浅田進史研究室/歴史学

研究・教育・学会活動ノート

ジェンダー史|一般

ティナ・モドッティ展――ベルリン・クロイツベルクの写真展示場 f³ – freiraum für fotografieより

ベルリン・クロイツベルク地区のオラーニエンプラッツにある写真展示場 f³ – freiraum für fotografie (写真のための自由空間)で、「革命と情熱――ティナ・モドッティ」展が開催されています(2022年11月19日-2023年2月5日)。 Revolution und Leidenschaf…

HerStory――女性史のためのドイツ語ポッドキャスト

以前にこのブログでも、一部の放送を紹介した気がしますが、歴史上の女性を紹介するドイツ語ポッドキャスト、HerStory へのリンクを貼っておきます。 HerStory 最新の放送は、スペイン人征服者コルテスの通訳を担った女性、マリンチェについてです。これまで…

Lost Woman Art――絵画史を書き直すフェミニズム的ウェブサイト

あるSNSで、シャルロッテ・ザーロモン(Charlotte Salomon, 1917-1943)という女性画家のことを知りました。 ナチ支配から逃れてフランスのコート・ダジュールで亡命生活を送った彼女は、その18ヵ月の間に、1300以上のグワッシュ画を描きました。その略歴と…

イェナ大学ジェンダー史講座の抹消をめぐって――nd紙より

2022年9月26日、ドイツ語圏の左派系オンライン紙 nd に、イェナ大学のジェンダー史教授職が、デジタル人文学に置き換えられる予定となった経緯を探るインタビュー記事が掲載されました。タイトルは「大学政策――巻き添えとしてのジェンダー研究」です。 Tanja…

アレクサンドラ・コロンタイについて――ローザ・ルクセンブルク財団ウェブサイトより

2022年は、アレクサンドラ・コロンタイの生誕150周年です。2022年3月30日、ローザ・ルクセンブルク財団のウェブサイトでは、それを機に彼女を紹介する論説が掲載されました。 Anna Stiede, Alexandra Kollontais Einsatz für ein Ende der Einsamkeit, in: R…

反戦記念日としての国際女性デー――SoZより

『社会主義新聞(Sozialistische Zeitung、Soz)』の2022年3月号オンライン版に、国際女性デーを反戦記念日でもあると論じた、女性史家・活動家ギーゼラ・ノッツ(Gisela Notz)氏の寄稿が掲載されました。 Gisela Notz, Der Internationale Frauentag ist a…

ベルリンのフェミズム文書館FFBIZ、運営補助金の削減予算案に反対する公開書簡について

ベルリンにあるフェミニズム文書館FFBIZ(Das feministische Archiv FFBIZ)は、1978年に女性運動活動家たちによって設立され、1968年以降の女性運動史とそれから派生した社会・政治・芸術運動を記録することを目的に掲げています。さらに、19世紀末以降の女…

女性史からみたバウハウス――ローザ・ルクセンブルク財団ほかあれこれ

女性史の視点からバウハウスを振り返った本の紹介がローザ・ルクセンブルク財団のウェブサイトにアップされていました。2014年に公刊されたものですので、ちょっと昔の情報ですが。 Müller: Bauhaus-Frauen. Meisterinnen in Kunst, Handwerk und Design, Be…

女性音楽家の業績と報酬をめぐるジェンダー・ギャップ――デジタルドイツ女性アーカイブより

2020年5月28日、デジタルドイツ女性アーカイブのウェブサイトに、「出だしの音を奏でた女性――トップ業績とジェンダー(給与)ギャップ」という趣旨のタイトルの論説が掲載されました。つい最近気づきました。 Anne-Marie Bernhard/Martina Bick/Susanne Wosn…

ファシズムに舞台で抵抗した女性――俳優シュテラ・カドモンについて

2021年8月3日、ドイツ語雑誌 Jacobin のウェブサイトに、ナチ・ドイツとの「アンシュルス(合邦)」期のオーストリア・ウィーンの舞台で、ファシズムに抵抗した俳優シュテラ・カドモンについての記事が掲載されました。 Charlotte Morschhausen: Stella Kadm…

オーストリアの女性・レズビアン運動文書館STICHWORTについて

STICHWORT (キーワードの意)という名前の女性・レズビアン運動に関する文書館があります。2021年5月17日にデジタルドイツ女性アーカイブのウェブサイトに同館の取り組みとオーストリアにおける中絶法問題についての論説が掲載されました。 Margit Hauser (…

フェミニズム・ポッドキャストのリンク集――音楽学・音楽史家ズザンネ・ヴォスニツカ氏のHPより

女性視点の音楽と音楽史を専門とするズサンネ・ヴォスニツカ氏のホームページに、フェミニズム・ポッドキャストのリンク集が掲載されました。ドイツ語と英語のポッドキャストのリンク集ですが、合わせて50以上が紹介されています。以下にリンクを貼っておき…

1936年スペイン内戦・革命期の女性闘争と Mujeres Libres 誌のオンライン公開

2021年7月18日にローザ・ルクセンブルク財団のウェブサイトに、「1936年スペイン革命における女性闘争」というタイトルの短い論説が掲載されました。リンクはこちらです。 Vera Bianchi, Frauenkampf in der Spanischen Revolution 1936: Die Gruppe Mujeres…

デジタル人文学とジェンダー史についての会議報告

H-Soz-Kultというドイツ語圏の歴史学総合ウェブサイトがあります。 2021年5月5日、そのサイトに、2021年2月に4日間かけて開催された、「デジタル人文学とジェンダー史」の会議報告(英文)が掲載されました。 Pia Marzell, Tagungsbericht: Digital Humaniti…

南北戦争後の黒人女性活動家のポートレート――米国議会図書館デジタル化史資料より

2020年8月6日のローザ・ルクセンブルク財団歴史部門の情報発信で、オンライン・アート誌 Hyperallergic のサイトに、南北戦争後の黒人女性活動家のポートレートを紹介する記事を知りました。 Allison Meier, "Library of Congress Digitizes 19th-Century Ph…

フレデリック・ダグラス「奴隷にとっての独立記念日」演説についてのあれこれ

2020年7月4日、ローザ・ルクセンブルク財団「歴史」部門からの情報で、「奴隷にとっての独立記念日」の意味を問う、フレデリック・ダグラスの演説史料がインターネットで公開されていることを知りました。 Frederick Douglass, "What to the Slave Is the Fo…

女性参政権運動活動家スーザン・B・アンソニー――Daily Radical History「今日は何の日」に寄せて

今年のゼミにもフェミニズム関連の卒論を予定している人がいます。 指導する側の知識が心もとないので、ふだんから色々と気になる情報があったら書き留めるようにしています。 Daily Radical Historyのツイートで、6月17日は、1873年にアメリカ合州国女性参…

イギリス女性参政権運動の歴史に関連して――D・F・モンテフィオーリ(1851-1933年)

大学で経済史の講義を担当していますが、最近のフェミニズムの再評価の流れもあって、学生から欧米の参政権運動の歴史について尋ねられることが多くなりました。 Working Class Historyは、毎日、労働運動に関する情報を提供してくれており、そのなかには女…

イギリス男女平等賃金の歴史に寄せて――TUCのDageham Women's Strike紹介動画

2020年5月29日、イギリス労働組合会議(Trades Union Congress, TUC)は、ロンドン東部のダゲナム・フォード工場で1968年6月7日に始まった女性によるストライキの紹介動画をYoutubeにアップしました。*1 Dagenham Women's Strike このダゲナム・フォード工場…