浅田進史研究室/歴史学

研究・教育・学会活動ノート

植民地主義・帝国主義|一般

「歴史家論争2.0」――マイケル・ロスバーグの論説より

「現在の歴史(Geschichte der Gegenwart)」というドイツ語のウェブサイトがあります。 Geschichte der Gegenwart このサイトに、2020年9月23日、カリフォルニア大学ロサンゼルス校のホロコースト史研究者、マイケル・ロスバーグ(Michael Rothberg)氏の論…

1920年「東方諸民族大会」から100周年――ローザ・ルクセンブルク財団ウェブサイト記事より

2020年8月28日、ローザ・ルクセンブルク財団ウェブサイトに、100年前に開催された「東方諸民族会議」を記念する論説が掲載されました。 Mario Kessler, Sieben Tage Empowerment: Vor 100 Jahren tagte in Baku der antikoloniale "Kongress der Völker des …

ドイツにおける植民地記念碑をめぐる論争――ハンブルクのビスマルク像ほか

2020年はブラック・ライヴズ・マター運動の追い風を受けて、植民地支配の過去を顕彰するような記念碑をめぐって世界各地で大きな議論が起きた年として記録されることでしょう。 2020年6月、イギリスのブリストルではエドワード・コルストン像が引き倒され*1 …

ポストコロニアル・ベルリン――「歴史を消し去りたいのではない」

ブラック・ライヴズ・マター運動は、ドイツでの植民地支配の歴史との向き合い方をめぐる議論に火をつけた感があります。 2020年8月7日、Norddeutscher Rundfunk (北ドイツ放送)のラジオ&テレビ局のウェブサイトで、Berlin Postkolonial という団体のスポ…

Radical Online Collections and Archivs について――New Historical Expressより

New Historical Expressというウェブサイトを知りました。 New Historical Express このウェブサイトを運営しているエヴァン・スミス氏は、南オーストラリア州のフリンダース大学で歴史学のリサーチ・フェローです。イギリスの共産党および戦後の反人種主義…

ドイツにおけるブラック・スタディーズの緊急性にかんする7つのテーゼ――Generation Adefraより

Generation Adefraというウェブサイトを知りました。このサイトを運営するADEFRA e. V. はドイツの黒人女性による、黒人女性のための「文化政治フォーラム(ein kulturpolitisches Forum)」と説明されています。 Generation Adefra - Home ドイツにおける黒…

フランツ・ファノンについて――ドキュメンタリーほか

Piet Hansenさん――とくに知人でも何でもありませんが――が、2020年7月20日にフランツ・ファノン(Frantz Fanon, 1926年7月20日ー1961年12月6日)の95回目の誕生日に寄せて、1996年に撮影されたドキュメンタリー映像の情報を発信していました。 FRANTZ FANON: …

ファシズム理論の本――Mathias Wörsching, Faschismustheorien (2020)

日本学術会議会員候補者の任命拒否問題の対応、歴史学の若手研究者問題関連の企画、またふつうに原稿の締切、校正など、ちょっと頭が追いつかない日々になってしまいました。 久しぶりの投稿です。2020年7月14日にローザ・ルクセンブルク財団のウェブサイト…

W・E・B・デュボイスのヨーロッパ旅行ルート(1892-1894年)――Helmut Walser Smithさんのウェブサイトより

数多くの研究業績をもつドイツ近現代史研究者、Helmut Walser Smithさんのホームページに、W. E. B. デュボイスが1892年から1894年にかけてヨーロッパを旅行したルートを記した地図がアップされました。HWS Mapsと題されたページに掲載されています。 The Tr…

「植民地なき植民地主義」としてのスイス――Neue Züricher Zeitungのインタビュー記事より

2020年7月10日、Neue Züricher Zeitung(新チューリヒ新聞)のウェブサイトに、植民地期インドを主な研究領域として、トランスナショナル史・グローバル史に取り組むハラルド・フィッシャー=ティネ(Harald Fischer-Tiné)氏へのインタビュー記事が掲載され…

金属製の拘束具と手錠――人種差別的な警察行動における英米間「特別な関係」について

2020年7月9日、History Workshopのウェブ・サイトに人種主義的な警察行動についての歴史を振り返る論説が掲載されました。 Joseph Yannielli and Christine Whyte, "Shackles and Handcuffs: The 'Special Relationship' of Racist Policing", July 9, 2020,…

カント像を撤去すべきか否か――taz紙の記事より

2020年6月26日、 taz 紙にカント像を撤去すべきではない、という主張の記事が掲載されました。リンク先はこちらです。 Immanuel Kant und der Rassismus: Lasst das Denkmal stehen - taz.de ブラック・ライヴズ・マター運動を機に、世界各地で人種主義・植…

イギリスの博物館とBlack Lives Matter運動――BBC Newsより

2020年6月29日に、BBC Newsのウェブサイトで、「どのようにイギリスの博物館がブラック・ライヴズ・マターに応えているのか」と題した論説が掲載されました。 How UK museums are responding to Black Lives Matter この論説には、「ブラック・ライヴズ・マ…

「反ファシズム小史」について――スミソニアン・マガジン誌のウェブサイトより

ローザ・ルクセンブルク財団からの情報で、2020年6月24日、『スミソニアン・マガジン(Smithsonian Magazine)』という雑誌のウェブサイトに、「反ファシズム小史」と題した論説が掲載されましたことを知りました。 James Stout, A Brief History of Anti-Fa…

ウォルター・ロドニー――2020年6月13日Daily Radical History「今日は何の日」に寄せて

南北問題・従属理論に関心のある人であれば、ウォルター・ロドニー(Walter Rodney)の名前を聞いたことがあるでしょう。*1 Daily Radical Historyのツイートで、6月13日は1980年にガイアナ共和国歴史家・活動家ウォルター・ロドニーが首都ジョージタウンで…

ホロコーストとBlack History Matters――ノイエンガメ強制収容所記念館より(2020年8月18日更新)

はじめに Anton de Komについて はじめに ハンブルク近郊にナチのホロコーストを追悼・記録・検証する施設、ノイエンガメ強制収容所記念館があります。*1 同施設のウェブサイトはとても充実しています。そして同時に、SNSによる発信も積極的に行われています…

バスティオン・ポイント――ニュージーランドのマオリの歴史に関連して

ドイツ植民地主義を研究する立場から、オセアニア地域での先住民権利回復運動に関する歴史についても、関心をもっています。 Working Class Historyより、労働運動史にとって「今日は何の日」という情報が発信されていますが、2020年5月25日には、先住民関連…