浅田進史研究室/歴史学

研究・教育・学会活動ノート

学会関係、若手研究者問題

日本学術会議「法人化」問題シンポジウムについて

2024年7月27日(土)に「日本学術会議の法人化は社会と学問をどう変えるのか」が早稲田大学で、オンライン併用形式で開催されます。詳細は大学フォーラムのXアカウントよりこちらからどうぞ。 【ご案内】共同企画シンポジウム 「日本学術会議の法人化は社会…

ドイツにおける研究者の任期付きの雇用形態を止めさせるためのキャンペーンについて

すでにキャンペーン開始から半年が過ぎているようです。WeAct!という署名サイトのサービスを利用して、"Bündnis gegen Dauerbefristung in der Wissenschaft(学術における有期雇用反対同盟)"という団体が、ドイツ連邦教育研究大臣および関係連邦議会委員会…

ドイツの博士課程向け奨学金引上げを求める公開書簡について

2023年9月13日、ドイツの日刊紙『ターゲスシュピーゲル』オンライン版で、ドイツの博士課程の学生が「奨学金引上げネットワーク」を設立し、教育研究大臣宛に公開書簡をオンライン上で発表することで、よりよい労働条件を求めている、という記事を知りました…

metoohistory――第54回ドイツ歴史家大会における特別部会案内

2023年9月19日-22日まで、ライプツィヒにて第54回ドイツ歴史家大会が開催されましたが、その2日目、9月20日11時30分-13時の間で、「ミー・トゥー・ヒストリー――ドイツ学術体制における権力濫用についての討論会」が開催されました。その趣旨説明へのリンク…

新しい下からの歴史のために――L.I.S.A.より

以前に、このブログで、ゲルダ・ヘンケル財団L.I.S.A.学術ポータルで掲載された「ユートピア――歴史学の未来」というテーマを掲げて、若手歴史家の投稿を呼びかける試みを紹介しました。 そこに「新しい下からの歴史のために」というタイトルの投稿を見かけた…

ドイツ学術評議会によるジェンダー研究のいっそうの確立をもとめるプレスリリースについて

2023年7月10日、ドイツ学術評議会(Wissenschaftsrat)がジェンダー研究がいっそう普及することを求めるプレスリリースを発表しました。 Geschlechterforschung breiter verankern! Wissenschaftsrat nimmt Stellung zu Status und Weiterentwicklung des Fo…

Society for the Study of Labour Historyよりチチェスター大学歴史科目削減についての声明

2023年8月7日、労働史を専門とする学会 Society for the Study of Labour History が、現在チチェスター大学が進める、アフリカおよびアフリカ系ディアスポラの歴史に関する修士研究科目および学部生向け近代史科目の削減を憂慮する声明を出しました。 Unive…

日本学術会議のあり方をめぐる大学フォーラムの見解について

「大学の危機をのりこえ、明日を拓くフォーラム」を掲げる大学フォーラムに賛同しています。2023年7月27日、同フォーラムは以下の見解を公表しました。 【見解】政府による「日本学術会議の在り方に関する有識者懇談会」の設置について ―内容的にも組織的に…

ストライキ・社会紛争研究の学会 IASSC について

International Association Strikes and Social Conflicts (IASSC) という学会を知りました。 Strikes & Social Conflicts IASSC のトップページには、学際的、グローバル、長期・歴史的、非ヨーロッパ中心主義的パースペクティヴにおいて、労働・社会紛争に…

歴史家のためにMastodonを紹介するドイツ語記事

ふたたびドイツ語圏の人文社会科学系プラットフォーム、Hypothesesに掲載された記事の紹介です。 Mareike König: Tröten über Droysen. Ein Mastodon-Leitfaden für Historiker:innen, in: Hypotheses, 20. November 2022, aktualisiert 25. Januar 2023. 表…

L.I.S.A.学術ポータル「ユートピア――歴史学の未来」の試み

2023年5月9日、ドイツのゲルダ・ヘンケル財団L.I.S.A.学術ポータルで、「ユートピア――歴史学の未来」というテーマへの投稿呼びかけが掲載されました。 Utopia. Die Zukünfte der Geschichtswissenschaft, in: L.I.S.A. Wissenschaftsportal Gerda Henkel Sti…

社会史国際研究所のESSHCについて

オランダのアムステルダムにある社会史国際研究所(International Institute of Social History)が主催する「第14回ヨーロッパ社会科学史会議(European Social Science History Conference, ESSHC)」が4月12-15日にスウェーデンのヨーテボリ大学で開かれ…

キャンペーン「日本学術会議法の『改悪』に反対しましょう!」の紹介

研究仲間であり、発起人の一人から「日本学術会議法の『改悪』に反対しましょう!」というキャンペーンをお知らせいただきました。こちらでも紹介しておきます。 キャンペーン · 日本学術会議法の「改悪」に反対しましょう! · Change.org 日本学術会議は学…

イェナ大学ジェンダー史講座の抹消をめぐって――nd紙より

2022年9月26日、ドイツ語圏の左派系オンライン紙 nd に、イェナ大学のジェンダー史教授職が、デジタル人文学に置き換えられる予定となった経緯を探るインタビュー記事が掲載されました。タイトルは「大学政策――巻き添えとしてのジェンダー研究」です。 Tanja…

ドイツ歴史家連盟による歴史学博士課程のネットワーク化への呼びかけについて

2022年7月11日、ドイツ歴史家連盟(Verband der Historiker und Historikerinnen Deutschlands)のホームページに、歴史学で博士号取得を目指す博士課程院生に向けて、ネットワーク化を呼びかける文書が掲載されました。 VHD: Aufruf zur Vernetzung an Prom…

ストップ・カット!――ドイツ学術交流会とアレクサンダー・フォン・フンボルト財団予算削減に反対する公開書簡について

2022年7月12日、ドイツ学術交流会とアレクサンダー・フォン・フンボルト財団の予算削減方針に反対する、"Stop the Cuts! Offener Brief gegen Kürzungen bei DAAD und AvH"という公開書簡が公表されました。 Stop the Cuts! Offener Brief gegen Kürzungen b…

世界の大学におけるジェンダー平等政策の遅れについて――Times Higher Educationより

Times Higher Educationというウェブサイトに、「ほとんどの大学がジェンダー平等政策の証拠を示すことに失敗する」というタイトルの記事が掲載されました。世界大学ランキングを公表するウェブサイトで、その点では賛同できないのですが、論説のテーマは重…

オーラル・ヒストリー協会のハラスメント・ポリシーについて

学会のハラスメント対策について勉強しています。 今回は Oral History Association (OHA) のハラスメント・ポリシーについて、そのポイントを確認していきます。 OHA Harassment Policy and Procedures | Oral History Association まず構成についてです。 …

ハラスメントと「学問の自由」について――Geschichte der Gegenwartより

ひきつづきオンライン・ハラスメントについての勉強ノートです。 以前に、ドイツ語歴史ウェブサイト、Geschichte der Gegenwart(現在の歴史)に掲載された論説 「神話ではなく権力関係を――学問の自由の解放的理解のために(Machtverhältnisse statt Mythen.…

AAS(アジア研究協会)によるオンライン・ハラスメントに関する声明

オンライン・ハラスメントについて勉強中です。 2021年9月29日、Association for Asian Studies(AAS、アジア研究協会)がオンライン・ハラスメントに関する声明をウェブサイトにて公表しました。 Northeast Asia Council Statement on Academic Integrity a…

アメリカ歴史学会(AHA)のオンライン・ハラスメントに対処するための指針について

オンライン・ハラスメントについて色々と勉強する必要がありまして、2019年6月にアメリカ歴史学会(American Historical Association、AHA)が採択・公表したガイドラインの内容を要約しておきます。 American Historical Association (2019) Guide for Deal…

2020年度歴研大会特設部会を終えて

はじめに 歴研大会特設部会の準備 打ち合わせで議論していたこと、言い残したこと 提言作成に向けて はじめに 10月半ばまでこのブログで、2020年度歴史学研究会大会特設部会「『生きづらさ』の歴史を問うII――若手研究者問題について考える」に向けた準備ノー…

2020年度歴研大会特設部会準備ノート(14)――「歴史学と若手研究者問題」歴史学研究会編『第4次現代歴史学の成果と課題』(2017年)の振り返り

はじめに 1 人文科学系・社会科学系および「史学」の大学入学者数の推移 2 人文科学系学科別大学入学者数の推移 3 国公私立別の「史学」大学入学者数の推移 4 国公私立大学の授業料・入学料の推移(1975-2017年度) 5 2013・2016年度人文社会科学系大学教員…

2020年度歴研大会特設部会準備ノート(13)――「歴史学のなかの若手研究者問題」『歴史評論』第804号(2017年4月)の振り返り

はじめに 1 1980~2016年度人文社会科学系本務教員数・兼務教員数および1人当たり学生数の推移 2 2019年度人文社会科学系博士課程卒業者の進路状況 3 全国大学院生協議会『2019年度大学院生の研究・生活実態に関するアンケート調査報告書』について 4 研究資…

2020年度歴研大会特設部会準備ノート(12)――東歴研シンポコメント、大学・大学院進学率および高等教育機関への公私費負担の国際比較

1.東歴研コメントについて 2.「低学歴社会」としての日本――高等教育機関(学士号相当以上)の進学率の推移 3.高等教育機関への公財政支出の対GDP比とその公私負担の割合 1.東歴研コメントについて 2015年3月22日に東京歴史科学研究会が主催した緊急シン…

2020年度歴研大会特設部会準備ノート(11)――人文科学分野および「史学」専攻の大学院生数と男女比の推移(1992-2019年度)

はじめに 1 人文科学分野各専攻の大学院生数の推移(1992-2019年度) 2 人文科学分野および「史学」の男女別大学院生数・男女比の推移(1992-2019年度) 所感 はじめに 前回、日本歴史学協会若手研究者問題検討委員会がウェブ・アンケート調査を実施するま…

2020年度歴研大会特設部会準備ノート(10)――日歴協ウェブアンケート中間報告会の実施まで

はじめに 1 日歴協若手研究者問題検討委員会の設置へ 2 日歴協若手研究者問題検討委員会の実質的な活動開始へ 3 日歴協ウェブ・アンケート調査とその問題点 4 2017年2月の中間報告書の作成と3月中間報告会まで 所感 はじめに 今回は、日本歴史学協会(以下、…

2020年度歴研大会特設部会準備ノート(9)――日本歴史学協会若手研究者問題検討委員会の発足まで

はじめに 1 なぜ日本歴史学協会に若手研究者問題検討委員会の設置を提案したのか 2 提案の内容 (1)提案の理由 (2)設置形態、財源、活動内容に関する提案 3 日本歴史学協会若手研究者問題検討委員会の発足 所感 はじめに 2020年12月6日に予定されている歴…

2020年度歴研大会特設部会準備ノート(8)――「西洋史若手研究者問題アンケート調査最終報告会」(2015年)の振り返り

はじめに 1 西洋史若手研究者問題ワーキンググループの提言 1)さらなる正確な現状の把握にむけて 2)経済的な問題について 3)研究環境について 4)ハラスメントへの対策と防止策について 5)若手研究者の家族形成の難しさについて 6)日本歴史学協会による…

2020年度歴研大会特設部会準備ノート(7)――現代史研・東欧史研・近現研共催「西洋史若手研究者問題を考える」(2014年)の振り返り

はじめに 1 当日のプログラム 2 立場別報告書の論点整理 3 コメントの振り返り (1)上村コメントについて 「史学」大学院生数と志願者数の推移 所感――とくにキャリアパスについて (2)辻コメントについて いま、「若手研究者問題」を考えるということ アン…