植民地主義・帝国主義|一般
2024年10月、Radical Histoy Reviewの第150号の特集が公刊されました。グローバル・サウスから出版されてきた反植民地的定期刊行物をテーマにしています。気になりましたので、リンクを貼っておきます。 "Revolutionary Papers: Anticolonial Periodicals fr…
2024年9月13日から2025年1月19日まで、スイス国立博物館/チューリヒ州立博物館(Schweizerisches Nationalmuseum / Landesmuseum Zürich)で、「コロニアル――スイスのグローバルな絡み合い(kolonial – Globale Verflechtungen der Schweiz)」という展示会…
2024年7月、冷戦期のヨーロッパにおける反ファシズムをテーマにした研究書が公刊されました。オープンアクセス版があります。以下に出版社ウェブサイトの該当ページへのリンクを貼っておきます。 Maximilian Becker, Antifaschismus und Kalter Krieg: Die i…
先日、第40回日本ドイツ学会大会シンポジウムで報告してきました。「植民地主義、ホロコースト、想起の文化――いま『負の歴史』にいかに向き合うか」というものです。 そこで、マイ・アイム(May Ayim)について触れましたが、報告を準備している過程で、Hist…
2024年は南アフリカにおけるアパルトヘイト体制の終焉から30年であり、またアフリカ分割で知られるベルリン会議から140年になります。それに関連して、「闘争――ベルリンへ亡命した南部アフリカ人(1884-1994年) 反植民地抵抗110年」という展示会が、5月9日…
研究メモです。 2024年4月5日、ローザ・ルクセンブルク財団のテューリンゲン局より、「再移民(Remigration)」という概念の歴史的な展開について討論したYouTube動画がアップされました。 Kritische Geschichte des Begriffs "Remigration" - Annegret Schü…
2024年3月12日、ローザ・ルクセンブルク財団が主催となって、以下の2冊にの著者を交えた討論会が開催されました。 Brigitte Studer, Reisende der Weltrevolution: Eine Globalgeschichte der Kommunistischen Internationale, Berlin: Suhrkamp, 2020. Regi…
研究メモです。 2023年11月23日に社団法人エーリヒ=ツァイガー=ハウスが "Holocaust und Kolonialismus – Deutungskämpfe um das Erinnern(ホロコーストと植民地主義――記憶をめぐる解釈闘争)"という題目でシンポジウムを開催しました。 Holocaust und Ko…
ローザ・ルクセンブルク財団のウェブサイトで、1968年8月のソ連による「プラハの春」の弾圧と1973年9月に起きたチリにおけるアジェンデ政権に対する軍事クーデタを振り返る、特集サイトが開設されました。 Dossier: Demokratischer Sozialismus, in: Rosa-Lu…
2023年5月22日、デジタルドイツ女性アーカイブに「連帯からボイコットへ」と題した短い論説が掲載されました。こちらは、1978年に始まった、ドイツ福音主義女性事業(Evangelische Frauenarbeit in Deutschland、略称EFD)のプロジェクト・グループ「南アフ…
Twentieth Century Communism という学術誌の第24号(2023年)が公刊されまして、「コミンテルン時代における共産主義反人種主義・反植民地主義」特集です。 "Communist anti-racism and ant-colonialism in the Comintern era," Twentieth Century Communis…
2023年5月、グローバル労働史研究を掲げるオランダの労働史家マルセル・ファン・デア・リンデン氏がこれまでに発表してきた論文を一冊にまとめた論文集がオープンアクセスで刊行されました。 Marcel van der Linden, The World Wide Web of Work: A hisotry …
ウィーンで刊行されている左派系評論誌『ターゲブーフ(Tagebuch、日記・日誌の意)』のホームページにあるブログ欄に、「サバルタンと歴史の解放」というタイトルの記事が掲載されました。 Jens Kastner, Subalterne und die Befreiung der Geschichte, in:…
在外期間中、見逃していましたが、ヴィンセント・ベヴィンス『ジャカルタ・メソッド』の日本語訳が2022年4月に出版されていたんですね。 ヴィンセント・ベヴィンス『ジャカルタ・メソッド ――反共産主義十字軍と世界をつくりかえた虐殺作戦』竹田 円訳、河出…
だいぶ以前の記事ですが、2019年3月22日にローザ・ルクセンブルク財団ウェブサイトに、「共産主義が黒になったとき――共産主義インターナショナルにおけるパン・アフリカニズムと反植民地主義」という題の論説が掲載されました。 Matt Williams, "When Commun…
2022年11月8日、ローザ・ルクセンブルク財団のウェブサイトで、ローザ・ルクセンブルクの著作のオンライン化が完成したというニュースが掲載されました。カール・ディーツ出版社がデジタル版を公表しました。オープンアクセスです。 Luxemburg-Werke jetzt v…
ドイツにリット出版社(Lit Verlag)という学術向け出版社があります。今年、その出版社から、『ドイツ民主共和国におけるアフリカ民族会議(ANC)のメンバーの亡命――冷戦期における連帯をめぐるトランスナショナルな交差の歴史』というタイトルの本が刊行さ…
2022年9月16日、ドイツの左派系メディア taz 紙より、40年前に起きたレバノンの首都ベイルート近郊のパレスチナ難民キャンプ、シャティーラとサブラで3日間に及んだ虐殺事件、いわゆる「サブラ・シャティーラの虐殺」(1982年9月16-18日)についての記事が…
研究メモです。 すでに終わっていますが、2022年10月21-22日の2日間にわたって、ドイツのハインリヒ・ベル財団ほか主催で、「脱植民地化――グローバル化した世界のポスト帝国的視角」というシンポジウムが開催されました。シンポジウムのプログラムは以下の…
少し前になりますが、2022年12月7日23日にドイツ語圏の歴史学系総合ポータルサイト H-Soz-Kult に、ハンブルクのローテンバウム博物館で開催された「ベニン――略奪された歴史」という展示評が掲載されました。 Isabel Eiser: Rezension zu: Benin. Geraubte G…
研究メモです。 以前に、マイケル・ロスバーグさんの『多方向的記憶』について紹介しました。 「『歴史家論争2.0』――マイケル・ロスバーグの論説より」浅田進史研究室/歴史学ブログ、2021年1月20日 2022年7月4日、ローザ・ルクセンブルク財団のホームページ…
2022年6月21日に「いかにヨーロッパにいる黒人が組織化し始めたか」というタイトルの論説が掲載されました。ベルリンで6月10日-12日に開催された「ブラック・ヨーロッパ」という会議の英文報告です。関心のある方はどうぞ。 Femi Awoniyi, How Black People…
研究ノートです。 2022年3月24日、ローザ・ルクセンブルク財団のウェブサイトに、「補償の三角形――アルジェリア、フランス、ドイツについての小論」という論説が掲載されました。 Claus Leggewie, Reparationsdreieck, in: Rosa-Luxemburg-Stiftung, 24. Mär…
2022年5月13日、「世界における西欧近代」を研究テーマとするクリストフ・カルターさん(ノルウェーのアグデル大学)が、Cambridge Core Blogに「脱植民地化について」と題する論考を投稿しました。 Christoph Kalter, "On decolonization," in Cambridge Co…
1945年5月8日から6月末まで、アルジェリアのセティフとその近郊を中心に発生した虐殺は、「セティフの虐殺」と呼ばれますが、この出来事についての論説が、2022年5月6日にローザ・ルクセンブルク財団ホームページに掲載されました。 Mehdi Lallaoui, Sétif, …
2022年5月、ローザ・ルクセンブルク財団に、「流れに抗して」と題して、1870・71年の普仏戦争、もうドイツでは独仏戦争と呼ばれるのが一般的になったこの戦争で、戦争反対の立場を採った社会主義者に焦点をあてた論説が掲載されました。その紹介ページへのリ…
このブログでは、ローザ・ルクセンブルク財団の歴史ポッドキャストRosalux Historyに投稿された音声放送を紹介してきました。今回は、第17回「植民地主義の終焉」についてです。以下のリンク先から視聴できます。 Rosalux History - Rosa-Luxemburg-Stiftung…
2021年12月に、ローザ・ルクセンブルク財団のウェブサイトに、『中央アジアにおけるソ連的なるものの理解』というタイトルの論文集のPDF版ががアップされました。いまのところ、PDF版が自由にダウンロードできます。 Oksana Šatalova / Georgij Mamedov (Hrs…
ベルリン州政府は、2022年4月12日のプレスリリースで、パン・アフリカ主義活動家ヨーゼフ(ジョゼフ)・エクウェ・ビレ(Joseph Ekwe Bilé, 1892-1959)がベルリン記念銘板で顕彰すると発表しました。そして、4月21日に記念式典が開催されました。 プレスリ…
2022年4月12日、パリのドイツ歴史研究所のアフリカ現代史研究者であるローベルト・ハインツェさんによる「グローバルなオルタナティヴとしての第三世界」というタイトルの論説が、ak(analyse & kritik)という左派系ドイツ語新聞ウェブサイトに掲載されまし…