浅田進史研究室/歴史学

研究・教育・学会活動ノート

ドイツ史|経済史

エクスプレス誌について――社会主義的経営・組合事業のためのドイツ語ジャーナル

『エクスプレス――社会主義的経営・組合事業のための新聞』という月刊誌を知りました。 express: Zeitung für sozialistische Betriebs- und Gewerkschaftsarbeit 自己紹介欄によれば、この雑誌は、1962年に前身となる express international が設立され、197…

1945年以降の反ファシズム特集号――ドイツ語圏の労働運動史雑誌より

2022年10月8日、ドイツ語圏の労働運動史雑誌である、Arbeit-Bewegung-Geschichte (労働-運動-歴史)の2022年10月に刊行された第21巻第3号の目次がアップされました。特集テーマは、「シーシュポスとなる運命――1945年以降の反ファシズム」です。 21. Jahrg…

ヴォルフガング・ヒーン『肉体の労働』改訂版について

2018年にヴォルフガング・ヒーン氏が著した『肉体の労働――ドイツ・オーストリアにおける高度工業化からネオリベラルの現代まで』という本の改訂版が出ました。出版社のウェブサイトへの本紹介ページのリンクを貼っておきます。 Wolfgang Hien, Die Arbeit de…

移民史視点の1970・80年代西ドイツ労働運動について

研究メモです。 このブログでも、移民史の視点から第二次世界大戦後のドイツ連邦共和国における労働運動・労働組合・ストライキが移民史の視点から問われるようになってきたことを紹介してきました。*1 また関連書籍を目にしましたので、ここにリンクを貼っ…

データのなかのドイツ――歴史統計の視点から

すでにご存じの方も多いかもしれません。ドイツ経済史の通史をいくつかあさっていましたら、「データのなかのドイツ」というウェブサイトにたどり着きました。テキスト版とデータセットがダウンロードできます。 Deutschland in Daten – Zeitreihen zur Hist…

第一次世界大戦後ドイツのハイパーインフレーションに関する近刊書紹介――Sehepunkteより

歴史学のオンライン書評ジャーナル『ゼーエプンクテ(sehepunkte、視点・観点の意)』 に、第一次世界大戦後にドイツを襲ったハイパーインフレーションについての近著が紹介されました。リンクはこちらです。 Wolfgang Erz: Rezension von: Mark Jones: 1923…

ルール地域の産業遺産を学ぶ――ルール地域連合ウェブサイトより

ルール地域連合(Regionalverband Ruhr)のウェブサイトにある「テーマ・ルート――ルール地域のすべての諸相」というページを知りました。 Route Industriekultur: Themenrouten, in: Regionalverband Ruhr ドイツの工業化を主導したルール地域ですが、その歴…

ブリュッセル・ドイツ労働者協会について――フリードリヒ・エーベルト財団歴史ブログより

2022年8月30日、ドイツ社会民主党系のフリードリヒ・エーベルト財団の歴史ブログに、「共産主義労働者運動のモザイク石――175年前に設立された『ブリュッセル・ドイツ労働者協会』」という記事が掲載されました。 Jürgen Schmidt, Mosaikstein der kommunisti…

150年前のベルリン住宅闘争――nd紙より

2022年7月15日、ドイツ語圏の左派系メディア nd 紙に、「歴史的な住宅賃貸狂乱」というタイトルで、150年前のベルリンのブルーメンシュトラーセという通りで起きた立ち退きをめぐる抗議と騒乱について紹介する論説が掲載されました。 Axel Weipert, Mietenpr…

ストライキ!――ハンブルク労働博物館企画展について

ハンブルクに労働博物館(Museum der Arbeit)がありまして、2022年5月21日から10月3日まで、「ストライキ!――労働闘争の写真史」と題した企画展が開催されています。 Streik! Fotogeschichten von Arbeitskämpfen, in: Museum der Arbeit 展示されている写…

2022年のドイツ労働史協会博士論文賞――1950-75年トリノとミュンヒェンにおけるイタリア系労働移民

2022年3月3日に、ドイツ労働史協会(German Labor History Association)の会員総会が開催され、そこで2022年同会博士論文賞が授与されました。出版された受賞作はこちらです。 Olga Sparschuh, Fremde Heimat, fremde Ferne. Italienische Arbeitsmigration…

論文集『労働の過ぎ去った未来』の書評――H-Soz-Kultより

研究メモです。 ドイツの歴史系総合ポータルサイト H-Soz-Kult のウェブサイトに、『労働の過ぎ去った未来――20世紀における展望、不安、自己獲得』といった意味のドイツ語論文集についての書評が掲載されました。 Franziska Rehlinghaus / Ulf Teichmann (Hg…

第一次世界大戦のドイツ賠償金支払いに関する会議について――Archivportal-Dより

ドイツ文書館総合ポータルサイトArchivportal-D に、 "Im Blickpunkt(視点のなかで)" というオンライン史料展示企画があります。 2022年4月1日、その企画の一環として、第一次世界大戦を終結させたヴェルサイユ講和条約に定められたドイツ賠償金の支払いに…

「女性と労働組合」――Hypothesesより

2022年3月8日、人文社会科学系研究ブログ・プラットフォームを掲げる Hypotheses というウェブサイトに、「女性と労働組合――繊維衣服産業組合の女性を事例にした労働組合史における新しい視角形成のための論告」というやや長い副題をもつ論説が掲載されまし…

1956・57年ドイツ金属工業労働者ストライキ――北ドイツ放送より

2022年2月20日、北ドイツ放送(NDR、Norddeutscher Rundfunk)のウェブサイトに「時間旅行――金属工業労働者ストライキ、1956・57年」というタイトルの放送が掲載されました。 Karl Dahmen, Zeitreise: Der Metallarbeiterstreik 1956/1957, in: NDR, 20. Feb…

第一次世界大戦後ベルリンにおける土地所有の社会化の試みとその失敗――Jacobin紙より

2022年2月14日、ドイツ語の左派系オンライン・ジャーナル、Jacobin 紙のウェブサイトに、「どのように最初のドイツ社会化委員会は失敗したか」というタイトルの論説が掲載されました。 Dietmar Lange, Wie die erste deutsche Sozialisierungskommission sch…

エンゲルスと住宅問題についての小冊子――ローザ・ルクセンブルク財団より

2021年11月、ローザ・ルクセンブルク財団のウェブサイトに「フリードリヒ・エンゲルスと住宅問題」と題した小冊子の紹介文が掲載されました。無料ダウンロードできます。 Michael Brie, Friedrich Engels und die Wohnungsfrage, in: Rosa-Luxemburg-Stiftun…

環境保護からみた19世紀末の鉱山ストライキ――Jacobin紙より

2022年1月25日、ドイツ語圏の左派系オンライン雑誌である『ジャコバン(Jacobin)』ウェブサイトに、「鉱山労働者が環境汚染に抗してストライキをするとき」と題した論説が掲載されました。 Milo Probst, Als Minenarbeiter gegen Umweltverschmutzung strei…

現代ドイツ労働法とナチ期との連続性について――ドイチュラントフンクより

2021年12月14日、ドイチュラントフンクより「ハンス・カール・ニッパーダイの家父長主義的労働法――企業家に心服する」というタイトルの記事と録音放送が掲載されました。 Peter Kessen, Das paternalistische Arbeitsrecht des Hans Carl Nipperdey: Den Unt…

Sozialisitsche Monatshefte(社会主義月報)のオンライン版について

2021年12月14日、フリードリヒ・エーベルト財団のSNSで、85年前、つまり1936年12月14日に Sozialistische Monatshefte(社会主義月報、1897-1933年)の編集者、ヨーゼフ・ブロッホ(Joseph Bloch)がナチ支配から逃れるために亡命していたプラハで亡くなっ…

コロナ感染症拡大のさなかのコンテナ船の労働環境について

2021年11月25日、ジャングル・ワールドというドイツ語圏のウェブメディアで、「船員がちがもっとも苦しんでいる」というタイトルのインタビュー記事が掲載されました。 »Die Seeleute haben am meisten gelitten«, in: jungle.world, 47/2021 コンテナ輸送費…

2021年のリンツ会議(労働運動史家国際会議)「世界の移民」について

2021年9月23日から25日にかけて、第56回労働運動史家国際会議(Internationale Tagung der HistorikerInnen der Arbeiter- und anderer sozialer Bewegungen)がリンツで開催されました。毎年、オーストリアのリンツで開催されるので、リンツ会議と呼ばれま…

「インディメディア」の20年――ローザ・ルクセンブルク財団より

3年前にローザ・ルクセンブルク財団に掲載された記事を紹介します。 20 Jahre Indymedia – Ein anderes Internet schien möglich, in: Rosa-Luxemburg-Stiftung, 24. November 2019. ドイツでの「インディメディア(Indymedia)」の共同設立者であるアンネ・…

「1948年ゼネスト――ドイツ連邦共和国の神話」――nd紙より

数年前の記事ですが、2018年11月9日、ドイツ語圏の左派系オンライン紙 nd に掲載されたインタビュー記事を紹介します。1948年11月12日にドイツ連邦共和国で起きたゼネストと「社会的市場経済」の標語の登場を取り上げたものです。 Generalstreik 1948: Der M…

ナチ・ドイツ「全国収穫感謝祭」の過去を記録するビュッケベルク記録・学習施設について

2021年11月25日、北ドイツ放送(NDR, Norddeutscher Rundfunk)のウェブサイトに、ナチ・ドイツの「全国収穫感謝祭(Reichserntedankfest)」(あるいは「帝国収穫感謝祭」)の地となったハーメルンのビュッケベルク(Bückeberg)に、記録・学習祈念施設の設…

現代奴隷制の世界地図――ローザ・ルクセンブルク財団より

2021年11月、ローザ・ルクセンブルク財団のウェブサイト、『奴隷化図説――強制労働と搾取についてのデータと事実(Atlas der Versklavung: Daten und Fakten über Zwangsarbeit und Ausbeutung)』という冊子の紹介記事が掲載されました。リンク先はこちらで…

フリードリヒ・エーベルト財団の『労働運動史研究年報』のオンライン化

ドイツ社会民主党系のフリードリヒ・エーベルト財団のウェブサイトに、労働運動史に関する雑誌がデジタル化され、オンラインで閲覧できるようになりました。いいですね。リンクはこちら。 JahrBuch für Forschungen zur Geschichte der Arbeiterbewegung, 20…

チューリヒ美術館でのビューレ・コレクションの来歴について――武器商人とナチ・ドイツ

チューリヒ美術館(Kunsthaus Zürich)のエミール・ビューレ(Emil Bührle)の美術収集品についての紹介記事です。 Niklas Maak, Das Kunsthaus Zürich zeigt die Sammlung des Waffenhändlers Emil Bührle, in: Frankfurter Allgemeine Zeitung, 3. Oktober…

「ノスタルジーの功罪――グローバル比較のなかの脱工業化の文化遺産」について

Zeithistorische Forschungen(現代史研究)の2021年第1号の特集テーマは「ノスタルジー」です。そこに掲載されたシュテファン・ベルガーさんの論考がオンライン上で読めます。 Stefan Berger, Vom Nutzen und Nachteil der Nostalgie: Das Kulturerbe der D…

住宅占拠運動の歴史――Rosalux Historyポッドキャストより

2021年9月27日、ローザ・ルクセンブルク財団が提供する歴史ポッドキャスト Rosalux History の第11回は、「住宅占拠運動の歴史」です。 Geschichte der Hausbesetzerbewegung, in: Rosalux History - Podcast, 27. September 2021. いまから40年前の1981年秋…