浅田進史研究室/歴史学

研究・教育・学会活動ノート

ドイツ連邦共和国の移民女性についての近刊書評――H-Soz-Kultより

 2024年7月29日、ドイツ語圏の歴史系総合ポータルサイト、H-Soz-Kultに、1960ー1990年のヴォルフスブルクへ移住した女性についての研究の書評がアップされました。

 

 

 導入部分で、2002年にモニカ・マッテスの問題提起が触れられています。つまり、ドイツで移住する外国人労働者を指す「ガストアルバイター」の研究のなかで、女性が特有の移住条件と到着の状況をもつアクターとしても、独立した集団としても認識されてこなかった、という研究状況が続いている、という研究上の問題点です。

 ヴォルフスブルクの事例研究ですが、こうした研究が今後積み重ねられていくのかもしれません。