浅田進史研究室/歴史学

研究・教育・学会活動ノート

2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧

1848年革命後のドイツの女性と市民層の女性運動――ドイツ連邦政治教育センターより

ドイツ連邦政治教育センター(Bundeszentrale für politische Bildung)のウェブサイトに、ドイツ女性運動家ルイーゼ・オットー=ペータース(Louise Otto-Peters, 1819-1895)についての特集号が掲載されていることに気づきました。 Louise Otto-Peters, in…

女性運動家マリアンネ・ヴェーバーの生誕150周年特集記事――Deutschlandfunkより

2020年8月2日、ドイツのラジオ放送局ドイチュラントフンク(Deutschlandfunk)のウェブサイトで、 マリアンネ・ヴェーバー(Marianne Weber, 2. August 1870 - 12 März 1954)生誕150周年特集記事が掲載されました。 Monika Köpcke, Kämpferin für die Fraue…

ナチ体制下のシンティ・ロマ虐殺について―― der Freitag紙より

2020年8月2日、ドイツの週刊新聞 『デア・フライターク』(der Freitag、金曜日) にナチ体制下のシンティ・ロマ虐殺について、「沈黙を破る」と題された記事が掲載されました。8月2日は2015年にEUがシンティ・ロマの犠牲者を追悼する記念日に定められていま…

女性移民およびアフリカ系ディアスポラからみたドイツ再統一――デジタルドイツ女性アーカイブより

また、今回も東西ドイツ統一30周年企画に関する記事の紹介です。 デジタルドイツ女性アーカイブのウェブサイトで、女性移民およびアフリカ系ディアスポラからみたドイツ再統一についての討論会記事が掲載されました。リンク先はこちらになります。 Eine Koop…

東西ドイツ統一と東ドイツ女性の多様な経験――MONAliesAのインタビュー・プロジェクト

1989・90年のドイツ統一から30年ということで、デジタルドイツ女性アーカイブのウェブサイトでは、現在、色々な取り組みがアップされています。 今回は、1990年の東西ドイツ間の「通貨・経済・社会同盟」がドイツ民主共和国の女性にとっていかに多様な意味を…

ドイツ植民地主義関連記念碑の地図化プロジェクト――taz紙よりSimone Dede Ayivi氏インタビュー記事

今年はブラック・ライヴズ・マター運動が世界的に広がりました。それは同時にかつての植民地支配国に残存する植民地主義的痕跡を再検討する契機にもなっています。 ドイツ植民地主義に関しては、関連する記念碑をインターネット上で地図化するプロジェクト "…

デジタルドイツ女性アーカイブ――「今日は何の日」ドイツの女性活動家紹介(2022年6月25日更新)

はじめに Digitales Deutsches Frauenarchiv(デジタルドイツ女性アーカイブ)のウェブサイトには、「Akteurinnen der Frauenbewegung(女性運動の女性活動家)」というページがあります。「女性なくして女性運動なし」という文言からリード文が始まります。…

『インド日記』――1912・13年ベルリンの女権論者アナ・パップリッツの旅行記について

19世紀末から20世紀初頭にかけて、ベルリンでの売春禁止運動に積極的に関与した女権論者で文筆家アナ・パップリッツ(Anna Pappritz, 1861-1939)という人がいます。 1912年11月から1913年2月にかけて、パップリッツはセイロン・インド・カイロに旅行してお…

第一次世界大戦後の帰属をめぐる東西プロイセン地域での住民投票――ドイツ連邦文書館ウェブサイトより

ドイツ連邦文書館のウェブサイトには、「ヴァイマル共和国――最初のドイツ民主政」と題した、同文書館所蔵の関連資料についての特集ページが作成されています。 Weimarer Republik - Die erste deutsche Demokratie. Ein Themenportal des Bundesarchivs mit …

戦後75年、ドイツの記憶をめぐる政治について――ローザ・ルクセンブルク財団ウェブサイトより

2020年7月に、戦後75年を記念して戦争とナチ支配をめぐる記憶に関する小冊子が、ローザ・ルクセンブルク財団のウェブサイトに掲載されました。リンク先は以下の通りです。PDFのマークがあるアイコンをクリックしてください。 Jan Korte, Umkämpftes Gebiet: …

「世界で最も美しい本屋」――デア・シュピーゲル紙より

2020年7月23日、ドイツの週刊誌『デア・シュピーゲル(Der Spiegel)』誌のホームページに「世界で最も美しい本屋」という記事が掲載されました。リンク先はこちらになります。 Die schönsten Buchläden der Welt von Stuart Husband und Horst A. Friedrich…

家族の問題としての普仏戦争――Hypothesesより

「人文社会科学系の研究ブログのためのプラットフォーム」を掲げるHypothesesというサイトを、ローザ・ルクセンブルク財団の情報から知りました。英語・フランス語・ドイツ語・スペイン語の各論説がオープンアクセスで閲覧できます。 Hypotheses そのサイト…

『ドイツ再統一後の東ドイツの歴史家たち』(2017年)について

研究のためのメモ書きです。 Sunny Pressから2017年にハードカバー版、2018年にペーパーバック版として、以下の論集が公刊されています。 Axel Fair-Schulz/ Mario Kessler (eds.), East German Historians since Reunification: A Discipline Transformed, …

ドイツ革命期労働運動の地域史――現ザクセン=アンハルト州の事例から

2020年7月18日、ローザ=ルクセンブルク財団のウェブサイトに以下の冊子が掲載されました。自由にダウンロードできます。リンク先は以下の紹介ページからどうぞ。 Vincent Streichhahn, Zur Geschichte der Arbeiterbewegung im heutigen Sachsen-Anhalt 191…

ドイツにおけるブラック・スタディーズの緊急性にかんする7つのテーゼ――Generation Adefraより

Generation Adefraというウェブサイトを知りました。このサイトを運営するADEFRA e. V. はドイツの黒人女性による、黒人女性のための「文化政治フォーラム(ein kulturpolitisches Forum)」と説明されています。 Generation Adefra - Home ドイツにおける黒…

ハインリヒ・ヒムラーの業務日誌(1941・42年)のフリーアクセス――ハンブルク現代史研究所より

2020年7月20日、ハンブルク現代史研究所(Die Forschungsstelle für Zeitgeschichte in Hamburg)のウェブサイトに、ハインリヒ・ヒムラーの業務日誌(1941・42年)の公刊史料がアップされました。自由にダウンロードできます。 Der Dienstkalender Heinrich…

フランツ・ファノンについて――ドキュメンタリーほか

Piet Hansenさん――とくに知人でも何でもありませんが――が、2020年7月20日にフランツ・ファノン(Frantz Fanon, 1926年7月20日ー1961年12月6日)の95回目の誕生日に寄せて、1996年に撮影されたドキュメンタリー映像の情報を発信していました。 FRANTZ FANON: …