浅田進史研究室/歴史学

研究・教育・学会活動ノート

2023-02-01から1ヶ月間の記事一覧

テクストのなかのバウハウス

「テクストのなかのバウハウス(Bauhaus im Text)」というウェブサイトにたどり着きました。バウハウスの遺産として建築物や日用品、工芸品だけではなく、膨大なテクストがあり、それは「近代の学校」としてのバウハウスの根幹となる特徴の一つだと、このウ…

インターナショナルにおけるパン・アフリカニズムと反植民地主義――ローザ・ルクセンブルク財団より

だいぶ以前の記事ですが、2019年3月22日にローザ・ルクセンブルク財団ウェブサイトに、「共産主義が黒になったとき――共産主義インターナショナルにおけるパン・アフリカニズムと反植民地主義」という題の論説が掲載されました。 Matt Williams, "When Commun…

ドイツ労働史協会による労働と時間をテーマにしたシンポジウム報告

ドイツ労働史協会(German Labour History Association)が2022年11月にハンブルクで開催した、「労働」と「時間」をテーマにしたシンポジウムの報告がオンラインで公開されました。 Laura Sichau, Arbeit/Zeit, in: Arbeit – Bewegung – Geschichte: Zeitsc…

フランツ・メーリングの諸論考の解説付きオープンアクセス――ローザ・ルクセンブルク財団より

2023年1月、フランツ・メーリングの「軍の保護検束」ほかの論考を整理したオンライン冊子が、ローザ・ルクセンブルク財団のウェブサイトで公開されました。そのオンライン版へのリンクがついた短い解説ページはこちらです。 Uwe Sonnenberg (Hrsg.), Franz M…

マルチェロ・ムスト編『カール・マルクスの経済学批判要綱』論集のオープン・アクセス

『アナザー・マルクス』(江原慶・結城剛志訳、堀之内出版、2018年)の著者として知られる、マルチェロ・ムストさんですが、彼が編集した論文集『カール・マルクスの経済学批判要綱』がオープン・アクセスでPDF版をダウンロードできることを知りました。 Mar…

#アフリカ――「現在の歴史」より

少し前の論説になりますが、2020年11月11日にドイツ語圏歴史系ウェブサイト、Geschichte der Gegenwart(現在の歴史)にゲジーネ・クリューガーさんによる 「#アフリカ」という論説が掲載されました。リンクを貼っておきます。 Gesine Krüger, #Afrika, in: …

ドイツ記憶文化をめぐる「和解劇場」論について――マックス・チョレック氏の近著より

2023年2月5日にダス・エルステ(Das Erste、第1ドイツ・テレビ)局より放送された、作家マックス・チョレックによる近著『和解劇場』を取り上げた番組が放送されました。 "Versöhnungstheater": Max Czollek über einseitige deutsche Erinnerungskultur, in…

ナチ・ホロコースト研究における亡命歴史家たちについての近著オープンアクセス

戦後西ドイツと米国のナチズム・ホロコースト研究における亡命経験をもつ歴史家たちに焦点を合わせた研究が、オープンアクセスで公刊されました。以下にダウンロードできるウェブサイトへのリンクを貼っておきます。 Anna Corsten, Unbequeme Erinnerer: Emi…

ラーフェンスブリュック強制収容所とレズビアン女性について――ローザ・ルクセンブルク財団ウェブサイトより

2022年1月24日、ローザ・ルクセンブルク財団のウェブサイトに、「ラーフェンスブリュック強制収容所におけるレズビアン女性」というタイトルのインザ・エッシェバッハさんによる講演録画が公開されました。 Lesbische Frauen im Konzentrationslager Ravensb…

ドイツの1933年1月30日を語る本――ナチズムに抗する記憶の古典について

2023年2月1日、ドイツ語圏の現代史系ウェブサイト、Geschichte der Gegenwart(現在の歴史)に、ドイツの1933年1月30日、つまりヒンデンブルクによってヒトラーが首相に任命されたナチによる権力掌握の日の記憶にかかわる2冊の基本文献を紹介する論説が掲載…

プロレタリア・アイデンティティ政治――Arbeit – Bewegung – Geschichteより

2023年1月31日、ドイツ語圏の雑誌 Arbeit – Bewegung – Geschichte: Zeitschrift für historische Studien(労働-運動-歴史――歴史研究雑誌)より、ベネディクト・ゼップ「プロレタリア・アイデンティティ政治――西ベルリン・ベースグループ、1968-1969年」…

東ドイツにおける移民経験を焦点にあてた論集について

「・・・ドイツ民主共和国は私には約束の地に思えた」というタイトルで、東ドイツにおける移民についての論考を集めた論文集が、2022年3月に出版されました。最近、移民視点の東ドイツをテーマにした本をよく目にします。この本もその一つでしょう。 Carina …

Zeithistorische Forschungen(現代史研究)の男性史特集

Zeithistorische Forschungen(現代史研究)という専門誌の第18巻第3号(2021年)は「男性史」特集です。何かの拍子でたどり着きました。ここにリンクを貼っておきます。 Zeithistorische Forschungen, Online Ausgabe, 18 (2001), H. 3, https://zeithistor…

ドイツ女性参政権特集――i.d.a.より

30以上の女性・レズビアンに関する文書館・図書館・資料館の連合組織である i.d.a.(Dachverband deutschsprachiger Lesben-/Frauenarchive, -bibliotheken und -dokumentationsstellen)のホームページに、1919年1月19日、ドイツでの国民議会選挙ではじめて…

自己防衛運動としての反ファシズム――ローザ・ルクセンブルク財団より

2023年1月、ローザ・ルクセンブルク財団のウェブサイトに、『自己防衛運動としての反ファシズム――ポスト・ユーゴスラヴィア空間、ヨーロッパほかにおける今日の反ファシズムの状態についての省察』という本のPDF版がアップされました。フリーアクセスです。 …

フェミニズム・トークとデジタル暴力に対するパフォーマンス――デジタルドイツ女性アーカイブより

だいぶ前になりますが、2022年11月25日の「女性に対する暴力撤廃の国際デー」に合わせて、デジタルドイツ女性アーカイブでは、「フェミニズム・トークとデジタル暴力に対するパフォーマンス」と題したイベントが開催され、その様子がYouTubeで配信されました…

英語版のローザ・ルクセンブルク書簡集について

2021年にローザ・ルクセンブルクの書簡集、Post Rosa: Letters Against Barbarism がローザ・ルクセンブルク財団ニューヨーク事務局から出版されました。それもPDF版はアクセスフリーです。 Hjalmar Jorge Joffre-Eichhorn (ed.), Post Rosa: Letters Agains…

グローバル史的視角のなかの1933年

2023年1月20日、ドイツ連邦政治教育センターが発行する雑誌『政治と現代史から(Aus Politik und Zeitgeschichte)』より、「グローバル史的視角のなかの1933年」と題した論説が公表されました。 Sven Reichardt, 1933 in globalgeschichtlicher Perspektive…

閲覧回数の多かった記事(2023年2月時点)

もう2月ですね。 前回はTwitterからの閲覧回数が多かった記事トップ5を紹介しましたが、今月は、Googleからのそれにします。 Googleからの閲覧回数が多かった記事トップ5(2023年2月1日時点) フレデリック・ダグラス「奴隷にとっての独立記念日」演説につい…

第一次世界大戦における戦時動員の神話――デジタルドイツ女性アーカイブより

2022年11月11日、デジタルドイツ女性アーカイブのホームページに、「戦時動員の神話」というタイトルの論説が掲載されました。 Digitalisat des Monats: Mythen der Mobilisierung, in: Digitales Deutsches Frauenarchiv, 11. November 2022. リード文は、…