーストとアルジェリア独立闘争との関連性を語る――ローザ・ルクセンブルク財団より

研究メモです。 以前に、マイケル・ロスバーグさんの『多方向的記憶』について紹介しました。 「『歴史家論争2.0』――マイケル・ロスバーグの論説より」浅田進史研究室/歴史学ブログ、2021年1月20日 2022年7月4日、ローザ・ルクセンブルク財団のホームページ…

ドイツ亡命文書館(1933-1945年)について

ドイツ国立図書館(Deutsche Nationalbibliothek)に「ドイツ亡命文書館(Deutsches Exilarchiv 1933-1945)」が併設されており、そのホームページがあることを知りました。 Deutsches Exilarchiv ­1933–1945 反ナチ闘争のなかでの亡命および国外移住をテー…

ドイツ・テューリンゲン州の植民地主義的過去への取り組み

今回は、ドイツのテューリンゲン州における植民地主義的過去についての取り組みを紹介します。 Koloniales Erbe in Thüringen. Wissenschaftliche Koordinationsstelle Erfurt/Jena. 直訳すれば「テューリンゲンにおける植民地遺産――エアフルト/イェナ学術…

グローバリゼーション批判運動小史――ローザ・ルクセンブルク財団より

2022年6月、ローザ・ルクセンブルク財団のホームページに、『グローバリゼーション批判運動小史』という小冊子がアップされました。解説ページから小冊子PDFへのリンクが貼られています。 Ulrich Brand, Patrick Makal, Kleine Geschichte der globalisierun…