浅田進史研究室/歴史学

研究・教育・学会活動ノート

ドイツ史|戦争

「流れに抗して――社会主義者と1870・71年独仏戦争」について

2022年5月、ローザ・ルクセンブルク財団に、「流れに抗して」と題して、1870・71年の普仏戦争、もうドイツでは独仏戦争と呼ばれるのが一般的になったこの戦争で、戦争反対の立場を採った社会主義者に焦点をあてた論説が掲載されました。その紹介ページへのリ…

ロシアによる対ウクライナ戦争によせたドイツ語圏の反応について

もうだいぶ時間が経ってしまった情報もありますが、ロシアによる対ウクライナ戦争についてのドイツ語圏の反応について、ローザ・ルクセンブルク財団や左派系メディアのジャコバン(Jacobin)誌などに掲載された論説をメモしておきます。 まず、ローザ・ルク…

第一次世界大戦賠償問題白書の公表から100年――ドイツ連邦文書館より

1922年4月20日は、ドイツ外務省が第一次世界大戦に関する『賠償問題資料集(1921年5月-1922年5月)』白書を公表してから100周年とのことです。ドイツ連邦文書館のSNSで知りました。 Veröffentlichung des Weißbuchs „Aktenstücke zur Reparationsfrage vom …

ラパロ条約から100年――ドイツ連邦文書館ウェブサイトより

1922年4月16日、ドイツとソ連の間でラパロ条約が締結されました。それから100周年ということで、ドイツ連邦文書館のSNSより、この条約と関連する史料のリンクが貼られた案内ページの紹介がありました。 Bundesarchiv Internet - Vertrag von Rapallo このペ…

「花はどこへ行った」――レナータ・リトヴィノヴァによるマレーネ・ディートリヒ

2022年4月22日、ロシアの俳優・映画監督・脚本家レナータ・リトヴィノヴァが、マレーネ・ディートリヒを演じて、「あなたたちはいつになれば学ぶのだろう」と歌った動画がYouTubeにアップされました。 Renata Litvinova, Когда же Вы наконец поймёте? / Whe…

第一次世界大戦のドイツ賠償金支払いに関する会議について――Archivportal-Dより

ドイツ文書館総合ポータルサイトArchivportal-D に、 "Im Blickpunkt(視点のなかで)" というオンライン史料展示企画があります。 2022年4月1日、その企画の一環として、第一次世界大戦を終結させたヴェルサイユ講和条約に定められたドイツ賠償金の支払いに…

カティンの森事件の記念碑について――360citiesより

カティンの森事件記念碑が 360cities という360度オンライン都市体験ウェブサイトで見学できることを、ローザ・ルクセンブルク財団のSNSで知りました。 Katyn Memorial. The altar group of Polish part 360 Panorama | 360Cities 雪のなかで、ちょっとわか…

東欧におけるドイツ植民地主義の遺産――Merkurより

『メルクーア(Merkur) 』という、1947年に創刊されたドイツ語圏のヨーロッパ思想を専門とする雑誌があります。2022年3月30日に同誌のウェブサイトに、「ドイツ、ウクライナ、ロシア、そして東ヨーロッパにおけるドイツ植民地主義の遺産」というタイトルの…

ロシア帝国への回帰――プーチンの歴史政策について

2022年3月2日、ローザ・ルクセンブルク財団のウェブサイトに、「ロシア帝国への回帰――ウラジミール・プーチンの歴史政策について」と題した論説が掲載されました。 Fabian Wisotzky, Zurück zum russischen Imperium, in: Rosa-Luxemburg-Stiftung, 2. März …

反戦記念日としての国際女性デー――SoZより

『社会主義新聞(Sozialistische Zeitung、Soz)』の2022年3月号オンライン版に、国際女性デーを反戦記念日でもあると論じた、女性史家・活動家ギーゼラ・ノッツ(Gisela Notz)氏の寄稿が掲載されました。 Gisela Notz, Der Internationale Frauentag ist a…

1921年リガ平和条約を振り返る――nd紙より

2022年2月25日、ドイツの左派系メディアの nd 紙に、ロシアによるウクライナ侵攻を念頭に置きつつ、1921年3月18日のリガ平和条約を考察した記事が掲載されました。 Holger Politt, Ein Krieg wird legitimiert: Riskantes Spiel mit alten Rechnungen, in: n…

#StandWithUkraine――Geschichte der Gegenwartより

2022年2月27日、ドイツ圏の歴史学ウェブサイト Geschichte der Gegenwart(現在の歴史)に「#StandWithUkraine」と題した声明が掲載されました。 #Stand­Wi­t­hU­kraine, in: Geschichte der Gegenwart, 27. Februar 2022. 冒頭の段落では、「われわれは議事…

「これは非ナチ化ではなく、ホロコーストの歪曲・軽視だ」――シュピーゲル誌のインタビュー記事より

2022年2月28日、ベルリンの代表的な週刊誌『シュピーゲル』のウェブサイトに、ロシア大統領ウラジミール・プーチンがウクライナ侵攻を正当化する際に、「非ナチ化」だと主張することを批判するインタビュー記事が掲載されました。 Isabel Metzger, Ukraine-K…

ロシアの対ウクライナ戦争を非難するドイツ歴史家連合声明について

2022年2月28日、ドイツ歴史家連合(VHD, Verband der Historiker und Historikerinnen Deutschlands e. V.)が、ウクライナに対するロシアの侵略戦争を非難する声明を公開しました。 VHD verurteilt den russischen Krieg gegen die Ukraine, 28. Februar 20…

第一次世界大戦後ベルリンにおける土地所有の社会化の試みとその失敗――Jacobin紙より

2022年2月14日、ドイツ語の左派系オンライン・ジャーナル、Jacobin 紙のウェブサイトに、「どのように最初のドイツ社会化委員会は失敗したか」というタイトルの論説が掲載されました。 Dietmar Lange, Wie die erste deutsche Sozialisierungskommission sch…

ナチ・ドイツによるウクライナ侵攻、1943・44年――nd紙の書評より

プーチン政権下のロシアによるウクライナ侵略戦争が起きています。 2022年2月1日、ドイツ語の左派系オンライン新聞、nd紙に、「限りない残酷さ」というタイトルで、1943・44年のナチ・ドイツによるウクライナ侵略における暴力を研究した本の書評が掲載されま…

書評「下からの歴史――バイエルン・レーテ共和国」について

2022年1月30日、ドイツ語でアナーキズムというタイトルのウェブサイトに、Geschichte von unten: Die bayerische Räterepublik(下からの歴史――バイエルン・レーテ共和国)と題された書評が掲載されました。 Gabriel Kuhn, Geschichte von unten: Die bayeri…

『義勇軍とファシズム』――絶滅戦争を担った義勇兵の事典について

"Freikorps und Faschismus(義勇軍とファシズム)"というタイトルの本が出版されました。この本は、1918-1923年に突出した義勇兵闘士で後に絶滅戦争で重要な役割を果たした人物だけでなく、政治家として義勇軍のテロ行為を支えたり、あるいは傍観したり、…

第一次世界大戦期のドイツ帝国による中東政策――SWRのラジオ放送より

2021年12月16日、ドイツ西南地域の公共放送 Südwestrundfunk のウェブサイトに、「ドイツ帝国にとってのジハード――第一次世界大戦におけるる中東政策」というタイトルの録音放送がアップされました。 Anselm Weidner, Dschihad für das Deutsche Reich: Orie…

「11月革命」――ローザ・ルクセンブルク財団歴史ポッドキャストRosalux Historyより

このブログでは、ローザ・ルクセンブルク財団の歴史ポッドキャストRosalux Historyに投稿された音声放送を紹介してきました。今回は、第12回「11月革命」です。以下のリンク先から視聴できます。 Rosalux History - Rosa-Luxemburg-Stiftung リード文では、…

ローザ・ルクセンブルク理解のために――zeitgeschichte | onlineより

2021年4月27日、「ルクセンブルクへの中傷、あるいはパブリック・ヒストリはどれだけ不正確であるこことが許されるのか」という意味のタイトルを掲げた論説が掲載されました。 Dominik Rigoll/ Nikolai Okunew: Lästern über Luxemburg ... oder, wie ungena…

チューリヒ美術館でのビューレ・コレクションの来歴について――武器商人とナチ・ドイツ

チューリヒ美術館(Kunsthaus Zürich)のエミール・ビューレ(Emil Bührle)の美術収集品についての紹介記事です。 Niklas Maak, Das Kunsthaus Zürich zeigt die Sammlung des Waffenhändlers Emil Bührle, in: Frankfurter Allgemeine Zeitung, 3. Oktober…

ニュルンベルク裁判関係史料のオンライン公開

スタンフォード大学のオンライン・アーカイブより、ニュルンベルク裁判関係史料がオンライン公開されました。公開された史料の総データ容量は50テラバイトとのことです。リンク先はこちら。 Taube Archive of the International Military Tribunal (IMT) at …

1920年の対抗革命、中部ドイツにおけるカップ=リュトヴィッツ一揆――イエナ市立博物館より

以前にこのブログで、第一次世界大戦直後に起きた、反ヴァイマル共和国勢力による軍事クーデタ、カップ=リュトヴィッツ一揆についてのドイツ連邦文書館ヴァーチャル展示を紹介しました。 「カップ=リュトヴィッツ一揆、1920年――ドイツ連邦文書館ヴァーチャ…

1970・80年代ドイツ連邦共和国における女性の徴兵に対する抗議運動――DENKtRÄUMEの研究プロジェクト

2021年7月22日、デジタルドイツ女性アーカイブのホームページに、"Frauen in die Bundeswehr? - Wir sangen Nein!"(ドイツ連邦軍に女性?――私たちは否!)というタイトルの紹介記事が掲載されました。 ‚Frauen in die Bundeswehr? – Wir sagen NEIN!‘, in:…

歴史を題材にしたハンブルクのアクセンシュプルング劇場について

ドイツ連邦文書館の「お知らせ(Meldung)」のなかで、ハンブルクのアクセンシュプルング劇場(axensprung Theater Hamburg)の演劇招待についての案内を見つけました。 Bundesarchiv Internet - Theateraufführungen in Lichterfelde 2021年8月30日と9月1日…

1921年のリーフ共和国の独立と挫折について――nd より

2021年7月23日、ドイツ語の左派のオンライン・ジャーナル nd に1921年にモロッコ北部で独立を宣言したリーフ共和国についての論説が掲載されました。リンクはこちらです。 Reiner Tosstorff, Ein kurzer Moment der Hoffnung, in: nd, 23. Juli 2021. リード…

ユーゴスラヴィアにおける反ファシズム・パルチザン闘争の写真について

2021年7月22日、左派系雑誌、Jacobinのウェブサイトに「パルチザン写真は芸術の政治的可能性を示している」というタイトルの記事が掲載されました。 Davor Konjikušić, Die Partisanenfotografie zeigt das politische Potenzial der Kunst, übersetzt von A…

1936年スペイン内戦・革命期の女性闘争と Mujeres Libres 誌のオンライン公開

2021年7月18日にローザ・ルクセンブルク財団のウェブサイトに、「1936年スペイン革命における女性闘争」というタイトルの短い論説が掲載されました。リンクはこちらです。 Vera Bianchi, Frauenkampf in der Spanischen Revolution 1936: Die Gruppe Mujeres…

ポーランドの都市キェルツェで1946年に起きたポグロムについて

2021年7月6日、ローザ・ルクセンブルク財団のホームページに「もっとも美しい夏の天気のある日――キェルツェにおけるポグロム、75年目を祈念して」という意味の論説が掲載されました。 Holger Politt, Ein Tag bei schönstem Sommerwetter: Gedenken zum 75. …