浅田進史研究室/歴史学

研究・教育・学会活動ノート

ドイツ史|ジェンダー

マイ・アイムの「下からのコスモポリタニズム」――History Workshopより

先日、第40回日本ドイツ学会大会シンポジウムで報告してきました。「植民地主義、ホロコースト、想起の文化――いま『負の歴史』にいかに向き合うか」というものです。 そこで、マイ・アイム(May Ayim)について触れましたが、報告を準備している過程で、Hist…

1980年代のドイツ連邦共和国における母親センター運動について――デジタルドイツ女性アーカイブより

少し以前の記事ですが、2024年2月12日にデジタルドイツ女性アーカイブのウェブサイトに、「母親センター運動へのスポットライト――モニカ・イェッケルの遺稿」という記事が掲載されました。 Lisa Schug, Spotlight auf die Mütterzentrumsbewegung: Der Nachl…

インゲボルク・ガイスラーについて――ドイツ民主共和国期キリスト教平和運動の女性芸術家

2024年1月25日、デジタルドイツ女性アーカイブのホームぺージに、ドイツ民主共和国時代のキリスト教平和運動のなかで積極的に活動した女性芸術家、インゲボルク・ガイスラー(1941-2020年)について紹介する記事が掲載されました。 Ingeborg Geißler: Ein L…

ジェンダー・ペイ・ギャップの歴史と現在についてのドイツ語論文集

研究メモです。 2023年11月、ディーツ出版社より、ジェンダー・ペイ・ギャップの歴史と現在についての論文集が出版されました。 Wiebke Wiede / Johanna Wolf / Rainer Fattmann (Hg.), Gender Pay Gap, Bonn: J.H.W. Dietz Nachf., 2023. 研究だけではなく…

ヘンリエッテ・オーバーミュラー=ヴェネダイについて――ドイツ連邦文書館より

ドイツ連邦文書館では、2023年から1848・49年革命の125周年という企画を継続的に進めていますが、ヘンリエッテ・オーバーミュラー=ヴェネダイという女性運動家を取り上げる講演が、2024年4月18日に開催されました。 Henriette Obermüller-Venedey (1817-189…

フェミニズム文書館が始める長期の史料保存について――デジタルドイツ女性アーカイブより

これもだいぶ経ってしまった記事ですが、2023年11月22日、デジタルドイツ女性アーカイブのホームぺージに、ドイツ語圏のフェミニズム関連文書館がデジタル化による長期の史料保存プロジェクトを開始するという案内が掲載されました。 Susanne Knoblich (Hele…

ワルシャワ・ゲットーでの抵抗運動とある少女の経験についての本

メモです。 ローザ・ルクセンブルク財団のSNSの案内で、2023年に『炎のなかの若者――ワルシャワ・ゲットーにおける少女の抵抗と生存闘争』というタイトルの本について知りました。もとは2015年に出版された英語の本のドイツ語訳です。 Aliza Vitis-Shomron, J…

ドイツ民主共和国の女性作家を新/再発見する――デジタルドイツ女性アーカイブより

少し前の記事ですが、2023年12月22日と29日に、デジタルドイツ女性アーカイブのホームぺージに、ドイツ民主共和国時代の3人の女性作家を紹介する記事が相次いで掲載されました。以下にリンクを貼っておきます。 Reimann, Wander, Morgner: Autorinnenschaft …

ハンブルクの女性移民の「抵抗の歴史」について――デジタルドイツ女性アーカイブより

2023年11月27日に、デジタルドイツ女性アーカイブのウェブサイトに、「抵抗の(諸)歴史」というタイトルの論説が掲載されました。 Cäcilia Maag, Geschichte(n) des Widerstands, in: Digitales Deutsches Frauenarchiv, 27. November 2023. リード文では、…

ジェンダーと革命――2023年10月19日開催の討論動画より

2023年10月18-20日、ベルリンで "1923. Sattelzeit der Revolution – Umbrüche in Politik, Kultur und radikaler Gesellschaftskritik"(1923年――革命のはざま期 政治・文化・急進的社会批判における諸転換)という会議が開催されました。その企画の一部と…

デジタルドイツ女性アーカイブのオンライン開始5周年について

ドイツ語圏の女性運動史に関するポータルサイト、デジタルドイツ女性アーカイブ(Digitales Deutsches Frauenarchiv)が、2023年9月13日をもってオンライン開始5周年になりました。この団体のSNSで知りました。ポータルサイトには、それを記録したページがあ…

フーアマン『共同決定の歴史のなかの女性』――オープンアクセスの近刊書について

ドイツ労使関係における共同決定の歴史について、女性に焦点を当てた本を知りました。フーゴ・ズィンツハイマー労働・社会法研究所のシリーズの一冊でして、以下にリンクを貼っておきます。オープンアクセスになっています。 Uwe Fuhrmann, Frauen in der Ge…

The Palgrave Handbook of Communist Women Activist around the Worldについて

研究ノートです。 2023年1月に、世界における共産主義女性活動家についてのパルグレイヴ版ハンドブックが出版されました。関心をもちまして、出版社へのリンクを貼っておきます。 Francisca de Haan (eds.), The Palgrave Handbook of Communist Women Activ…

ドイツ民主共和国期の労働現場における性差別について――ドイツ連邦政治教育センターより

2023年10月4日、Deutschland Archiv (ドイツ・アーカイブ)オンライン版に、ドイツ民主共和国の工業経営における性差別の問題を取り上げた論説が掲載されました。 Henrike Voigtländer, Sexismus unter gleichberechtigten Werktätigen: Geschlecht und Her…

性科学研究所についてのヴァーチャル展示――ドイツ連邦文書館より

このブログで、以前にマグヌス・ヒルシュフェルトが設立した性科学研究所について扱った新聞記事を紹介したことがあります。 「1919年にベルリンに設立された性科学研究所について――Der Tagesspiegel紙の記事より」浅田進史研究室/歴史学ブログ、2021年2月1…

経営トップに占める女性の割合についての東西ドイツ比較――ターゲスシャウより

2023年7月25日、北ドイツ放送が制作し、第1ドイツテレビジョン(Der Erste)で放映されるターゲスシャウ(tagesschau)のホームぺージに、「西ドイツよりも東ドイツに多い女性上司」という番組の内容を説明する記事を知りました。 Warum gibt es im Osten me…

キッチン・ポリティクス――ローザ・ルクセンブルク財団ウェブサイトの書評より

「キッチン・ポリティクス――クィア・フェミニスト的介入」というシリーズ本がドイツ語で刊行されていることを知りました。2023年に刊行された『台所の新秩序』でもう5冊目とのことです。 この本について、ギーゼラ・ノッツさんがローザ・ルクセンブルク財団…

ドイツ女性運動を振り返るラジオ番組――南西ドイツ放送より

2023年5月17日、南西ドイツ放送より、「女性運動――選挙権からフェミニズム的外交政策まで」というタイトルのラジオ番組が放送されました。モデレーターとミュンヒェンにある連邦軍大学で近近現代史を担当するヘートヴィヒ・リヒターさんとの対話です(55分)…

ドイツ学術評議会によるジェンダー研究のいっそうの確立をもとめるプレスリリースについて

2023年7月10日、ドイツ学術評議会(Wissenschaftsrat)がジェンダー研究がいっそう普及することを求めるプレスリリースを発表しました。 Geschlechterforschung breiter verankern! Wissenschaftsrat nimmt Stellung zu Status und Weiterentwicklung des Fo…

1848年三月革命と女性解放――デジタルドイツ女性アーカイブより

2023年5月18日、デジタルドイツ女性アーカイブのホームぺージに、「1848年3月革命と女性解放」というタイトルの記事が掲載されました。 Märzrevolution 1848 und die Frauenemanzipation, in: Digitales Deutsches Frauenarchiv, 18. Mai 2023. 1848年革命か…

アパルトヘイトに抗議したドイツ福音主義女性運動について――デジタルドイツ女性アーカイブより

2023年5月22日、デジタルドイツ女性アーカイブに「連帯からボイコットへ」と題した短い論説が掲載されました。こちらは、1978年に始まった、ドイツ福音主義女性事業(Evangelische Frauenarbeit in Deutschland、略称EFD)のプロジェクト・グループ「南アフ…

追いやられた歴史としての女性の家運動――デジタルドイツ女性アーカイブより

今年4月、デジタルドイツ女性アーカイブに掲載された記事を紹介します。それは、女性に対する暴力に対抗して、自ら身を護るための女性運動であるルール地域における「女性の家」運動について語るものです。 Autonome Frauenhausbewegung. Eine verdrängte Ge…

アナ・ハーク(Anna Haag)について

ローザ・ルクセンブルク財団のSNSで、2023年7月10日がアナ・ハーク(Anna Haag)生誕135周年ということを知りました。アナ・ハークさんは、ドイツ語圏の女性の伝記をまとめているウェブサイト、FemBioでは、ジャーナリスト、作家、政治家、平和活動家として…

ナチ期のベルリンにおける抵抗と迫害についてのブログ

ナチ期のベルリンにおける抵抗と迫害について記録し伝える、"Black" & "Mieze" というブログを知りました。リンクを貼っておきます。 "Black" & "Mieze" Blog zu Widerstand und zu Verfolgung in der NS-Zeit ニコラス・バッセさんという修士号を取得された…

Arbeit-Bewegung-Geschichte(労働・運動・歴史)誌のプロレタリア女性運動特集

ドイツ語圏の学術雑誌、Arbeit - Bewegung - Geschichte(労働・運動・歴史)の2023年5月に刊行された第22巻第2号は、ドイツ帝政期・ヴァイマル期のプロレタリア女性運動特集です。 Töchter ihrer Klasse? Die proletarische Frauenbewegung im deutschen Ka…

マリア・ミースの追悼記事について

2023年5月15日、日本でも『国際分業と女性――進行する主婦化』(奥田暁子訳、日本経済評論社、1997年)や共著の『世界システムと女性』(古田睦美・善本裕子訳、藤原書店、1995年)で知られる、マリア・ミースさんが亡くなりました。 エラスムス・ロッテルダ…

労働と性――オーストリア歴史学雑誌の特集より

2023年4月11日、オーストリアの歴史系学術雑誌、Österreichische Zeitschrift für Geschichtswissenschaften (OeZG) のホームページに、「OeZGにおける性、労働、不平等」というタイトルの記事が掲載されました。 Jessica Richter/ Tim Rütten, Geschlecht, …

レズビアン・ビジビリティ・デイについて――i.d.a.より

レズビアン・女性に関する文書館・図書館・資料館の連合組織、i.d.a(Dachverband deutschsprachiger Lesben-/Frauenarhive, -bibliotheken und-dokumentationsstellen)の企画については、これまでもいくつかこのブログで紹介してきました。*1 このウェブサ…

ベルタ・タールハイマーについて――Frauen & Geschichte Baden-Württembergより

以前にこのブログで、Frauen & Geschichte Baden-Württemberg e.V. (女性と歴史・バーデン=ヴュルテンベルク 社団法人)のウェブサイトを紹介しました。 「『女性と歴史・バーデン=ヴュルテンベルク』ウェブサイトについて」浅田進史研究室/歴史学ブログ…

赤い足跡――女性労働者(と男性労働者)の歴史に力点をおいたドイツ語ウェブサイト

"Rote Spuren: Interessiert an der Geschichte der Arbeiterinnen und Arbeiter(赤い足跡――女性労働者および男性労働者の歴史に関心を払う)"というウェブサイトにたどり着きました。 Rote Spuren: Interessiert an der Geschichte der Arbeiterinnen und …